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ハスカップ救出大作戦

ハスカップ救出大作戦

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 9月1日は防災の日。教員時代は、子どもたちに話して聞かせたなぁと懐かしむ研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。   大雨で崩れた斜面から、ハスカップの樹を救出せよ。――スコップと一輪車で挑んだ、泥だらけの復旧作業 先日の激しい大雨が去ったあと、畑の見回りをしていたときのことでした。 農園の斜面(法面)が雨水を含んで耐えきれなくなり、ゴッソリと崩れてしまっていたのです。 そして、その崩れ落ちた大量の土砂の先を見て、息を呑みました。 大切に育ててきたハスカップの樹が土砂の重みで押し流され、ぐっと斜めに傾いてしまっていたのです。 リール動画はこちら。 重機は入れない。頼れるのはスコップと自分の体だけ 「早く土をどかさないと、幹や枝が折れてしまうかもしれない」 崩れた場所は足場が悪く、大きな重機を入れることはできません。 できることはただ一つ、スコップ一本を握りしめ、手作業で土を掘り出すことでした。 大切な幹や根を傷つけないよう、慎重に刃先を入れながら土をすくい上げます。 水分をたっぷり含んだ黒土は、まるで粘土のように重く、ひとすくいするだけでも腕にずっしりと負荷がかかります。 一輪車で何往復も。 すくい上げた土を一輪車に山盛りに積み、足を取られそうになりながら安全な場所へと運び出します。 一輪車一杯の土を運ぶだけでも相当な重労働ですが、相手は崩れ落ちた大量の土砂。 一度や二度では到底終わりません。 何度も、何度も、スコップで掘っては一輪車を押して畑を往復しました。 腕も腰もパンパンで、息が上がって何度も立ち止まりそうになりました。 それでも、「絶対にこの樹を傷つけずに助け出す」という一心で、ただひたすら手を動かし続けました。 土の中から現れた、力強い緑の命 どれくらい時間が経ったでしょうか。 株元を圧迫していた土砂をすべて取り除き、傾きを整えてあげると、ハスカップの樹は再び青空に向かってしっかりと背筋を伸ばしてくれました。 きれいに整った足元と、風に揺れる力強い葉の姿を見届けた瞬間、胸の奥から安堵の息がこぼれました。 「よく耐えてくれた、無事で本当によかった……」 疲労困憊だったはずの体から、すーっと重みが消えていくような感覚でした。 自然の厳しさと、共に生きていく覚悟 農業を営んでいると、自然の恵みに感謝する日もあれば、今回のように容赦ない自然の猛威に直面する日もあります。...

ハスカップ救出大作戦

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 9月1日は防災の日。教員時代は、子どもたちに話して聞かせたなぁと懐かしむ研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。   大雨で崩れた斜面から、ハスカップの樹を救出せよ。――スコップと一輪車で挑んだ、泥だらけの復旧作業 先日の激しい大雨が去ったあと、畑の見回りをしていたときのことでした。 農園の斜面(法面)が雨水を含んで耐えきれなくなり、ゴッソリと崩れてしまっていたのです。 そして、その崩れ落ちた大量の土砂の先を見て、息を呑みました。 大切に育ててきたハスカップの樹が土砂の重みで押し流され、ぐっと斜めに傾いてしまっていたのです。 リール動画はこちら。 重機は入れない。頼れるのはスコップと自分の体だけ 「早く土をどかさないと、幹や枝が折れてしまうかもしれない」 崩れた場所は足場が悪く、大きな重機を入れることはできません。 できることはただ一つ、スコップ一本を握りしめ、手作業で土を掘り出すことでした。 大切な幹や根を傷つけないよう、慎重に刃先を入れながら土をすくい上げます。 水分をたっぷり含んだ黒土は、まるで粘土のように重く、ひとすくいするだけでも腕にずっしりと負荷がかかります。 一輪車で何往復も。 すくい上げた土を一輪車に山盛りに積み、足を取られそうになりながら安全な場所へと運び出します。 一輪車一杯の土を運ぶだけでも相当な重労働ですが、相手は崩れ落ちた大量の土砂。 一度や二度では到底終わりません。 何度も、何度も、スコップで掘っては一輪車を押して畑を往復しました。 腕も腰もパンパンで、息が上がって何度も立ち止まりそうになりました。 それでも、「絶対にこの樹を傷つけずに助け出す」という一心で、ただひたすら手を動かし続けました。 土の中から現れた、力強い緑の命 どれくらい時間が経ったでしょうか。 株元を圧迫していた土砂をすべて取り除き、傾きを整えてあげると、ハスカップの樹は再び青空に向かってしっかりと背筋を伸ばしてくれました。 きれいに整った足元と、風に揺れる力強い葉の姿を見届けた瞬間、胸の奥から安堵の息がこぼれました。 「よく耐えてくれた、無事で本当によかった……」 疲労困憊だったはずの体から、すーっと重みが消えていくような感覚でした。 自然の厳しさと、共に生きていく覚悟 農業を営んでいると、自然の恵みに感謝する日もあれば、今回のように容赦ない自然の猛威に直面する日もあります。...

