剪定の甘さがもたらすもの
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イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」)
好きなキウイは、黄色のキウイです。
毎朝、ヨーグルトの上にゴールデンキウイをのせて食べている研修生Hataです。
いつもご愛読ありがとうございます。
今日は朝7時から、ハスカップ畑の防除作業を行いました。
先々週、一度ハイカビ病の枝を切り、防除も済ませたはずだったのですが、またしても症状が出始めていたのです。
「あれ?防いだはずじゃなかったのに……」
目に見える葉の萎れや実の変色。再び発生してしまったことに、思わずため息がもれました。
畑の中をぐるぐると歩きながら、考えを巡らせます。
原因は、一つではないはず。
湿気の多い畑の立地。
低温だった春。
栄養が豊富すぎる土壌。
葉が生い茂りすぎた樹形。
そして——そう、思い出したのです。冬の剪定のことを。
今年の冬、厚真の冷たい風のなか、私は一人でハスカップの枝の剪定作業をしていました。
春の新芽にスペースを与えるために、古い枝や混み合った部分を切り落としていく作業。
しかし今になって振り返れば、その「切り方」が足りなかったのかもしれません。
まだ経験が浅く、「これくらいでいいか」と妥協した場面もありました。
結果として春、新芽は思いのほか多く芽吹き、勢いよく成長しすぎたのでしょう。
もともと繁茂しやすい品種だったこともあり、葉が過密に。
そこへきて、この畑特有の湿気や低温が加わり、まるでハイカビ病にとっては「最適環境」になってしまったのだと思います。

農業は、こうして“後からわかること”がたくさんあります。
そしてそれは、すべて次のシーズンの糧になるのです。
「よし、次の冬は、もっと大胆に枝を落とそう。芽が出る前に、風通しをよくしよう」
そんなふうに、頭の中で来シーズンの剪定作業をイメージしていました。
剪定技術は、ただの「技」ではありません。
それは、作物と対話する姿勢であり、季節と向き合う知恵であり、未来をつくる手段でもあるのだと感じた朝でした。
病気が出てしまったことは残念ですが、それに気づかせてくれたことに感謝しながら、また今日も一歩前へ。
農園の時間は、つねに反省と改善の繰り返し。
でも、だからこそ、どの果実にも愛着がわいてくるのです。
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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」)