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りす と かまど と ハニーベリー と
爽やかな酸味と深いコクのある果実、手仕事のぬくもりと美味しさをあなたのもとへ
今シーズンのハスカップ完売御礼
今期のハスカップ果実の発送がすべて完了いたしました。温かいご愛顧をいただき、心より感謝申し上げます。 来シーズンのご予約や、2026年秋オープンのログカフェのお知らせはブログ等で発信していきます。
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【2026年シーズン ハスカップ狩り終了のお知らせ】
「でっか!」「甘い!」 今年もたくさんの笑顔と歓声が響いたハスカップの季節が、無事に幕を閉じました。
今季の観光農園の営業はすべて終了いたしましたが、畑の瑞々しい空気感や、みなさまと過ごした愛おしい夏の思い出をぎゅっと詰め込んだ紹介動画をここに残しておきます。
遠くから応援してくださった皆様も、足を運んでくださった皆様も、本当にありがとうございました。また次の季節に、この畑でお会いできるのを楽しみにしております。
「笑顔とはじける、ハスカップの夏。また次の季節まで。」
公式テーマ曲が完成しました!
手作りしませんか?ハスカップジャム&シロップ
りすの宝箱からあなたへ 🐿️🫐
りすが木の実を集めるように、私たちも自然の恵みを大切に育て、かまどの火のように、手仕事の温もりを込めてお届けします。
北海道の短い夏にひっそりと実るハスカップ。爽やかな酸味と深いコクは、自然が育んだ特別な味わいです。
一粒ずつ丁寧に手摘みし、新鮮なまま冷凍。ジャムやスイーツにしても、そのフレッシュな風味が広がります。
北海道の恵みを、ぜひご自宅で。そして、大切な人への贈り物にどうぞ。
畑嶋ハスカップ農園
農園主の畑嶋昭(はたしまあきら)は、88歳になった今も現役のハスカップファーマー。
毎日農園に足を運び、1本1本のハスカップの木を大切に育てています。剪定・土づくり・・・
ログカフェ建設中
27年2月オープン予定
北海道厚真町ルーラルビレッジ内にログハウスを建設中。
約1年をかけて、ゆっくり、じっくりログハウスの内装工事を楽しんでします。
私たちのDIYは時々ブログにも書いていますので、ぜひご覧ください。
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ハニーベリー☆ハスカップ ブログ
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マローン色に染まるデッキ
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 9月18日はかいわれ大根の日。そういえば、久しく食べていない研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 朝晩の冷え込みが日ごとに増し、北海道の秋はいよいよ深まってきました。 澄んだ空気の中、今日も手作りで準備を進めているログカフェ「りすとかまどとハニーベリーと」で筆を走らせています。 今回の作業は、外観の仕上げとなるウッドデッキの床面塗装です。 リール動画はこちら。 マローン? マロン。そう、深みのある栗色のこと 白木のままでも素朴で温かみのあるウッドデッキですが、雨風や冬の雪から木を守るため、そしてカフェ全体の雰囲気を引き締めるために、選んだ塗料が「マローン色」でした。 「マローンってどんな色?」と思われるかもしれません。 実はこれ、フランス語の「マロン」、つまり栗の色のことなんです。 カラカラによく乾いたデッキ材に刷毛を滑らせると、塗料がすーっと木肌の奥へと染み込んでいきます。 木目が鮮やかに浮かび上がり、白木だった床面がみるみるうちに落ち着きのあるシックな栗茶色へと変わっていく。 この、景色が一変する瞬間がDIYの作業の中でたまらなく好きな時間です。 柱のすっきりとした白、足元の幕板の深い緑、そして足元を支えるマローンの床。 パーツごとに重ねてきた色がひとつの空間に調和し、思い描いていたカフェの輪郭がまた一歩、くっきりと立ち上がってきました。 長い夜のおともに、湯気立ちのぼる一杯を 外での作業を終え、道具を片付ける頃にはすっかり日も傾き、冷たい風が頬をかすめます。 そんな冷え込んできた秋の夕暮れや、長くなってきた夜のリラックスタイムに欠かせないのが、農園自慢の「ハスカップビネガー Sweet Blend」です。 夏場は炭酸水で爽快に割るのが定番でしたが、今の季節は断然「お湯割り」がおすすめです。 お気に入りのマグカップにビネガーを注ぎ、あつあつのお湯を静かに注ぐと、ふわっと立ちのぼる芳醇な果実の香り。 オリゴ糖のまろやかな甘みと、ハスカップならではのやさしい酸味が、冷えた指先や乾いた喉、そして一日がんばった体にじんわりと染み渡っていきます。 読書をしながら、あるいは薪ストーブの火入れの日を思い描きながら。 静かな夜に湯気を眺めながら過ごすひとときは、何物にも代えがたいご褒美時間です。 季節の移ろいとともに、歩みを重ねて 一歩ずつ、自分たちの手で整えていくログカフェの空間。 いつかこのマローン色のデッキに椅子を出し、訪れてくださった皆さんと温かい飲み物を片手に風を感じられる日を心待ちにしています。 季節の変わり目、寒暖差の大きい日々が続いています。...
