【ハスカップ保存の新常識?】

【ハスカップ保存の新常識?】

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」)

気になる視線は、飼い犬おとの視線です。
部屋の遠くから見つめてくるおとの視線を背中に感じる研修生Hataです。

いつもご愛読ありがとうございます。


【ハスカップの新常識?】冷凍でもジャムでもない、シン保存方法への挑戦

畑を吹き抜ける風が、少しだけ夏の終わりを告げているような気がする今日この頃。

畑嶋ハスカップ農園では、今シーズンの収穫もいよいよクライマックスを迎えています。連日、たくさんのお客様に足を運んでいただき、一粒一粒、愛情を込めて育てたハスカップたちが、皆様の笑顔と共に旅立っていく姿は、私たちにとって何よりの喜びです。

今年のハスカップ狩りも、あと残りわずか。13日ごろには一度、閉園させていただくかもしれません。「まだ間に合いますか?」というお問い合わせも増えてきました。たくさん収穫したい方は、ぜひお早めにご来園くださいね。

宝石のような一粒を、どうやって残すか

「こんなにたくさん、どうやって食べるのが一番いいの?」

収穫かごいっぱいのハスカップを前に、お客様からよくいただく質問です。多くの方が「そのまま冷凍して、少しずつアイスのように」「コトコト煮詰めてジャムにする」と教えてくれます。

確かに、ハスカップの楽しみ方として、冷凍や加工は王道です。生のままでは冷蔵庫で1週間ほどが限界。その儚さも魅力ではありますが、せっかくなら、この美味しさを長く楽しみたいと思うのが人情ですよね。

ただ、冷凍すると、解凍した時に薄い皮が破れて、せっかくの果汁(ドリップ)が出てきてしまうのが少し残念なところ。ジャムにすれば日持ちはしますが、甘さが加わることで、ハスカップ本来の持つ、あの爽やかな酸味や独特の風味は少し姿を変えてしまいます。

昔ながらの「塩漬け」という保存方法もありますが、これでは梅干しのようにしょっぱくなってしまい、デザートとして楽しむのとは少し違ってきます。

「この採れたてのフレッシュな風味を、そのままの形で、もっと長く楽しむことはできないだろうか…」

それは、私たち農園にとっても長年のテーマでした。

冬の静けさの中に見つけた、一筋の光

そのヒントは、意外なところで見つかりました。農作業が一段落した冬のこと。ストーブの前で、ハスカップに関する様々な資料や論文に目を通していた時のことです。

ある論文に、こんな一文がありました。 「ハスカップを酸液に漬け込むことで、細胞壁の破壊を抑制し、長期間の保存が可能になる」

…なんだって?

読み進めると、この方法なら、皮が破れることもなく、腐敗も防げる。しかも、ハスカップが持つ本来の風味を損なわずに保存できる可能性がある、と書かれているではありませんか。

もしこれが本当なら、まさに革命です。冷凍でも、ジャムでも、塩漬けでもない、「第四の選択肢」。採れたてのハスカップを、生の食感と風味のまま、何か月も楽しめるかもしれないのです。

「これは、試さない手はない!」

その発見から数ヶ月。待ちに待ったハスカップの季節がやってきました。

りんご酢の海に沈む、青い宝石

そして今朝。夜露をまとってキラキラと輝く、採れたばかりの「あつまみらい」を使い、さっそく実験を開始しました。

ハスカップをりんご酢につける

林檎酢を使って洗ったハスカップを、透明な容器へ。
そこへ、もう一度有機りんご酢をそっと注ぎ入れます。
深い藍色の実が、琥珀色の液体の中をゆらゆらと漂い、ゆっくりと沈んでいく。まるで、小さな海に宝石が沈んでいくような、美しい光景が広がりました。

今のところ、見た目は「ハスカップのピクルス」といったところでしょうか。この後、どうなっていくのか。本当に風味はそのまま残るのか。いつまで美味しく食べられるのか。

すべてはまだ未知数ですが、この試みが成功すれば、皆様のハスカップライフが、もっと豊かで楽しいものになるかもしれません。冬の凍える日に、夏の太陽をいっぱいに浴びたハスカップを、生のまま一粒パクリ…なんてことが、当たり前になるかもしれないのですから。

この実験の経過は、またご報告させていただきますね。どうぞ、お楽しみに。

夏の終わりの、小さな挑戦。この小さな一瓶が、未来のハスカップの「新常識」になることを夢見て。


お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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ハスカップの摘み取りと、農園カフェの特製スイーツ&ドリンク。観光農園期間中の7月5日と12日はどちらも楽しめる特別な日になること間違いなしです。

夏の一日、ぜひ畑嶋ハスカップ農園へ遊びにいらしてください。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」)

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