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ニュース
草との戦い、そして「ひこばえ」と女王バチの物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなイチゴはケンタロウです。近くのイチゴ農家さんのところに、ブルーベリーの樹を見せてもらいに行きました。そこで、いただいたのがケンタロウ。早速夕食後のデザートでぺろっと食べちゃった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道の春は、じわじわと大地を目覚めさせていきます。 陽の光を浴びて芽吹く雑草たち。実はこの「草」との戦いこそが、ハニーベリー(ハスカップ)農家の春の大仕事の始まりです。 土の中に潜む敵「ナガチャコガネ」 ハニーベリーの根元にひそむ見えない天敵――その名は「ナガチャコガネ」。 一見ただのコガネムシですが、問題はその幼虫。地中に潜り込み、植物の根をムシャムシャと食べてしまうのです。 特にハニーベリーの根はやわらかく、標的になりやすい。ひどい時には1本の樹が丸ごと枯れてしまうことも…。けれど、この虫を完全に駆除する手立ては、今のところありません。 草を味方につける農法 では、どうするのか? 一見意外ですが、「草を生やす」ことが対策になるのです。 土の中に他の植物の根があると、ナガチャコガネの幼虫がハニーベリーの根だけに集中せず、被害が分散されるという考え方。草を敵にせず、共存する道を選ぶのです。 しかし、伸びすぎた草は別の問題を生みます。栄養を奪い合い、収穫時には作業の邪魔になる。だからこそ、今の時期に草の「地上部」だけをきれいに刈り取っておく必要があります。 相棒は、昨年購入した刈払機 草刈りの開幕戦。 整備を終えたばかりの刈払機を肩に、畑へと繰り出します。エンジンの振動と音を背中で感じながら、一歩ずつ進んでいくと―― 根元に何かが目にとまりました。 「ひこばえ」に宿る、ハニーベリーの意志 それは、幹の根元から生えている若い芽――「ひこばえ」でした。 ひこばえ(蘖)は、植物の生命力の象徴です。幹が切られたり、ダメージを受けたりしたとき、まるで「まだ終わっていない」と言うかのように芽吹いてきます。 ハニーベリーも同じ。古くなった枝や剪定後に、こうした若い芽が出てくることがあります。中には、将来の主枝に育てられるほど力強く伸びるものもあるのです。 雑草と間違えて刈ってしまわないように、慎重に。一本一本の「芽」を見守ること、それも農家の大切な仕事です。 そして、地面近くを飛ぶ一匹のハチ ふと足元に視線を落とすと、ぶんぶんと重低音を響かせながら飛んでいるハチの姿がありました。 黒と黄色の毛むくじゃらの体。チャッピーに聞いたところ、これは「マルハナバチ」の一種だそうです。しかも、地面すれすれを飛んでいることから、どうやら女王バチ。 彼女は今、巣をつくる場所を探しているのです。 このマルハナバチが無事に巣作りを終え、働きバチたちが羽化すれば、ハニーベリーにとって最強の受粉パートナーになってくれます。人間の手ではできない繊細な仕事を、彼女たちは確実にこなしてくれるのです。 春は、静かなドラマの舞台 草を刈る音の裏で、命の営みがひっそりと始まっています。...
