苗木の未来へ託す、涙の摘果

苗木の未来へ託す、涙の摘果

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」)

農作業のあとに食べたいご褒美おやつは、セイコーマートのソフトクリームです。
疲れた時には、ついついセコマに寄っちゃう研修生Hataです。

いつもご愛読ありがとうございます。


苗木の未来へ託す、涙の摘果――ブルーベリー13勇士を大樹に育てる決断

 陽ざしがやわらかく差し込む畑で、指先ほどの小さな実が朝露に光っていました。
実りの時を迎えれば、摘み取ってその場で口に運べば、きっと爽やかな酸味とほんのり甘い余韻が広がったことでしょう。
しかし――今日は、その実も、今まさに咲き誇る花も、自らの手で落としていきました。

実が大きくなり始めたブルーベリー

 「今年は収穫ゼロでいい。2年先、10年先に森のようなブルーベリー畑を作るために――」

 そんな覚悟を授けてくれたのは、北海道のとあるブルーベリー農家さんの一言でした。

苗木の2年間は“根づく”時間

植え付け直後のブルーベリー苗木は、花や実を育てる体力よりも、根を深く張り巡らせ、枝葉を太らせることが何より大切。実を太らせる養分を根と枝へ振り分けることで、将来の収量も味も飛躍的に向上します。

とはいえ、人の背丈にも満たない若木が、もう実を付けている様子は愛おしいもの。だからこそ決断と実践は“苦行”。けれど、摘果(てきか)はプロ農家が必ず通る道――そう思い、涙をこらえてハサミを入れました。

それでも4〜5粒だけ残した理由

13品種の“ブルーベリー勇士”たちは、それぞれ実のサイズも風味も個性派揃い。すべて奪えば樹は喜ぶかもしれませんが、今年だけの試食メモが来季の栽培計画を左右します。そこで各株4〜5粒を残し、

  • 粒径の違い

  • 着色スピード

  • 風味の変化

    を観察する“小さな研究区”を設定しました。将来、お客様に「この品種は爽やかな酸味が特徴ですよ」と胸を張って語るための、ささやかなデータ収集です。

摘果後の“お礼肥”と水管理

実を落とした直後は、樹がエネルギーの行き場を探している状態。有機質主体の緩効性肥料を株元から少し離した外周部へ軽く置きました。そして、地面が乾かないようにたっぷり潅水

このリズムで、根量アップと健全な枝伸びをサポートします。

苦しい決断は、未来の甘い記憶になる

土に落ちる青い実を見届けながら、ふと思いました。「果実を味わう喜びは未来へ預けて、いまは樹に“貯金”をしているんだ」。きっと2年後、大粒の実が枝先をしならせる頃、今日の苦行を思い出して笑えるはずです。

そんな物語を、この13勇士と共につむいでいきますので、引き続き見守ってくださいね。


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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」)

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