SGS出店を振り返り

SGS出店を振り返り

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月24日は歯ブラシの日。歯ブラシは断然電動歯ブラシの研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。   不安と手探りの中で迎えた4日間。スイーツガーデンSapporo(SGS)出店を振り返って 8月20日〜23日までの4日間、札幌で開催された「スイーツガーデンSapporo(SGS)」に出店してきました。 師匠である「ハスカップファーム山口農園」さんのブースの一角をお借りし、来年2月オープンに向けて準備中のカフェ「りすとかまどとハニーベリーと」のお菓子やビネガーを並べさせていただく、初めての大きな挑戦でした。 去年、一昨年はお手伝いとして参加していた場所に、今年は自分たちの商品を並べる――。 楽しみな気持ちと同じくらい、実は直前まで不安でいっぱいでした。 会場には札幌の名だたる人気スイーツ店がずらりと並び、ショーケースには華やかで美しいケーキやクレープが輝いています。 それに対して私たちが用意したのは、前日に妻がカフェの厨房でひとつずつ丁寧に手作りした、シフォンケーキとスコーン、そして大切に育てたハスカップのビネガーです。 「こんな素朴なお菓子を、どれだけのお客様が手に取ってくれるだろうか」 「この価格設定は、お客様に納得していただけるだろうか」 そんな心配を抱えながら迎えた初日。 ふたを開けてみると、その不安は想像もしなかった嬉しい驚きへと変わっていきました。 初日に用意したシフォン32カット、スコーン40個は夕方には完売。 「これは足りないかもしれない」と翌日は1.5倍に増やしたものの、今度は昼過ぎにあっという間に完売してしまいました。 そこからは厨房との連携プレーです。 妻はカフェに残り、朝から晩までオーブンをフル稼働。私も夜遅くに札幌から戻り、ふたりで夜な夜な袋詰めやシール貼りを進めました。 最終日には工房の限界量となる「シフォン80カット・スコーン90個」を焼き上げて持ち込みましたが、それらもすべてお客様の元へと旅立っていきました。 高単価で少し勇気の要る挑戦だったビネガー(プレミアム/スイート)も、予想を大きく上回る方にお買い求めいただくことができました。 何より胸を打たれたのは、お客様から直接いただいた言葉と温もりです。 「美味しかったよ!」とわざわざブースまで感想を伝えに戻ってきてくださった方。 2日目に買って食べて、「美味しかったからまた買いに来たよ」と最終日にリピートしてくださった方。 昔の同僚や教え子が顔を見せに来てくれたり、遠方に住む知人が札幌の友人へ声をかけてくれたりと、人のご縁と温かさに何度も救われた4日間でした。 現場では、山口農園さんの圧倒的な強さからも大きな学びを得ました。 一番人気の「ハスカップスムージー」は、オペレーションと準備が完璧に整っているからこそ、閉店間際まで途切れることなく提供し続けられます。これは仕込み数が限られる焼き菓子には真似できない、現場ならではの強みです。 来年2月にオープンする私たちのログカフェでは、これほどたくさんのお客様を一度にお迎えすることはできません。 けれど、目の前のお客様一人ひとりの様子を見ながらカフェへの想いを言葉にし、ショップカードを手渡すことができた今回の経験は、何ものにも代えがたい宝物になりました。 貴重な機会をくださった山口さんご夫妻、一緒にブースを走り抜けてくれたMさん、そして厨房で限界まで焼き続けてくれた妻に、心から感謝の気持ちでいっぱいです。 そして最後は……お留守番を頑張ってくれた看板犬のおと店長からも、ひとこと。...