マローン色に染まるデッキ
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 9月18日はかいわれ大根の日。そういえば、久しく食べていない研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 朝晩の冷え込みが日ごとに増し、北海道の秋はいよいよ深まってきました。 澄んだ空気の中、今日も手作りで準備を進めているログカフェ「りすとかまどとハニーベリーと」で筆を走らせています。 今回の作業は、外観の仕上げとなるウッドデッキの床面塗装です。 リール動画はこちら。 マローン? マロン。そう、深みのある栗色のこと 白木のままでも素朴で温かみのあるウッドデッキですが、雨風や冬の雪から木を守るため、そしてカフェ全体の雰囲気を引き締めるために、選んだ塗料が「マローン色」でした。 「マローンってどんな色?」と思われるかもしれません。 実はこれ、フランス語の「マロン」、つまり栗の色のことなんです。 カラカラによく乾いたデッキ材に刷毛を滑らせると、塗料がすーっと木肌の奥へと染み込んでいきます。 木目が鮮やかに浮かび上がり、白木だった床面がみるみるうちに落ち着きのあるシックな栗茶色へと変わっていく。 この、景色が一変する瞬間がDIYの作業の中でたまらなく好きな時間です。 柱のすっきりとした白、足元の幕板の深い緑、そして足元を支えるマローンの床。 パーツごとに重ねてきた色がひとつの空間に調和し、思い描いていたカフェの輪郭がまた一歩、くっきりと立ち上がってきました。 長い夜のおともに、湯気立ちのぼる一杯を 外での作業を終え、道具を片付ける頃にはすっかり日も傾き、冷たい風が頬をかすめます。 そんな冷え込んできた秋の夕暮れや、長くなってきた夜のリラックスタイムに欠かせないのが、農園自慢の「ハスカップビネガー Sweet Blend」です。 夏場は炭酸水で爽快に割るのが定番でしたが、今の季節は断然「お湯割り」がおすすめです。 お気に入りのマグカップにビネガーを注ぎ、あつあつのお湯を静かに注ぐと、ふわっと立ちのぼる芳醇な果実の香り。 オリゴ糖のまろやかな甘みと、ハスカップならではのやさしい酸味が、冷えた指先や乾いた喉、そして一日がんばった体にじんわりと染み渡っていきます。 読書をしながら、あるいは薪ストーブの火入れの日を思い描きながら。 静かな夜に湯気を眺めながら過ごすひとときは、何物にも代えがたいご褒美時間です。 季節の移ろいとともに、歩みを重ねて 一歩ずつ、自分たちの手で整えていくログカフェの空間。 いつかこのマローン色のデッキに椅子を出し、訪れてくださった皆さんと温かい飲み物を片手に風を感じられる日を心待ちにしています。 季節の変わり目、寒暖差の大きい日々が続いています。...
