未来のハスカップを救え!

未来のハスカップを救え!

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」)

好きなぎょうざは、羽つき餃子です。
焼き上がった餃子をフライパンから取り出す時に、うまくできるか緊張する研修生Hataです。

いつもご愛読ありがとうございます。



未来のハスカップを救え!夏の農園、草との静かなる戦い

ここ厚真町の畑嶋ハスカップ農園で、今一番元気なのは、雑草たちかもしれません。
少し前まで、広大なハスカップ畑の草刈りに追われる毎日でした。

「よし、これで一通り終わったぞ!」

草刈り機を置き、汗を拭いながら畑全体を見渡したときの安堵感。日々の作業に追われていると、こうした小さな達成感が、次への大きな活力になります。最初に刈った場所からは、また新しい草が顔を出し始めているのは…まあ、見なかったことにしましょう(笑)。農業とは、そんなことの繰り返しです。

しかし、そんな安堵感も束の間、ふと、ある重大なことを思い出しました。

「…あ!しまった!」

すっかり、その存在を忘れていました。農園の片隅にある、未来のハスカップを育むための「挿し木畑」です。

 

草の海に消えた、小さな苗木たち

慌てて挿し木畑に向かうと、そこには信じられない光景が広がっていました。

本来なら、小さなハスカップの苗木たちが規則正しく並んでいるはずの場所が、見渡す限りの雑草に覆い尽くされているのです。その高さは、主役であるはずのハスカップの背をゆうに超え、まるで緑の波に飲み込まれてしまったかのよう。

草にうもれるハスカップの挿し木

「ごめんよ…」

思わず、声が漏れます。この子たちは、来年、再来年、そしてその先の未来にお客様へ美味しいハスカップを届けてくれる、大切な「宝物」です。一本一本、丁寧に枝を切り、発根を促す処理をして、大事に植えたはずなのに、日々の忙しさにかまけて、すっかり草の中に埋もれさせてしまいました。

ここで少し、農園の裏側のお話を。なぜ「挿し木」をするのかというと、ハスカップの木を増やすためです。良い実がなる優良な親木から枝を切り取り、土に挿して根付かせることで、親木と全く同じ性質を持ったクローンを作ることができるのです。種から育てるよりも早く、確実に、美味しいハスカップの木を増やすことができる、とても重要な作業です。

そんな大切な苗木たちですから、草刈り機を使うわけにはいきません。デリケートな苗を傷つけないよう、ここは原始的な方法で、一本一本、手で抜いていくしかありません。

「よし、やるか」

覚悟を決めて腕まくりをし、地面にかがみ込みました。ここから、草との静かで、長い戦いが始まります。

 

汗と土と、充実感と

腰をかがめ、中腰の姿勢で、ひたすら草を抜く。土にしっかりと根を張った草は、なかなかの強敵です。じっとりと汗が滲み、シャツが肌に張り付きます。聞こえるのは、自分の息遣いと、時折吹く風の音、そして遠くで鳴く鳥の声だけ。

それは、まるで瞑想のような時間でした。無心で手を動かしながら、「この苗が大きくなったら、どんな実をつけるだろう」「来年の今頃は、もう少し畑も立派になっているかな」と、未来の農園の姿に想いを馳せます。

単調な作業ですが、不思議と嫌な気持ちにはなりません。むしろ、土に触れていると、心が落ち着いていくのを感じます。一本抜き、また一本と、着実に畑が綺麗になっていく様子が、目に見えてわかるからです。

そして、1時間半後。

最後の草を抜き終え、立ち上がったときの、あの充実感たるや。見違えるようにすっきりと、風通しの良くなった畑。小さなハスカップの苗たちが、どこか誇らしげに、そして「ありがとう」と言っているかのように見えました。

幸い、この日の空は少し曇りがちで、真夏の強い日差しに体力を奪われずに済んだのは、天からのささやかなプレゼントだったのかもしれません。

 

小さな命を育むということ

私たちがお客様にお届けしているハスカップ。その一粒一粒には、こうした日々の地道な作業が背景にあります。派手さはありませんが、一つ一つの命と向き合い、その成長を助けること。それが、私たちの仕事であり、喜びです。

今日、雑草の中から救い出したこの小さな苗木たちが、やがて力強く成長し、皆様の食卓に笑顔を届ける日が来る。そう思うと、今日の汗だくの作業も、かけがえのない大切な物語の一場面だったのだと感じます。

畑嶋ハスカップ農園では、そんな愛情をたっぷり注いで育てたハスカップを、オンラインショップを通じて全国の皆様にお届けしています。冷凍ハスカップはもちろん、ジャムなどの加工品もございますので、ぜひ一度、私たちの想いが詰まった自慢の味をお試しください。


お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。

オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを発売しています。

それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。

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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」)

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