SGS出店を振り返り

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月24日は歯ブラシの日。歯ブラシは断然電動歯ブラシの研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。   不安と手探りの中で迎えた4日間。スイーツガーデンSapporo(SGS)出店を振り返って 8月20日〜23日までの4日間、札幌で開催された「スイーツガーデンSapporo(SGS)」に出店してきました。 師匠である「ハスカップファーム山口農園」さんのブースの一角をお借りし、来年2月オープンに向けて準備中のカフェ「りすとかまどとハニーベリーと」のお菓子やビネガーを並べさせていただく、初めての大きな挑戦でした。 去年、一昨年はお手伝いとして参加していた場所に、今年は自分たちの商品を並べる――。 楽しみな気持ちと同じくらい、実は直前まで不安でいっぱいでした。 会場には札幌の名だたる人気スイーツ店がずらりと並び、ショーケースには華やかで美しいケーキやクレープが輝いています。 それに対して私たちが用意したのは、前日に妻がカフェの厨房でひとつずつ丁寧に手作りした、シフォンケーキとスコーン、そして大切に育てたハスカップのビネガーです。 「こんな素朴なお菓子を、どれだけのお客様が手に取ってくれるだろうか」 「この価格設定は、お客様に納得していただけるだろうか」 そんな心配を抱えながら迎えた初日。 ふたを開けてみると、その不安は想像もしなかった嬉しい驚きへと変わっていきました。 初日に用意したシフォン32カット、スコーン40個は夕方には完売。 「これは足りないかもしれない」と翌日は1.5倍に増やしたものの、今度は昼過ぎにあっという間に完売してしまいました。 そこからは厨房との連携プレーです。 妻はカフェに残り、朝から晩までオーブンをフル稼働。私も夜遅くに札幌から戻り、ふたりで夜な夜な袋詰めやシール貼りを進めました。 最終日には工房の限界量となる「シフォン80カット・スコーン90個」を焼き上げて持ち込みましたが、それらもすべてお客様の元へと旅立っていきました。 高単価で少し勇気の要る挑戦だったビネガー(プレミアム/スイート)も、予想を大きく上回る方にお買い求めいただくことができました。 何より胸を打たれたのは、お客様から直接いただいた言葉と温もりです。 「美味しかったよ!」とわざわざブースまで感想を伝えに戻ってきてくださった方。 2日目に買って食べて、「美味しかったからまた買いに来たよ」と最終日にリピートしてくださった方。 昔の同僚や教え子が顔を見せに来てくれたり、遠方に住む知人が札幌の友人へ声をかけてくれたりと、人のご縁と温かさに何度も救われた4日間でした。 現場では、山口農園さんの圧倒的な強さからも大きな学びを得ました。 一番人気の「ハスカップスムージー」は、オペレーションと準備が完璧に整っているからこそ、閉店間際まで途切れることなく提供し続けられます。これは仕込み数が限られる焼き菓子には真似できない、現場ならではの強みです。 来年2月にオープンする私たちのログカフェでは、これほどたくさんのお客様を一度にお迎えすることはできません。 けれど、目の前のお客様一人ひとりの様子を見ながらカフェへの想いを言葉にし、ショップカードを手渡すことができた今回の経験は、何ものにも代えがたい宝物になりました。 貴重な機会をくださった山口さんご夫妻、一緒にブースを走り抜けてくれたMさん、そして厨房で限界まで焼き続けてくれた妻に、心から感謝の気持ちでいっぱいです。 そして最後は……お留守番を頑張ってくれた看板犬のおと店長からも、ひとこと。...