草との戦い、そして「ひこばえ」と女王バチの物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなイチゴはケンタロウです。近くのイチゴ農家さんのところに、ブルーベリーの樹を見せてもらいに行きました。そこで、いただいたのがケンタロウ。早速夕食後のデザートでぺろっと食べちゃった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道の春は、じわじわと大地を目覚めさせていきます。 陽の光を浴びて芽吹く雑草たち。実はこの「草」との戦いこそが、ハニーベリー(ハスカップ)農家の春の大仕事の始まりです。 土の中に潜む敵「ナガチャコガネ」 ハニーベリーの根元にひそむ見えない天敵――その名は「ナガチャコガネ」。 一見ただのコガネムシですが、問題はその幼虫。地中に潜り込み、植物の根をムシャムシャと食べてしまうのです。 特にハニーベリーの根はやわらかく、標的になりやすい。ひどい時には1本の樹が丸ごと枯れてしまうことも…。けれど、この虫を完全に駆除する手立ては、今のところありません。 草を味方につける農法 では、どうするのか? 一見意外ですが、「草を生やす」ことが対策になるのです。 土の中に他の植物の根があると、ナガチャコガネの幼虫がハニーベリーの根だけに集中せず、被害が分散されるという考え方。草を敵にせず、共存する道を選ぶのです。 しかし、伸びすぎた草は別の問題を生みます。栄養を奪い合い、収穫時には作業の邪魔になる。だからこそ、今の時期に草の「地上部」だけをきれいに刈り取っておく必要があります。 相棒は、昨年購入した刈払機 草刈りの開幕戦。 整備を終えたばかりの刈払機を肩に、畑へと繰り出します。エンジンの振動と音を背中で感じながら、一歩ずつ進んでいくと―― 根元に何かが目にとまりました。 「ひこばえ」に宿る、ハニーベリーの意志 それは、幹の根元から生えている若い芽――「ひこばえ」でした。 ひこばえ(蘖)は、植物の生命力の象徴です。幹が切られたり、ダメージを受けたりしたとき、まるで「まだ終わっていない」と言うかのように芽吹いてきます。 ハニーベリーも同じ。古くなった枝や剪定後に、こうした若い芽が出てくることがあります。中には、将来の主枝に育てられるほど力強く伸びるものもあるのです。 雑草と間違えて刈ってしまわないように、慎重に。一本一本の「芽」を見守ること、それも農家の大切な仕事です。 そして、地面近くを飛ぶ一匹のハチ ふと足元に視線を落とすと、ぶんぶんと重低音を響かせながら飛んでいるハチの姿がありました。 黒と黄色の毛むくじゃらの体。チャッピーに聞いたところ、これは「マルハナバチ」の一種だそうです。しかも、地面すれすれを飛んでいることから、どうやら女王バチ。 彼女は今、巣をつくる場所を探しているのです。 このマルハナバチが無事に巣作りを終え、働きバチたちが羽化すれば、ハニーベリーにとって最強の受粉パートナーになってくれます。人間の手ではできない繊細な仕事を、彼女たちは確実にこなしてくれるのです。 春は、静かなドラマの舞台 草を刈る音の裏で、命の営みがひっそりと始まっています。...
花の数が語る、ハニーベリーの“春”の物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) スコーンにつけたいものは、クロテッドクリームとハスカップジャムです。妻がクリームを手作りしてくれたので、たっぷりつけて楽しんだ研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 春の陽ざしが、やさしく畑を包み始めました。 毎朝の見回りで、少しずつ開き始めるハニーベリー(ハスカップ)の花に、自然と足が止まります。今年もこの季節がやってきた。けれど、去年の同時期の写真と見比べてみると、やはり生育のペースが遅れているようです。 去年の様子。枝が伸びています。 今年はまだ枝が伸びていません。春の冷え込みが影響しているようです。 全国的に作物の生育が3週間ほど遅れているといわれる今年の春。私たちの畑でも、その影響がしっかりと現れています。北海道・厚真町の春はまだ寒さが残り、地温もなかなか上がりません。 けれども、そんな中でも、少しずつ咲いてくるハスカップの小さな花は、私たちにたくさんのことを教えてくれます。 ハニーベリーの花の数が未来を占う ハニーベリーは、1つの花芽からは2輪の花が咲き、さらにその花芽が2つ。つまり、1段につき4輪の花が咲くのです。 この段が、2段であれば不作、3段で平年並み、4〜5段となれば豊作の年だといわれています。今年の樹をよく見てみると、1段目の上に、2段目の花芽がようやく顔を出したところ。これから何段目まで咲くのか、期待とともに見守る日々が始まります。 