厚真町で育つヘーゼルナッツの物語

厚真町で育つヘーゼルナッツの物語

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」)

好きなヨガのポーズは亡骸のポーズです。
体験ヨガをしてきて今晩はぐっすり眠れそうな研修生Hataです。

いつもご愛読ありがとうございます。


 

イタリアから届いた一本の棒 ― 厚真町で育つヘーゼルナッツの物語

北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)を中心に農園づくりを進めていますが、実はもうひとつ、静かに成長している仲間がいます。それが、遠くイタリア・ピエモンテからはるばるやってきたヘーゼルナッツです。

ヘーゼルナッツの成長

届いた時の苗は、まるで「棒切れ」のようでした。緑色のロウにコーティングされ、葉も枝もなく、ただ一本の棒。正直に言えば、その姿を見て「本当にこれが育つのだろうか」と思ったほどです。

けれども、せっかく海を越えてきた大切な苗。特別な土を準備し、しっかりと植え付けをしました。雨が降らない日にはタンクに水を入れて畑まで運び、苗の根元にゆっくりと注ぐ。そんな地道な世話を続けました。

1か月が経ち、さらに半月が過ぎても、外見に変化はなし。心の中では「やっぱり日本では難しいのかもしれない」と不安が募りました。でも今になって思えば、その沈黙の時間こそが大事な準備期間だったのです。見えない地中で、しっかりと根を張り、栄養を蓄え、芽吹く時を待っていたのでしょう。

6月上旬。ようやく緑のロウを突き破って、小さな芽が顔を出しました。その瞬間の感動は、今でもはっきりと覚えています。頼りないほど細い芽でしたが、そこからはぐんぐんと枝を伸ばし、葉を茂らせ、夏を迎える頃にはすっかり苗木らしい姿へ。春先には棒のようだった姿が、今では背丈を伸ばした立派な樹へと成長しました。

とはいえ、まだ安心はできません。ここ厚真町の冬は厳しく、時にはマイナス20度を下回ることもあります。今年伸びた柔らかな枝が凍死してしまわないように、冬囲いをして守ってやらねばなりません。少し過保護かもしれませんが、未来の実りを夢見て、手をかけていきたいと思います。

将来、この畑で収穫できるヘーゼルナッツは、きっとハスカップのお菓子や自家焙煎コーヒーとの組み合わせで活躍してくれるでしょう。ヘーゼルナッツの香ばしさとハスカップの爽やかな酸味。その響き合いを思い浮かべると、今から楽しみでなりません。

農業は、すぐに結果が出るものではありません。目に見えない根を伸ばす時間があってこそ、大きな実りにつながります。イタリアからやってきたこの小さな苗が、数年後には厚真町の畑で豊かな実をつけ、皆さまにお届けできる日を夢見て、これからも大切に育てていきます。

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シロップは残りわずかとなっています。数に限りがありますので、ぜひお早めにご注文ください。

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未来のナッツの香りを夢見ながら、今はひとつひとつの苗に向き合っています。厚真町の自然とともに育つ物語を、これからもお届けしていきます。


お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。

オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを発売しています。

それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。

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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」)

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