刈っても、刈っても

刈っても、刈っても

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月18日は米の日。お米を炊くときにもち麦を入れて炊くのが習慣化した研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。  刈っても、刈っても。――夏の農園で、草刈り機を握りながら見上げる空 北海道の夏は、思っている以上に駆け足で過ぎていきます。 そして、この季節の農園で最も時間を奪うもの。 それは間違いなく「雑草との戦い」です。 「先週きれいに刈ったばかりなのに、もうこんなに伸びている……」 朝、畑に出て青々と茂る草を見るたび、植物の生命力の凄まじさに圧倒されつつ、苦笑い混じりに草刈り機のエンジンをかけます。 リール動画はこちら。 刃先数センチに込める「全集中」 ブオォォンと力強く響くエンジン音。 刈り払い機のチップソーを回転させ、生い茂る草をサクサクと薙ぎ払っていきます。 ただ大雑把に刈るだけなら早いのですが、果樹園の草刈りはそうもいきません。 一番気を使うのが、大切な樹の「株元(根元)」です。 幹を傷つけてしまえば、そこから病気が入ったり、樹が弱ってしまったりします。 だからこそ、樹のキワを刈るときは、まさに「刃先数センチ」に全神経を集中させます。 アクセルワークを微妙に調整しながら、慎重に、丁寧に、一本一本の足元を整えていく。 地味ですが、息を詰めるような集中力が求められる時間です。 終わりのない作業の先にあるもの 草刈りは、正直に言えば体力勝負です。 機械の重みで肩や腰はバキバキになり、飛び散る草の匂いと土煙にまみれ、汗が目に入って沁みることもあります。 「刈っても刈っても、どうせまたすぐ生えてくるのに……」 ふと、そんな思いが頭をよぎることもあります。 けれど、刈り終わった場所を振り返ると、きれいに風が通るようになった樹たちが、どこか気持ちよさそうに葉を揺らしているのが見えます。 風通しを良くして、病気を防ぎ、秋や来年の実りに向けて樹が健やかに育つ環境をつくる。 誰かに見せるためではなく、ただ目の前の樹たちのために流す汗。 そう思うと、この泥臭い単純作業の繰り返しも、なんだか愛おしい時間に思えてくるから不思議です。 見上げる空と、静かなご褒美 作業の合間、エンジンを止めて草刈り機を地面に置く。 耳を澄ますと、先ほどまでの激しい機械音から一転、心地よい風の音と鳥の声が農園を包み込みます。...

刈っても、刈っても

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月18日は米の日。お米を炊くときにもち麦を入れて炊くのが習慣化した研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。  刈っても、刈っても。――夏の農園で、草刈り機を握りながら見上げる空 北海道の夏は、思っている以上に駆け足で過ぎていきます。 そして、この季節の農園で最も時間を奪うもの。 それは間違いなく「雑草との戦い」です。 「先週きれいに刈ったばかりなのに、もうこんなに伸びている……」 朝、畑に出て青々と茂る草を見るたび、植物の生命力の凄まじさに圧倒されつつ、苦笑い混じりに草刈り機のエンジンをかけます。 リール動画はこちら。 刃先数センチに込める「全集中」 ブオォォンと力強く響くエンジン音。 刈り払い機のチップソーを回転させ、生い茂る草をサクサクと薙ぎ払っていきます。 ただ大雑把に刈るだけなら早いのですが、果樹園の草刈りはそうもいきません。 一番気を使うのが、大切な樹の「株元(根元)」です。 幹を傷つけてしまえば、そこから病気が入ったり、樹が弱ってしまったりします。 だからこそ、樹のキワを刈るときは、まさに「刃先数センチ」に全神経を集中させます。 アクセルワークを微妙に調整しながら、慎重に、丁寧に、一本一本の足元を整えていく。 地味ですが、息を詰めるような集中力が求められる時間です。 終わりのない作業の先にあるもの 草刈りは、正直に言えば体力勝負です。 機械の重みで肩や腰はバキバキになり、飛び散る草の匂いと土煙にまみれ、汗が目に入って沁みることもあります。 「刈っても刈っても、どうせまたすぐ生えてくるのに……」 ふと、そんな思いが頭をよぎることもあります。 けれど、刈り終わった場所を振り返ると、きれいに風が通るようになった樹たちが、どこか気持ちよさそうに葉を揺らしているのが見えます。 風通しを良くして、病気を防ぎ、秋や来年の実りに向けて樹が健やかに育つ環境をつくる。 誰かに見せるためではなく、ただ目の前の樹たちのために流す汗。 そう思うと、この泥臭い単純作業の繰り返しも、なんだか愛おしい時間に思えてくるから不思議です。 見上げる空と、静かなご褒美 作業の合間、エンジンを止めて草刈り機を地面に置く。 耳を澄ますと、先ほどまでの激しい機械音から一転、心地よい風の音と鳥の声が農園を包み込みます。...

