アライグマ捕獲のわけ

アライグマ捕獲のわけ

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」)

好きな焼き魚は、佐藤水産の銀鱈の最強焼きです。
夫婦二人の暮らしになって、肉より魚のメニューが増えてきている研修生Hataです。

いつもご愛読ありがとうございます。


アライグマ捕獲のわけ ― ハスカップ農園を守るために

北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)を育てている私たちの農園では、どうしても避けて通れない仕事があります。

それは、アライグマの捕獲です。

畑の中に設置した箱ワナの中に、今日はなんと3頭。今シーズンだけで30頭近くが捕まりました。おびき寄せるために使うのは、香りの強いメロンパン。どうやら彼らはその匂いが大好きなようで、狙い通りにワナへと入ってくれます。

アライグマを3頭捕獲

私の世代にとってアライグマといえば、「ラスカル」の愛らしいイメージが強く、初めて捕獲の話を聞いたときは「そんなかわいい動物をなぜ?」と戸惑いを覚えました。けれども、農業に携わるようになり、実際の被害を目の当たりにして、その考えが甘かったことを痛感するようになりました。

 

北海道に広がるアライグマの現状

アライグマは本来北米原産の動物で、日本にはペットとして輸入された個体が逃げ出したり放棄されたりしたことから、各地で野生化しました。北海道で最初に確認されたのは1979年。恵庭市で飼育されていた約10頭が逃げ出したのが始まりといわれています。そこからわずか数十年のうちに生息地は急速に拡大し、現在では道内166の市町村で生息が確認されています。令和4年度には26,000頭以上が捕獲されており、北海道の至るところで暮らしているのが現状です。

繁殖力の高さも深刻な問題です。春の交尾期を経て、3〜6頭の子どもを毎年産み、1歳から繁殖が可能。しかも夜行性で、トウモロコシやスイカ、果樹、養鶏場の鶏、牛舎の飼料にまで手を出します。昼間は森や建物の隙間に潜み、夜になると人知れず畑を荒らす姿は、もはや「かわいい」というイメージだけでは済まされない存在です。

 

農作物被害と厚真町の現実

北海道全体でみると、2020年度の農作物被害額(鳥獣被害全体)は1億4200万円。ここ厚真町でも、令和3年度に約39万円の被害(アライグマによる被害額)が報告されています。数字だけ見れば小さく感じるかもしれませんが、農家にとっては生活に直結する大きな打撃です。さらに統計に表れない「牛の飼料を荒らす」などの被害も含めれば、その影響は計り知れません。

実際、私たちの農園でもせっかく丹精込めて育てたハスカップの実が、アライグマに食べ荒らされてしまいました。お客様のもとに届けることができないのは、本当に残念でなりません。

 

捕獲作業に向き合う気持ち

捕まったアライグマの姿を間近で見ると、やはりかわいらしいと感じてしまいます。檻の中からじっとこちらを見つめられると、心が揺れることも正直あります。

それでも、大切な農作物を守るため、捕獲は避けて通れない現実です。

農業を続けていくには、自然と共生するだけでなく、ときに厳しい選択を迫られます。アライグマは愛らしさとしたたかさを併せ持つ動物。その生態を正しく知り、被害の現状を理解していただくことが、解決への第一歩になるのだと思います。

 

おわりに ― ハスカップを守るために

今日もまた、オリにメロンパンを仕掛けます。

ハスカップ農園を守り、皆さまにおいしい実を届けるために。

 



お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。

私たちが育てるハニーベリー(ハスカップ)は、栄養満点で体にやさしい北の果実です。冷凍果実もあとわずかですが在庫があります。ジャムとはまた違う、果実そのままの味わいを、ぜひご家庭で楽しんでいただけたら嬉しいです。


それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。

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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」)

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