自然と向き合う農業だからこそ この時期になると、日々の気温や風、雨の有無によって、植物たちの様子がガラリと変わります。自然を相手にする農業は、まさに“読み合い”。決してこちらの思い通りにはいきませんが、その不確かさこそが、この仕事の奥深さでもあります。 私は今、ハニーベリー農家として修行の身。毎年が初めてのような連続です。けれど、一つ一つの気づきを積み重ね、いつかはどんな年でも対応できる力を身につけていきたいと思っています。 ハニーベリーと暮らす日々 ハニーベリーの花は、うす黄緑のベルのような形をしています。まるで妖精のランタンのように、春の光の中でやさしく揺れるその姿に、毎年心を奪われます。 やがてこの花たちが実を結び、紫色の果実となるころ、私たちの農園もにぎやかになります。収穫体験を楽しみにしているお客様の声に背中を押されながら、今できることをひとつずつ積み重ねていく——それが、この季節の私たちのしごとです。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
花の数が語る、ハニーベリーの“春”の物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) スコーンにつけたいものは、クロテッドクリームとハスカップジャムです。妻がクリームを手作りしてくれたので、たっぷりつけて楽しんだ研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 春の陽ざしが、やさしく畑を包み始めました。 毎朝の見回りで、少しずつ開き始めるハニーベリー(ハスカップ)の花に、自然と足が止まります。今年もこの季節がやってきた。けれど、去年の同時期の写真と見比べてみると、やはり生育のペースが遅れているようです。 去年の様子。枝が伸びています。 今年はまだ枝が伸びていません。春の冷え込みが影響しているようです。 全国的に作物の生育が3週間ほど遅れているといわれる今年の春。私たちの畑でも、その影響がしっかりと現れています。北海道・厚真町の春はまだ寒さが残り、地温もなかなか上がりません。 けれども、そんな中でも、少しずつ咲いてくるハスカップの小さな花は、私たちにたくさんのことを教えてくれます。 ハニーベリーの花の数が未来を占う ハニーベリーは、1つの花芽からは2輪の花が咲き、さらにその花芽が2つ。つまり、1段につき4輪の花が咲くのです。 この段が、2段であれば不作、3段で平年並み、4〜5段となれば豊作の年だといわれています。今年の樹をよく見てみると、1段目の上に、2段目の花芽がようやく顔を出したところ。これから何段目まで咲くのか、期待とともに見守る日々が始まります。 自然と向き合う農業だからこそ この時期になると、日々の気温や風、雨の有無によって、植物たちの様子がガラリと変わります。自然を相手にする農業は、まさに“読み合い”。決してこちらの思い通りにはいきませんが、その不確かさこそが、この仕事の奥深さでもあります。 私は今、ハニーベリー農家として修行の身。毎年が初めてのような連続です。けれど、一つ一つの気づきを積み重ね、いつかはどんな年でも対応できる力を身につけていきたいと思っています。 ハニーベリーと暮らす日々 ハニーベリーの花は、うす黄緑のベルのような形をしています。まるで妖精のランタンのように、春の光の中でやさしく揺れるその姿に、毎年心を奪われます。 やがてこの花たちが実を結び、紫色の果実となるころ、私たちの農園もにぎやかになります。収穫体験を楽しみにしているお客様の声に背中を押されながら、今できることをひとつずつ積み重ねていく——それが、この季節の私たちのしごとです。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
「ハニーベリーころりん」収穫の新しいかたち──効率と品質を両立させるカート開発の物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 近頃ハマっているスーパーは、ロピアです。札幌方面に行くとつい立ち寄りたくなるのはコストコとロピアです。今日もロピアで大量のお肉を買ってきて、小分けして冷凍庫に入れた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 公ハスカップ農家として迎えた昨シーズン、私たちは大きな課題に直面しました。それは「収穫の限界」です。 一粒一粒を手作業で摘み取る方法は、果実に傷をつけず、美しいままの生食用として市場に出せる、もっとも丁寧な方法です。しかしその反面、時間と人手が圧倒的に必要でした。収穫が追いつかず、木に実が残ったまま収穫期を終えた悔しさは、忘れられません。 その経験が、私たちに新たな挑戦を決意させました。 