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柱の白、足元の緑
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 9月14日は食いしん坊の日。まさに私のためにあるの様な日。研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 柱の白、足元の緑。――色を重ねるごとに息づくログカフェと、作業終わりの甘酸っぱいご褒美 秋の気配が少しずつ深まり、外での作業が心地よい季節になってきました。 手作りで準備を進めているログカフェ「りすとかまどとハニーベリーと」。 今回は、外観の印象を大きく左右する「デッキまわりと柱の塗装作業」に取り掛かりました。 木そのものの素朴な質感も魅力的ですが、色を丁寧に塗り重ねていくことで、建物全体に統一感と独特の表情が生まれていきます。 リール動画はこちら。 窓枠とドアから色を拾う、こだわりのカラーコーディネート 外観の塗装で大切にしたのは、「全体の調和」です。 今回はパーツごとに異なる色を使いながらも、建物全体がひとつの絵のようにまとまるよう、組み合わせを考えました。 柱のホワイト どっしりと屋根を支える柱には、清潔感のある明るい白を。すでに仕上がっている窓枠と同じトーンに揃えることで、遠くから見たときにもすっきりとしたアクセントになります。 デッキ下部の深いグリーン デッキの幕板(足元)には、落ち着いたフォレストグリーンを入れました。こちらは玄関ドアの色とお揃いに。地面に近い部分に濃い緑が入ることで、周囲の木々や草花と自然に溶け込み、どっしりとした安定感が生まれます。 これからのデッキ床面は「マローン」へ これから仕上げていくデッキの床面には、深みのある栗茶系の「マローン」を塗る予定です。 使用しているのは、いずれも木目をやさしく生かしながらしっかりと木材を保護してくれる水性塗料。 刷毛を動かすたびに木肌へと塗料が吸い込まれ、思い描いていたカフェの輪郭が少しずつ立ち上がってくる手応えは、セルフビルドならではの贅沢な瞬間です。 まずは下塗りをしっかりと施し、もう一度重ね塗りをして仕上げていきます。 汗を流したあとの、とっておきの一杯 脚立の上り下りを繰り返し、しゃがみ込んで足元を塗り進める作業は、見た目以上に体力を使います。 気づけば手や作業着にはペンキが少し跳ね、体も心地よい疲労感に包まれていました。 道具を片付け、ホッと一息つく時間。 そんな作業終わりのご褒美に欠かせないのが、農園のハスカップを贅沢に使った「ハスカップビネガー Sweet Blend」です。 お気に入りのカップに注ぎ、冷たい炭酸水やお湯で割って口に含むと、果実本来の爽やかな酸味とオリゴ糖のやさしい甘みが、乾いた喉と疲れた体にじんわりと染み渡っていきます。 人工的な甘さではなく、果実の生命力をそのまま味わうような一杯。 「今日もいい作業ができたな」と、張り詰めていた肩の力をすーっと抜いてくれる大切な相棒です。...
柱の白、足元の緑
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 9月14日は食いしん坊の日。まさに私のためにあるの様な日。研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 柱の白、足元の緑。――色を重ねるごとに息づくログカフェと、作業終わりの甘酸っぱいご褒美 秋の気配が少しずつ深まり、外での作業が心地よい季節になってきました。 手作りで準備を進めているログカフェ「りすとかまどとハニーベリーと」。 今回は、外観の印象を大きく左右する「デッキまわりと柱の塗装作業」に取り掛かりました。 木そのものの素朴な質感も魅力的ですが、色を丁寧に塗り重ねていくことで、建物全体に統一感と独特の表情が生まれていきます。 リール動画はこちら。 窓枠とドアから色を拾う、こだわりのカラーコーディネート 外観の塗装で大切にしたのは、「全体の調和」です。 今回はパーツごとに異なる色を使いながらも、建物全体がひとつの絵のようにまとまるよう、組み合わせを考えました。 柱のホワイト どっしりと屋根を支える柱には、清潔感のある明るい白を。すでに仕上がっている窓枠と同じトーンに揃えることで、遠くから見たときにもすっきりとしたアクセントになります。 デッキ下部の深いグリーン デッキの幕板(足元)には、落ち着いたフォレストグリーンを入れました。こちらは玄関ドアの色とお揃いに。地面に近い部分に濃い緑が入ることで、周囲の木々や草花と自然に溶け込み、どっしりとした安定感が生まれます。 これからのデッキ床面は「マローン」へ これから仕上げていくデッキの床面には、深みのある栗茶系の「マローン」を塗る予定です。 