
森に灯るオレンジの屋根
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イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」)
好きなどんぶりはは、天丼です。
天丼のタレは甘めが好きな研修生Hataです。
いつもご愛読ありがとうございます。
【農園カフェ物語】森に灯るオレンジの屋根。僕らがペンキを握った、あの夏の日。
北海道厚真町の森の中、僕たちの夢の結晶である農園カフェの建設は、静かに、しかし着実に進んでいます。これまで骨組みと壁だけだった建物が、ついにその「顔」を持つ日がやってきました。カフェの印象を決定づける、屋根の工事が始まったのです。
プロの手仕事が、空に描くオレンジの軌跡
現場に到着すると、いつもと違う活気が満ちていました。屋根屋さんが、僕たちが選んだオレンジ色の「ガルバリウム鋼板」を、一枚一枚、手際よく空へと葺き上げていきます。
高所での作業にもかかわらず、その動きには一切の無駄がありません。計算され尽くした美しい流れ作業で、緑の森を背景に、鮮やかなオレンジ色の屋根がみるみるうちに広がっていく。その光景は、まるで一本の映画を見ているかのようでした。
今回、私たちが屋根材に選んだのは「ガルバリウム鋼板」。 これは、北海道の厳しい自然環境にも耐えうる耐久性の高さと、メンテナンスのしやすさが魅力の素材です。そして何より、そのモダンで洗練されたデザインに惹かれました。
とはいえ、一番悩んだのは「色」でした。 小さな色見本を太陽の下にかざし、「うーん…」「こっちの色もいいね…」と頭を悩ませた日々。最終的に、えいやっと覚悟を決めて選んだのが、このオレンジ色でした。
正直なところ、実際に屋根全体がこの色になった時、周囲の風景と調和するのか、それとも浮いてしまうのかは、一種の「賭け」でした。
しかし、その心配は杞憂に終わります。 灰色の曇り空の下でさえ、森の深い緑の中で、このオレンジ色はまるで温かい光を灯しているかのように、生き生きと輝いて見えました。自分たちの選択が間違っていなかったと確信した瞬間、胸が熱くなったのを覚えています。
迫るタイムリミット。僕らはペンキを握りしめた
屋根の完成が近づくにつれ、屋根屋さんからこんな一言が。 「屋根が終わったら、もうすぐ足場を解体しますよ」
その言葉は、僕たちにとってのタイムリミット宣告でした。 そう、足場があるうちに、外壁の塗装を自分たちの手で終えなければならないのです。
業者さんにお願いすれば、きっと早く、美しく仕上がるでしょう。でも、この場所は自分たちの手で作りたい。その想いが、僕たちを動かしていました。
平日は農園の仕事があるため、作業ができるのは限られた時間だけ。焦る気持ちを抑えながら、毎日少しずつ、無心で刷毛を動かします。
動画に映っているのは、まさにその奮闘の様子です。ぎこちない動きで、一進一退を繰り返す。プロのようにはいきませんが、一塗り一塗りに「このカフェが、訪れる人にとって心安らぐ場所になりますように」という願いを込めて。
DIYでの外壁塗装は、想像以上に根気のいる作業です。 もし、これからご自身で挑戦してみようという方がいれば、何よりも「養生(塗料がついてはいけない場所を保護すること)」を丁寧に行うことをお勧めします。この地味な作業が、最終的な仕上がりの美しさを大きく左右するのです。
物語は、まだ始まったばかり
事実を伝えるだけなら、「屋根がつき、壁を塗りました」の一言で終わってしまいます。 でも、僕たちが紡ぎたいのは、単なる建設記録ではありません。
なぜこの色を選んだのか、という迷いの時間。プロの仕事ぶりに感動した心。自分たちの手で作り上げることの喜びと苦労。その一つひとつが、この建物に温かい血を通わせ、血の通った「物語」となっていくのだと信じています。
間もなく、建物を覆っていた足場が外され、森の中に佇むカフェの全貌が現れます。 オレンジ色の屋根の下、自分たちで塗った壁の建物が、どんな表情を見せてくれるのか。そして、この場所からどんな新しい物語が生まれていくのか。
今はただ、その瞬間を心待ちにしながら、今日も刷毛を握ります。
このカフェで、僕たちが大切に育てたハニーベリー(ハスカップ)と共に、心豊かな時間をお届けできる日まで。 私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。
お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。
オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを発売しています。
それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。
ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。
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スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」)