シェイカー×専用カートで、未来の収穫スタイルをつくる 今シーズン、私たちは「機械化」と「効率化」をキーワードに掲げ、ハスカップの収穫に新たなアプローチを導入しています。それが、枝を優しく揺らして果実を落とす特殊なシェイカーと、その落下した果実を受け止める専用カートの開発です。 このカートの構造には、ちょっとした秘密があります。傾斜のついた板の上に果実が落ちると、「おむすびころりん」ならぬ「ハニーベリーころりん」と、実が転がって収穫カゴに集まっていくのです。 札幌の株式会社ケーエス新栄さんにお願いし、ゼロから開発を始めました。現場での実験では、ラグビーボール型のハニーベリーが、期待どおりころころと転がり、まるで子どもが滑り台で遊んでいるような軽やかさ。動画に収めたその様子は、開発チームの思わず笑顔がこぼれる瞬間でした。 効率化の先にある「農の未来」 この開発が進めば、今まで見過ごさざるを得なかった果実も収穫でき、廃棄ロスの削減にもつながります。また、作業負担の軽減により、今後の担い手不足や高齢化といった課題にも対応しやすくなるでしょう。 もちろん、すべてを機械化するつもりはありません。丁寧に手摘みした生食用果実と、シェイカーで収穫する加工用果実──それぞれにふさわしい方法を選びながら、「質」と「量」の両立を目指していきたいと思います。 そして何より、この挑戦の先にあるのは、もっと多くの方にハスカップのおいしさを届ける未来です。 「また一歩前進」──試行錯誤の先に見える希望 農業とは、いつだって「試して、失敗して、また挑戦する」もの。まだこのカートも試作段階ですが、成功した実験の手応えに、チーム全体が大きな一歩を実感しました。 これからも、私たちは自然と向き合い、工夫を重ねながら、皆さんに安心してお届けできるハスカップを育ててまいります。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
「ハニーベリーころりん」収穫の新しいかたち──効率と品質を両立させるカート開発の物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 近頃ハマっているスーパーは、ロピアです。札幌方面に行くとつい立ち寄りたくなるのはコストコとロピアです。今日もロピアで大量のお肉を買ってきて、小分けして冷凍庫に入れた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 公ハスカップ農家として迎えた昨シーズン、私たちは大きな課題に直面しました。それは「収穫の限界」です。 一粒一粒を手作業で摘み取る方法は、果実に傷をつけず、美しいままの生食用として市場に出せる、もっとも丁寧な方法です。しかしその反面、時間と人手が圧倒的に必要でした。収穫が追いつかず、木に実が残ったまま収穫期を終えた悔しさは、忘れられません。 その経験が、私たちに新たな挑戦を決意させました。 シェイカー×専用カートで、未来の収穫スタイルをつくる 今シーズン、私たちは「機械化」と「効率化」をキーワードに掲げ、ハスカップの収穫に新たなアプローチを導入しています。それが、枝を優しく揺らして果実を落とす特殊なシェイカーと、その落下した果実を受け止める専用カートの開発です。 このカートの構造には、ちょっとした秘密があります。傾斜のついた板の上に果実が落ちると、「おむすびころりん」ならぬ「ハニーベリーころりん」と、実が転がって収穫カゴに集まっていくのです。 札幌の株式会社ケーエス新栄さんにお願いし、ゼロから開発を始めました。現場での実験では、ラグビーボール型のハニーベリーが、期待どおりころころと転がり、まるで子どもが滑り台で遊んでいるような軽やかさ。動画に収めたその様子は、開発チームの思わず笑顔がこぼれる瞬間でした。 効率化の先にある「農の未来」 この開発が進めば、今まで見過ごさざるを得なかった果実も収穫でき、廃棄ロスの削減にもつながります。また、作業負担の軽減により、今後の担い手不足や高齢化といった課題にも対応しやすくなるでしょう。 もちろん、すべてを機械化するつもりはありません。丁寧に手摘みした生食用果実と、シェイカーで収穫する加工用果実──それぞれにふさわしい方法を選びながら、「質」と「量」の両立を目指していきたいと思います。 そして何より、この挑戦の先にあるのは、もっと多くの方にハスカップのおいしさを届ける未来です。 「また一歩前進」──試行錯誤の先に見える希望 農業とは、いつだって「試して、失敗して、また挑戦する」もの。まだこのカートも試作段階ですが、成功した実験の手応えに、チーム全体が大きな一歩を実感しました。 これからも、私たちは自然と向き合い、工夫を重ねながら、皆さんに安心してお届けできるハスカップを育ててまいります。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