使用しているのは、いずれも木目をやさしく生かしながらしっかりと木材を保護してくれる水性塗料。 刷毛を動かすたびに木肌へと塗料が吸い込まれ、思い描いていたカフェの輪郭が少しずつ立ち上がってくる手応えは、セルフビルドならではの贅沢な瞬間です。 まずは下塗りをしっかりと施し、もう一度重ね塗りをして仕上げていきます。 汗を流したあとの、とっておきの一杯 脚立の上り下りを繰り返し、しゃがみ込んで足元を塗り進める作業は、見た目以上に体力を使います。 気づけば手や作業着にはペンキが少し跳ね、体も心地よい疲労感に包まれていました。 道具を片付け、ホッと一息つく時間。 そんな作業終わりのご褒美に欠かせないのが、農園のハスカップを贅沢に使った「ハスカップビネガー Sweet Blend」です。 お気に入りのカップに注ぎ、冷たい炭酸水やお湯で割って口に含むと、果実本来の爽やかな酸味とオリゴ糖のやさしい甘みが、乾いた喉と疲れた体にじんわりと染み渡っていきます。 人工的な甘さではなく、果実の生命力をそのまま味わうような一杯。 「今日もいい作業ができたな」と、張り詰めていた肩の力をすーっと抜いてくれる大切な相棒です。...
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春が来たと勘違いしちゃった?
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 9月7日はクリーナーの日。最近購入したSharkのハンドクリーナーに感動している研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 朝晩の風に秋の気配が混ざり始め、北海道の季節は少しずつ冬支度へと向かっています。 畑を見回っていると、思わず足を止め、クスッと笑ってしまいながらも「大丈夫かい?」と声をかけたくなるハスカップに出会いました。 ぎゅっと眠るはずの芽が、青々と背伸びをしている 本来、この時期のハスカップは来シーズンに向けた準備期間です。 枝の節々頭に「冬芽(花や枝のもと)」をギュッと固く結び、厳しい冬を乗り越えるためにじっと活動を抑える、いわば「おやすみモード」に入ります。 ところが、目の前の一本の枝の先には、みずみずしく柔らかな若葉がぐんぐんと伸びていました。 「もしかして、もう春が来たと勘違いしちゃった?」 本来なら春まで眠っているはずの芽がフライングして新梢を伸ばしてしまう、いわゆる「二次伸長」です。 見た目は青々としていて生命力にあふれて見えますが、農家としては少し心配なサインでもあります。 この柔らかく瑞々しい状態のまま北海道の厳しい霜や雪を迎えてしまうと、寒さに耐えきれず、先端から枯れ込んでしまう(凍害にあう)リスクが高くなるからです。 人間と同じで、植物にもたまに慌てん坊やおっちょこちょいな子がいて、その姿はどこか憎めず愛おしいのですが、できれば本格的な寒さが来る前にしっかり樹皮を木質化させて固まってほしいところです。 作業記録をめくって見えてきた「夏の違い」 この「勘違いして伸びてしまう新梢」ですが、ふと昨年の畑の様子を思い返すと、ある明確な違いに気づきました。 「そういえば、今年は去年と比べてこのフライング新梢が明らかに少ないな……」 気になって日々の作業記録と気象データを照らし合わせてみると、数字のうえでもはっきりとした理由が見えてきました。 最高気温の落ち着き 2025年の7月(平均最高28.2℃)・8月(同28.0℃)は厳しい暑さが続いたのに対し、2026年の7月(23.8℃)・8月(26.1℃)は2〜4℃ほど低く推移していました。 夜間のしっかりとした冷え込み 平均最低気温で見ても、2025年7月の19.8℃に対し、2026年7月は17.5℃と約2℃低く、昼夜を通して冷涼な環境でした。 日照と天候の推移 3月〜8月の晴れ日数は昨年の87日から今年は78日へと減少し、曇天や雨の日が増加していました。 昨年の厳しい猛暑による強い乾燥や高温ストレス、その後の急激な気温差などが木を刺激し、休眠すべき芽を動かしてしまっていたのかもしれません。 対照的に、昼夜ともに冷涼で過ごしやすかった今年の夏は、樹たちも過度なストレスを受けず、本来のサイクル通りに落ち着いて冬支度を進められているようです。 観察の積み重ねが、樹との対話になる 農業を続けていると、日々の天候や気温のちょっとした揺らぎが、植物の姿にそのまま現れる瞬間に出会います。 毎日の作業記録にペンを走らせ、目の前の樹を一本一本観察する。 その地道な積み重ねがあるからこそ、「なぜ今この枝が伸びているのか」「去年と何が違ったのか」という背景が、樹からのメッセージのように見えてきます。 慌てて新芽を伸ばしてしまった木には、「ちょっと早とちりしちゃったね」と優しく声をかけながら、冬が来るまで静かに見守ろうと思います。...