夕暮れの畑で想うこと

夕暮れの畑で想うこと

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月15日は娘の誕生日。もうすぐ帰省してくる娘を心待ちにしている研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。   「田舎でのんびり暮らせていいですね」 移住して農業を始めたと伝えると、よくそんな温かい言葉をかけていただきます。 もちろん、朝の澄んだ空気や、どこまでも広がる雄大な空に囲まれる時間は、何物にも代えがたい贅沢です。 けれど……実際の毎日は、思っている以上に「自然との真剣勝負」の連続です。 リール動画はこちら。 枝を切り落とす、小さな悔しさ 今日も日中は、畑に出て一本一本の樹と向き合っていました。 いま向き合っているのは、「カイガラムシ」という小さな害虫です。 枝にびっしりと張り付き、樹液を吸い尽くしてしまう厄介な存在。 葉が黄色く枯れ落ちてしまった枝を見つけ、手遅れになってしまった部分を剪定鋏で根元から「バチン」と切り落とします。 切り口を見てみると、やはり水分が通っておらず、カラカラに乾いてしまっていました。 「もっと早く気づいてあげられれば……」 何度経験しても、大切に育ててきた枝を自分の手で切り落とす瞬間は、胸の奥にチクリとした悔しさが残ります。 泥臭い日々の積み重ねの先に 畑仕事は、決して華やかなことばかりではありません。 害虫と格闘し、雑草を刈り、腰を痛めながらソリに枯れ枝を山積みにしていちから片付ける。 地味で、泥臭くて、誰に見られるわけでもない手仕事の連続です。 それでも、ハサミを握る手を止めることはありません。 なぜなら、この「目の前の小さな一手」の積み重ねの先にしか、来年の初夏、あの甘酸っぱくて瑞々しい実りは生まれないと知っているからです。 手をかけた分だけ、木は必ず応えてくれる。 植物の生命力と、自然の正直さを信じているからこそ、一喜一憂しながらも向き合い続けることができるのだと思います。 夕暮れの空を見上げて 気づけば陽が傾き、畑を包む空が息をのむような美しい黄金色に染まっていました。 汗をぬぐい、深呼吸をひとつ。 どんなに思い通りにいかない日があっても、一日の終わりにはこうして優しい景色がすべてを包み込んでくれます。 「今日も一日、よく頑張ったな」 「明日もまた、丁寧に土に立とう」...

夕暮れの畑で想うこと

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月15日は娘の誕生日。もうすぐ帰省してくる娘を心待ちにしている研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。   「田舎でのんびり暮らせていいですね」 移住して農業を始めたと伝えると、よくそんな温かい言葉をかけていただきます。 もちろん、朝の澄んだ空気や、どこまでも広がる雄大な空に囲まれる時間は、何物にも代えがたい贅沢です。 けれど……実際の毎日は、思っている以上に「自然との真剣勝負」の連続です。 リール動画はこちら。 枝を切り落とす、小さな悔しさ 今日も日中は、畑に出て一本一本の樹と向き合っていました。 いま向き合っているのは、「カイガラムシ」という小さな害虫です。 枝にびっしりと張り付き、樹液を吸い尽くしてしまう厄介な存在。 葉が黄色く枯れ落ちてしまった枝を見つけ、手遅れになってしまった部分を剪定鋏で根元から「バチン」と切り落とします。 切り口を見てみると、やはり水分が通っておらず、カラカラに乾いてしまっていました。 「もっと早く気づいてあげられれば……」 何度経験しても、大切に育ててきた枝を自分の手で切り落とす瞬間は、胸の奥にチクリとした悔しさが残ります。 泥臭い日々の積み重ねの先に 畑仕事は、決して華やかなことばかりではありません。 害虫と格闘し、雑草を刈り、腰を痛めながらソリに枯れ枝を山積みにしていちから片付ける。 地味で、泥臭くて、誰に見られるわけでもない手仕事の連続です。 それでも、ハサミを握る手を止めることはありません。 なぜなら、この「目の前の小さな一手」の積み重ねの先にしか、来年の初夏、あの甘酸っぱくて瑞々しい実りは生まれないと知っているからです。 手をかけた分だけ、木は必ず応えてくれる。 植物の生命力と、自然の正直さを信じているからこそ、一喜一憂しながらも向き合い続けることができるのだと思います。 夕暮れの空を見上げて 気づけば陽が傾き、畑を包む空が息をのむような美しい黄金色に染まっていました。 汗をぬぐい、深呼吸をひとつ。 どんなに思い通りにいかない日があっても、一日の終わりにはこうして優しい景色がすべてを包み込んでくれます。 「今日も一日、よく頑張ったな」 「明日もまた、丁寧に土に立とう」...