春、畑に灯る妖精のランタン 〜ハニーベリーの開花が告げる季節の始まり〜
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなお蕎麦は、とうふそばです。隣町にある大人気店の蕎麦屋さんにやっと行くことができました。古民家が改装された素敵な雰囲気のお蕎麦屋さんでいただいた、自家製どうふが添えられているとうふそばに舌鼓をうった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道・厚真町の春は、そっと静かにやってきます。 朝の陽射しに包まれながら農園を歩くと、そこには小さな奇跡がたくさん広がっていました。 昨日まではまだそんなに咲いていなかったハニーベリー(ハスカップ)の花が、あちらでもこちらでも咲き始めていたのです。 昨日の夕方、見回ったときには、確かにつぼみばかりだったはず。けれど、今朝の畑では、薄黄色のベルのような花が枝先にふたつ並んで揺れている。 まるで妖精が森に灯したランタンのよう。風にそよぐたびに、春の訪れを小さな鈴の音で知らせてくれているようにも見えます。 緑が広がる畑に、春の精たちが訪れる 冬の間、枝と土ばかりだった畑は、気がつけば新芽の緑と草の絨毯で覆われていました。その中に咲くハニーベリーの花は、他の果樹にはない静かな存在感を放っています。 花の近くではモンシロチョウが舞い、小さなハチたちはまだ見えないけれど、きっとこの花の受粉を手伝いに来てくれているのでしょう。 ハニーベリーは、1つの芽から2輪の花を咲かせ、その名の通り2つの実を並んで実らせます。花が落ちると、そこから濃いパープルの果実がゆっくりと育ち始めるのです。 ハニーベリー栽培の魅力は「変化のドラマ」 毎日見ていても、変化に気づかされる。 農園での暮らしは、まるで自然の連続ドラマを見ているようです。 昨日とは違う今日の表情。 芽のふくらみ、花の開き方、葉の色合い… 毎朝の散歩が、ちょっとした発見の連続です。 そして、こうした微細な変化に気づけるのは、実際に畑に立っているからこそ。 季節の一瞬を見逃さないこと。 それが、果樹栽培の楽しさでもあり、難しさでもあります。 今年こそ、豊作への願いを込めて 昨年はハスカップにとっては少し厳しい年でした。開花と虫たちの活動時期がずれてしまい、十分な受粉が得られなかったことも一つの原因ではないかと推測しています。 だからこそ、今年は期待もひとしお。 「虫たち、ちゃんと来てくれるかな」 「いいタイミングで晴れてくれるかな」 天候にも虫にも助けてもらいながら、私たち人間はただ、日々の管理と祈りを重ねていくしかありません。 春の農園を訪れてみませんか? ハスカップの開花は、わずか2〜3週間の限られた時間。 それを過ぎれば、あっという間に葉が茂り、果実の準備が始まります。...
春、畑に灯る妖精のランタン 〜ハニーベリーの開花が告げる季節の始まり〜
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなお蕎麦は、とうふそばです。隣町にある大人気店の蕎麦屋さんにやっと行くことができました。古民家が改装された素敵な雰囲気のお蕎麦屋さんでいただいた、自家製どうふが添えられているとうふそばに舌鼓をうった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道・厚真町の春は、そっと静かにやってきます。 朝の陽射しに包まれながら農園を歩くと、そこには小さな奇跡がたくさん広がっていました。 昨日まではまだそんなに咲いていなかったハニーベリー(ハスカップ)の花が、あちらでもこちらでも咲き始めていたのです。 昨日の夕方、見回ったときには、確かにつぼみばかりだったはず。けれど、今朝の畑では、薄黄色のベルのような花が枝先にふたつ並んで揺れている。 まるで妖精が森に灯したランタンのよう。風にそよぐたびに、春の訪れを小さな鈴の音で知らせてくれているようにも見えます。 緑が広がる畑に、春の精たちが訪れる 冬の間、枝と土ばかりだった畑は、気がつけば新芽の緑と草の絨毯で覆われていました。その中に咲くハニーベリーの花は、他の果樹にはない静かな存在感を放っています。 花の近くではモンシロチョウが舞い、小さなハチたちはまだ見えないけれど、きっとこの花の受粉を手伝いに来てくれているのでしょう。 ハニーベリーは、1つの芽から2輪の花を咲かせ、その名の通り2つの実を並んで実らせます。花が落ちると、そこから濃いパープルの果実がゆっくりと育ち始めるのです。 ハニーベリー栽培の魅力は「変化のドラマ」 毎日見ていても、変化に気づかされる。 