春が来たと勘違いしちゃった?

春が来たと勘違いしちゃった?

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」

9月7日はクリーナーの日。
最近購入したSharkのハンドクリーナーに感動している研修生Hataです。

いつもご愛読ありがとうございます。


朝晩の風に秋の気配が混ざり始め、北海道の季節は少しずつ冬支度へと向かっています。

畑を見回っていると、思わず足を止め、クスッと笑ってしまいながらも「大丈夫かい?」と声をかけたくなるハスカップに出会いました。

ぎゅっと眠るはずの芽が、青々と背伸びをしている

本来、この時期のハスカップは来シーズンに向けた準備期間です。 枝の節々頭に「冬芽(花や枝のもと)」をギュッと固く結び、厳しい冬を乗り越えるためにじっと活動を抑える、いわば「おやすみモード」に入ります。

ところが、目の前の一本の枝の先には、みずみずしく柔らかな若葉がぐんぐんと伸びていました。

「もしかして、もう春が来たと勘違いしちゃった?」

本来なら春まで眠っているはずの芽がフライングして新梢を伸ばしてしまう、いわゆる「二次伸長」です。 見た目は青々としていて生命力にあふれて見えますが、農家としては少し心配なサインでもあります。

この柔らかく瑞々しい状態のまま北海道の厳しい霜や雪を迎えてしまうと、寒さに耐えきれず、先端から枯れ込んでしまう(凍害にあう)リスクが高くなるからです。

人間と同じで、植物にもたまに慌てん坊やおっちょこちょいな子がいて、その姿はどこか憎めず愛おしいのですが、できれば本格的な寒さが来る前にしっかり樹皮を木質化させて固まってほしいところです。

作業記録をめくって見えてきた「夏の違い」

この「勘違いして伸びてしまう新梢」ですが、ふと昨年の畑の様子を思い返すと、ある明確な違いに気づきました。

「そういえば、今年は去年と比べてこのフライング新梢が明らかに少ないな……」

気になって日々の作業記録と気象データを照らし合わせてみると、数字のうえでもはっきりとした理由が見えてきました。

  • 最高気温の落ち着き 2025年の7月(平均最高28.2℃)・8月(同28.0℃)は厳しい暑さが続いたのに対し、2026年の7月(23.8℃)・8月(26.1℃)は2〜4℃ほど低く推移していました。

  • 夜間のしっかりとした冷え込み 平均最低気温で見ても、2025年7月の19.8℃に対し、2026年7月は17.5℃と約2℃低く、昼夜を通して冷涼な環境でした。

  • 日照と天候の推移 3月〜8月の晴れ日数は昨年の87日から今年は78日へと減少し、曇天や雨の日が増加していました。

昨年の厳しい猛暑による強い乾燥や高温ストレス、その後の急激な気温差などが木を刺激し、休眠すべき芽を動かしてしまっていたのかもしれません。 対照的に、昼夜ともに冷涼で過ごしやすかった今年の夏は、樹たちも過度なストレスを受けず、本来のサイクル通りに落ち着いて冬支度を進められているようです。

観察の積み重ねが、樹との対話になる

農業を続けていると、日々の天候や気温のちょっとした揺らぎが、植物の姿にそのまま現れる瞬間に出会います。

毎日の作業記録にペンを走らせ、目の前の樹を一本一本観察する。 その地道な積み重ねがあるからこそ、「なぜ今この枝が伸びているのか」「去年と何が違ったのか」という背景が、樹からのメッセージのように見えてきます。

慌てて新芽を伸ばしてしまった木には、「ちょっと早とちりしちゃったね」と優しく声をかけながら、冬が来るまで静かに見守ろうと思います。

季節の変わり目、畑の植物たちも冬を迎えるための準備を始めています。 皆さんもどうか体調を崩されぬよう、温かくしてお過ごしくださいね。

今日も一日、本当にお疲れ様でした。


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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」

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