草との戦い、始まりました
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イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」
好きな焼き物は、ちゃんちゃん焼きです。
春のサクラマスを食べる機会が増えた研修生Hataです。
いつもご愛読ありがとうございます。
草との戦いを「共生」に変える、ハスカップ畑のスマートな高刈り
今年もまた、あの季節がやってきました。 そう、農家にとっての「草との戦い」のシーズン到来です。
広大なハスカップ畑を目の前にして、グングン伸びてくる緑の勢いに圧倒されそうになる日々ですが、今年の私は少し違った視点でこの草たちと向き合っています。
それが、「高刈り(たかがり)」という方法です。
今回は、一見すると「手抜き」のようにも思えるこの高刈りが、なぜハスカップにとっても、私にとっても、すごく優しい選択になるのか。その理由を少し深掘りしてお話ししてみたいと思います。
ギリギリまで「ツルツル」に刈らない理由
「草刈りといえば、地面ギリギリまでツルツルに、きれいに刈り込むもの」
以前の私もそう思っていましたし、それが美徳だと思っていました。 ですが、今私が意識しているのは、地面からあえて「5〜10cm」ほど草を残して刈るスタイルです。
実は、ツルツルに刈って土をむき出しにしてしまうと、地表に強い日光が直接当たります。すると、地中に眠っていた「背が高くて、茎が硬くて、成長が猛烈に早い」厄介な雑草の種が一斉に目を覚ましてしまうのです。
一方で、5〜10cmの高さを残しておくと、クローバーやハコベといった「背が低くて柔らかい、優しい草」たちの新芽(成長点)が傷つかずに残ります。
彼らが先回りしてパッと地面を覆ってくれるおかげで、背の高い困った雑草が新しく生えてくるのを、自然とブロックしてくれる。高刈りを続けていると、畑がだんだんと、背の低い可愛い草だけの「緑のじゅうたん」に生まれ変わっていくのです。
地中の天敵からハスカップを守る「身代わり効果」
そしてこの高刈りは、地中の見えない世界でも、ハスカップを守る強力なディフェンスになってくれています。
ハスカップの天敵といえば、地中に潜む「ナガチャコガネムシ」の幼虫たち。彼らは植物の根っこを好んで食べるため、放っておくとハスカップの木を弱らせてしまう厄介な存在です。
もし、畑の草を全部なくして土をツルツルにしてしまったらどうなるでしょうか。 お腹をすかせた幼虫たちの目の前には、ハスカップの根っこしか残されていません。結果として、ハスカップに攻撃が集中してしまうのです。
でも、クローバーのような背の低い草が優しく地面を覆って、地中にしっかりと根を張ってくれていれば、幼虫たちのターゲットは畑全体に分散されます。つまり、雑草の根っこがハスカップの「身代わり」になってくれるわけです。
「雑草=敵だから排除する」という引き算ではなく、「草の力を借りて、みんなで心地よく共生する」という掛け算の畑づくり。自然の生態系を味方につけるこのアプローチは、私にとって非常にしっくりくるスマートな選択でした。
頼れる相棒と、これからの畑づくり
とはいえ、常に5〜10cmの浮かせた高さをキープして草を刈るというのは、腕や腰にかなりの負担がかかります。
そこで私の心強い相棒になってくれているのが、動画でもご紹介したオレンジ色の秘密兵器「ジズライザーHIGH 50」です。草刈り機の刃の下に取り付ける安定板なのですが、これを地面にペタッとつけて滑らせるだけで、誰でも自然と完璧な高さの高刈りができてしまいます。
もちろん、時にはこの高刈りのルールをすり抜けて、地中で栄養を独占しようとするダイオウやタンポポのような強敵も現れます。そんな時は、ハスカップの根を傷つけないように、泡状の除草剤(タッチダウンiQ)を専用の器具でピンポイントで優しく塗布してお引き取り願う――。そんな丁寧な手入れも織り交ぜながら、畑のバランスを保っています。
人間が力づくでコントロールするのではなく、自然の営みをリスペクトしながら、お互いにとって一番心地よい居場所を少しずつはぐくんでいく。
自然の力を借りて、お互いが心地よく共生できる畑へ。 皆さんに愛されるハスカップをお届けできるよう、この緑のじゅうたんを踏みしめながら、一歩ずつ進めていきたいと思います。
それでは、また次回の更新でお会いしましょう。
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スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」