農園での暮らしは、まるで自然の連続ドラマを見ているようです。 昨日とは違う今日の表情。 芽のふくらみ、花の開き方、葉の色合い… 毎朝の散歩が、ちょっとした発見の連続です。 そして、こうした微細な変化に気づけるのは、実際に畑に立っているからこそ。 季節の一瞬を見逃さないこと。 それが、果樹栽培の楽しさでもあり、難しさでもあります。 今年こそ、豊作への願いを込めて 昨年はハスカップにとっては少し厳しい年でした。開花と虫たちの活動時期がずれてしまい、十分な受粉が得られなかったことも一つの原因ではないかと推測しています。 だからこそ、今年は期待もひとしお。 「虫たち、ちゃんと来てくれるかな」 「いいタイミングで晴れてくれるかな」 天候にも虫にも助けてもらいながら、私たち人間はただ、日々の管理と祈りを重ねていくしかありません。 春の農園を訪れてみませんか? ハスカップの開花は、わずか2〜3週間の限られた時間。 それを過ぎれば、あっという間に葉が茂り、果実の準備が始まります。...
【春の便り】妖精のランタンが灯る季節〜ハニーベリー(ハスカップ)の花が咲き始めました〜
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなケーキはモンブランです。パティシエ志望の息子が私の誕生日のお祝いにモンブランケーキを作ってくれました。特大過ぎて、なんだか焼きそばっぽいですが、大好きなモンブランがたっぷり食べられて嬉しい研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 山の木々がやっと芽吹きはじめた北海道・厚真町。 朝夕はまだ肌寒さが残るものの、昼間の日差しが春の訪れを告げています。 そんな中、私たち畑嶋ハスカップ農園では、ハニーベリー(ハスカップ)の花が今年もそっと顔を出し始めました。 この小さな春の兆しは、まるで自然界からのささやき。「そろそろ虫たちも活動をはじめるよ」と言わんばかりに、モンシロチョウがひらりと姿を見せました。 ハニーベリーの花は、他の果樹と比べるととても控えめ。うす黄緑のちいさなベル形の花が、ひとつの芽からふたつ、そっと吊るされるように咲きます。まるで森に棲む妖精たちのランタンのように、光を灯す代わりに、未来の果実を宿してくれるのです。 この「ふたつでひとつ」という開花のかたちは、のちにふた粒並んで実るハスカップの姿そのもの。花が落ちたあと、その場所に濃い紫の実が、まるで約束された未来のように育っていきます。 じつはこの「2輪咲き」、とても興味深い生態でもあります。ハスカップは自家不和合性といって、同じ品種同士では受粉しにくいため、他品種と一緒に育てる必要があります。そのため、タイミングよく虫たちが飛び交い、異なる花粉を運んでくれることが、豊かな実りにつながるのです。 今年は春の冷え込みが長く、昨年よりも開花はややゆっくりめ。でもその分、虫たちの動き出すタイミングにぴったり重なりそうな予感がしています。自然のリズムに寄り添いながら、じっくりと育つ果実たち。畑を見まわるたびに、そんな小さな命のリレーに心があたたかくなります。 収穫まではまだ時間がありますが、つぼみがふくらみ、花が咲き、実へと変わるこの季節は、私たちにとって特別な時間です。畑全体が、まるで希望に満ちた春のオーケストラのように、静かに、でも確かに息づいているのです。 今年も、甘酸っぱくてみずみずしいハニーベリーを、全国のみなさんにお届けできますように。 ログハウスカフェ「りすとかまどとハニーベリーと」の建設も着々と進んでいますので、農園やカフェの最新情報も、ぜひお楽しみに。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
【春の便り】妖精のランタンが灯る季節〜ハニーベリー(ハスカップ)の花が咲き始めました〜
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなケーキはモンブランです。パティシエ志望の息子が私の誕生日のお祝いにモンブランケーキを作ってくれました。特大過ぎて、なんだか焼きそばっぽいですが、大好きなモンブランがたっぷり食べられて嬉しい研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 山の木々がやっと芽吹きはじめた北海道・厚真町。 朝夕はまだ肌寒さが残るものの、昼間の日差しが春の訪れを告げています。 そんな中、私たち畑嶋ハスカップ農園では、ハニーベリー(ハスカップ)の花が今年もそっと顔を出し始めました。 この小さな春の兆しは、まるで自然界からのささやき。「そろそろ虫たちも活動をはじめるよ」と言わんばかりに、モンシロチョウがひらりと姿を見せました。 ハニーベリーの花は、他の果樹と比べるととても控えめ。