夕暮れの畑で想うこと
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イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」
8月15日は娘の誕生日。
もうすぐ帰省してくる娘を心待ちにしている研修生Hataです。
いつもご愛読ありがとうございます。
「田舎でのんびり暮らせていいですね」
移住して農業を始めたと伝えると、よくそんな温かい言葉をかけていただきます。
もちろん、朝の澄んだ空気や、どこまでも広がる雄大な空に囲まれる時間は、何物にも代えがたい贅沢です。
けれど……実際の毎日は、思っている以上に「自然との真剣勝負」の連続です。
枝を切り落とす、小さな悔しさ
今日も日中は、畑に出て一本一本の樹と向き合っていました。
いま向き合っているのは、「カイガラムシ」という小さな害虫です。 枝にびっしりと張り付き、樹液を吸い尽くしてしまう厄介な存在。
葉が黄色く枯れ落ちてしまった枝を見つけ、手遅れになってしまった部分を剪定鋏で根元から「バチン」と切り落とします。
切り口を見てみると、やはり水分が通っておらず、カラカラに乾いてしまっていました。
「もっと早く気づいてあげられれば……」
何度経験しても、大切に育ててきた枝を自分の手で切り落とす瞬間は、胸の奥にチクリとした悔しさが残ります。
泥臭い日々の積み重ねの先に
畑仕事は、決して華やかなことばかりではありません。
害虫と格闘し、雑草を刈り、腰を痛めながらソリに枯れ枝を山積みにしていちから片付ける。 地味で、泥臭くて、誰に見られるわけでもない手仕事の連続です。
それでも、ハサミを握る手を止めることはありません。
なぜなら、この「目の前の小さな一手」の積み重ねの先にしか、来年の初夏、あの甘酸っぱくて瑞々しい実りは生まれないと知っているからです。
手をかけた分だけ、木は必ず応えてくれる。 植物の生命力と、自然の正直さを信じているからこそ、一喜一憂しながらも向き合い続けることができるのだと思います。
夕暮れの空を見上げて
気づけば陽が傾き、畑を包む空が息をのむような美しい黄金色に染まっていました。
汗をぬぐい、深呼吸をひとつ。
どんなに思い通りにいかない日があっても、一日の終わりにはこうして優しい景色がすべてを包み込んでくれます。
「今日も一日、よく頑張ったな」 「明日もまた、丁寧に土に立とう」
そう心の中でつぶやきながら、道具を片付けました。
生きていると、仕事でも暮らしでも、思うようにいかないことや地道な作業に心が折れそうになる瞬間があるかもしれません。
でも、どんな小さな泥臭い一歩も、未来の自分を咲かせるための大切な手入れなのだと思います。
今日も一日、それぞれの場所で本当にお疲れ様でした。 明日もまた、お互いにとって穏やかで前向きな一日になりますように。
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スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」