春が来たと勘違いしちゃった?
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 9月7日はクリーナーの日。最近購入したSharkのハンドクリーナーに感動している研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 朝晩の風に秋の気配が混ざり始め、北海道の季節は少しずつ冬支度へと向かっています。 畑を見回っていると、思わず足を止め、クスッと笑ってしまいながらも「大丈夫かい?」と声をかけたくなるハスカップに出会いました。 ぎゅっと眠るはずの芽が、青々と背伸びをしている 本来、この時期のハスカップは来シーズンに向けた準備期間です。 枝の節々頭に「冬芽(花や枝のもと)」をギュッと固く結び、厳しい冬を乗り越えるためにじっと活動を抑える、いわば「おやすみモード」に入ります。 ところが、目の前の一本の枝の先には、みずみずしく柔らかな若葉がぐんぐんと伸びていました。 「もしかして、もう春が来たと勘違いしちゃった?」 本来なら春まで眠っているはずの芽がフライングして新梢を伸ばしてしまう、いわゆる「二次伸長」です。 見た目は青々としていて生命力にあふれて見えますが、農家としては少し心配なサインでもあります。 この柔らかく瑞々しい状態のまま北海道の厳しい霜や雪を迎えてしまうと、寒さに耐えきれず、先端から枯れ込んでしまう(凍害にあう)リスクが高くなるからです。 人間と同じで、植物にもたまに慌てん坊やおっちょこちょいな子がいて、その姿はどこか憎めず愛おしいのですが、できれば本格的な寒さが来る前にしっかり樹皮を木質化させて固まってほしいところです。 作業記録をめくって見えてきた「夏の違い」 この「勘違いして伸びてしまう新梢」ですが、ふと昨年の畑の様子を思い返すと、ある明確な違いに気づきました。 「そういえば、今年は去年と比べてこのフライング新梢が明らかに少ないな……」 気になって日々の作業記録と気象データを照らし合わせてみると、数字のうえでもはっきりとした理由が見えてきました。 最高気温の落ち着き 2025年の7月(平均最高28.2℃)・8月(同28.0℃)は厳しい暑さが続いたのに対し、2026年の7月(23.8℃)・8月(26.1℃)は2〜4℃ほど低く推移していました。 夜間のしっかりとした冷え込み 平均最低気温で見ても、2025年7月の19.8℃に対し、2026年7月は17.5℃と約2℃低く、昼夜を通して冷涼な環境でした。 日照と天候の推移 3月〜8月の晴れ日数は昨年の87日から今年は78日へと減少し、曇天や雨の日が増加していました。 昨年の厳しい猛暑による強い乾燥や高温ストレス、その後の急激な気温差などが木を刺激し、休眠すべき芽を動かしてしまっていたのかもしれません。 対照的に、昼夜ともに冷涼で過ごしやすかった今年の夏は、樹たちも過度なストレスを受けず、本来のサイクル通りに落ち着いて冬支度を進められているようです。 観察の積み重ねが、樹との対話になる 農業を続けていると、日々の天候や気温のちょっとした揺らぎが、植物の姿にそのまま現れる瞬間に出会います。 毎日の作業記録にペンを走らせ、目の前の樹を一本一本観察する。 その地道な積み重ねがあるからこそ、「なぜ今この枝が伸びているのか」「去年と何が違ったのか」という背景が、樹からのメッセージのように見えてきます。 慌てて新芽を伸ばしてしまった木には、「ちょっと早とちりしちゃったね」と優しく声をかけながら、冬が来るまで静かに見守ろうと思います。...