うす黄緑のちいさなベル形の花が、ひとつの芽からふたつ、そっと吊るされるように咲きます。まるで森に棲む妖精たちのランタンのように、光を灯す代わりに、未来の果実を宿してくれるのです。 この「ふたつでひとつ」という開花のかたちは、のちにふた粒並んで実るハスカップの姿そのもの。花が落ちたあと、その場所に濃い紫の実が、まるで約束された未来のように育っていきます。 じつはこの「2輪咲き」、とても興味深い生態でもあります。ハスカップは自家不和合性といって、同じ品種同士では受粉しにくいため、他品種と一緒に育てる必要があります。そのため、タイミングよく虫たちが飛び交い、異なる花粉を運んでくれることが、豊かな実りにつながるのです。 今年は春の冷え込みが長く、昨年よりも開花はややゆっくりめ。でもその分、虫たちの動き出すタイミングにぴったり重なりそうな予感がしています。自然のリズムに寄り添いながら、じっくりと育つ果実たち。畑を見まわるたびに、そんな小さな命のリレーに心があたたかくなります。 収穫まではまだ時間がありますが、つぼみがふくらみ、花が咲き、実へと変わるこの季節は、私たちにとって特別な時間です。畑全体が、まるで希望に満ちた春のオーケストラのように、静かに、でも確かに息づいているのです。 今年も、甘酸っぱくてみずみずしいハニーベリーを、全国のみなさんにお届けできますように。 ログハウスカフェ「りすとかまどとハニーベリーと」の建設も着々と進んでいますので、農園やカフェの最新情報も、ぜひお楽しみに。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
春の手仕事、イタリアントマトの苗づくり——湯たんぽから始まる物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなスパゲティはナポリタンです。Amazonオーディブルで最近聞いた小説「喫茶おじさん」の中に出てくるナポリタンを再現したい研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道の春は、やさしいようでいて、どこか意地悪です。 日差しに誘われて外に出てみると、風がまだ冬の名残を抱いていたり、夜になれば冷え込みがぐっと厳しくなったり。そんな中で、私たちは今年もまた、春の小さな命をそっと育て始めました。 4月上旬。まだ雪が舞う日もあるような早春に、私たちはイタリアントマトの種を蒔きました。 とはいえ、地温はまだ低く、ただ種を土にまいても発芽してくれません。そこで登場したのが、昔ながらの知恵——湯たんぽです。 部屋の中で、湯たんぽの上にトレーを置き、じんわりと温めること数日。 まるでお布団の中にいるようなぬくもりのなか、土の中で眠っていた種が、ゆっくりと、でも確実に目を覚まし始めました。 小さな芽が顔を出したら、今度はビニールハウスの中へ。 けれど、ただ置くだけではありません。ビニールハウスの中に、さらにビニールをかける「二重」ならぬ「三重」の保温対策。朝晩の寒暖差から小さな芽を守るためのひと手間、ふた手間です。 暖かい日には、ビニールハウス内の温度が50度近くまで上がることもあります。 そうなると今度は暑すぎてしまうので、ハウスの開け閉めにも神経を使います。 日々の天候と相談しながら、温度管理に奮闘する毎日です。 ようやく双葉が開き、本葉が数枚出てきたころ、苗たちは一回り大きなポットへ引っ越しました。 根がしっかり張れるように、土の質や湿度にも気を配りながら、ひとつひとつ丁寧に植え替えていきます。 この作業もまた、春の大切な手仕事のひとつ。 「1段目の花が咲いたら畝に定植」と言われるイタリアントマト。 それまでは、まだまだ育苗段階が続きます。とはいえ、気温が上がってくると、苗の成長はぐんと早まります。 人も植物も同じですね。寒い間はじっと耐え、暖かくなると一気に背を伸ばすのです。 農作業というと、広い畑やトラクターの風景を思い浮かべる方も多いかもしれません。 でも、実はこうした「種から育てる」一連のプロセスにこそ、農の醍醐味があると、私は感じています。 手間をかけるたびに愛着がわき、小さな変化に気づける心が育ちます。 特にイタリアントマトは、加工しても味が濃く、我が家では自家製のトマトソースやドライトマトに欠かせない存在。 北海道の短い夏を凝縮したような甘みと酸味は、一度食べると忘れられません。 今年の夏には、またあの特製トマトソースで作るパスタをみなさんにお届けできるかもしれません。 それを思い浮かべながら、今日も苗の様子を見に、ビニールハウスへと足を運びます。 手間がかかるって、幸せなことかもしれませんね。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。...
春の手仕事、イタリアントマトの苗づくり——湯たんぽから始まる物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなスパゲティはナポリタンです。Amazonオーディブルで最近聞いた小説「喫茶おじさん」の中に出てくるナポリタンを再現したい研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道の春は、やさしいようでいて、どこか意地悪です。 日差しに誘われて外に出てみると、風がまだ冬の名残を抱いていたり、夜になれば冷え込みがぐっと厳しくなったり。そんな中で、私たちは今年もまた、春の小さな命をそっと育て始めました。 4月上旬。まだ雪が舞う日もあるような早春に、私たちはイタリアントマトの種を蒔きました。 とはいえ、地温はまだ低く、ただ種を土にまいても発芽してくれません。そこで登場したのが、昔ながらの知恵——湯たんぽです。 部屋の中で、湯たんぽの上にトレーを置き、じんわりと温めること数日。 まるでお布団の中にいるようなぬくもりのなか、土の中で眠っていた種が、ゆっくりと、でも確実に目を覚まし始めました。 小さな芽が顔を出したら、今度はビニールハウスの中へ。 けれど、ただ置くだけではありません。ビニールハウスの中に、さらにビニールをかける「二重」ならぬ「三重」の保温対策。朝晩の寒暖差から小さな芽を守るためのひと手間、ふた手間です。 暖かい日には、ビニールハウス内の温度が50度近くまで上がることもあります。 そうなると今度は暑すぎてしまうので、ハウスの開け閉めにも神経を使います。 日々の天候と相談しながら、温度管理に奮闘する毎日です。 ようやく双葉が開き、本葉が数枚出てきたころ、苗たちは一回り大きなポットへ引っ越しました。 根がしっかり張れるように、土の質や湿度にも気を配りながら、ひとつひとつ丁寧に植え替えていきます。 この作業もまた、春の大切な手仕事のひとつ。 「1段目の花が咲いたら畝に定植」と言われるイタリアントマト。 それまでは、まだまだ育苗段階が続きます。とはいえ、気温が上がってくると、苗の成長はぐんと早まります。 人も植物も同じですね。寒い間はじっと耐え、暖かくなると一気に背を伸ばすのです。 農作業というと、広い畑やトラクターの風景を思い浮かべる方も多いかもしれません。 でも、実はこうした「種から育てる」一連のプロセスにこそ、農の醍醐味があると、私は感じています。 手間をかけるたびに愛着がわき、小さな変化に気づける心が育ちます。 特にイタリアントマトは、加工しても味が濃く、我が家では自家製のトマトソースやドライトマトに欠かせない存在。 北海道の短い夏を凝縮したような甘みと酸味は、一度食べると忘れられません。 今年の夏には、またあの特製トマトソースで作るパスタをみなさんにお届けできるかもしれません。 それを思い浮かべながら、今日も苗の様子を見に、ビニールハウスへと足を運びます。 手間がかかるって、幸せなことかもしれませんね。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。...