畑の真ん中で風を感じる日々

畑の真ん中で風を感じる日々

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月14日は水泳の日。好きな泳法は平泳です。平泳ならいつまででも泳ぎ続けられる研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 「先週刈ったばかりなのに…!」草の生命力に圧倒されつつ、畑の真ん中で風を感じる日々 今日も畑に出て作業をしていると、夏の力強い青空と心地よい風に包まれます。 北海道の夏はあっという間ですが、その分、植物たちの成長スピードには日々驚かされるばかりです。 そんな中、最近の私の主な日課になっているのが……そう、「草刈り」です。 やっと終わった!と思った矢先の出来事 先週のこと。 「ふぅ〜、これでやっと畑の草刈りが全面終わったぞー!」 と、汗を拭いながら達成感に浸っていたのですが……。 ふと最初に刈り始めた場所を見に行ってみると、 「……えっ、もうこんなに伸びてる!?」 なんと、早くも青々と背を伸ばした草たちが、風に揺れていました(泣)。 まさに農家あるあるの「草刈り無限ループ」。 植物たちのすさまじい生命力には脱帽ですが、「またここからスタートかぁ」と、思わず苦笑いしてしまいます。 飽き飽きする作業も、見方を変えれば「爽快な時間」に 正直なところ、連日の草刈り作業にちょっぴり飽き飽きしてしまう瞬間もあります。 でも、そんな気持ちを一気に吹き飛ばしてくれる頼もしい相棒がいます。 乗用草刈機の「Hey! MASAO(まさお)」です。 刈払機を背負って一歩一歩刈っていく作業も大切ですが、広い面積を整えるときはこのMASAOに乗って作業を進めます。 これが、想像以上に楽しいんです! リール動画はこちら。 広い畑の中を、風を切りながらゴーッと走り回る感覚は、まるで大自然の中のドライブ。 刈り幅はおよそ1メートル。 畑の外側からグルグルと何周も回りながら、徐々にきれいなストライプができていく景色を眺めるのは、なんとも言えない爽快感があります。 およそ5反分の畑をきれいに刈り終えるまで、約1時間のショートドライブ。 青空の下、エンジン音とともに草の香りがふわっと広がり、頬をなでる風を感じていると、「今日もいい汗をかいたなぁ」と心がすっきりと整っていきます。 自然と向き合いながら、一歩ずつ 終わりが見えないように思える草刈りも、...

畑の真ん中で風を感じる日々

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月14日は水泳の日。好きな泳法は平泳です。平泳ならいつまででも泳ぎ続けられる研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 「先週刈ったばかりなのに…!」草の生命力に圧倒されつつ、畑の真ん中で風を感じる日々 今日も畑に出て作業をしていると、夏の力強い青空と心地よい風に包まれます。 北海道の夏はあっという間ですが、その分、植物たちの成長スピードには日々驚かされるばかりです。 そんな中、最近の私の主な日課になっているのが……そう、「草刈り」です。 やっと終わった!と思った矢先の出来事 先週のこと。 「ふぅ〜、これでやっと畑の草刈りが全面終わったぞー!」 と、汗を拭いながら達成感に浸っていたのですが……。 ふと最初に刈り始めた場所を見に行ってみると、 「……えっ、もうこんなに伸びてる!?」 なんと、早くも青々と背を伸ばした草たちが、風に揺れていました(泣)。 まさに農家あるあるの「草刈り無限ループ」。 植物たちのすさまじい生命力には脱帽ですが、「またここからスタートかぁ」と、思わず苦笑いしてしまいます。 飽き飽きする作業も、見方を変えれば「爽快な時間」に 正直なところ、連日の草刈り作業にちょっぴり飽き飽きしてしまう瞬間もあります。 でも、そんな気持ちを一気に吹き飛ばしてくれる頼もしい相棒がいます。 乗用草刈機の「Hey! MASAO(まさお)」です。 刈払機を背負って一歩一歩刈っていく作業も大切ですが、広い面積を整えるときはこのMASAOに乗って作業を進めます。 これが、想像以上に楽しいんです! リール動画はこちら。 広い畑の中を、風を切りながらゴーッと走り回る感覚は、まるで大自然の中のドライブ。 刈り幅はおよそ1メートル。 畑の外側からグルグルと何周も回りながら、徐々にきれいなストライプができていく景色を眺めるのは、なんとも言えない爽快感があります。 およそ5反分の畑をきれいに刈り終えるまで、約1時間のショートドライブ。 青空の下、エンジン音とともに草の香りがふわっと広がり、頬をなでる風を感じていると、「今日もいい汗をかいたなぁ」と心がすっきりと整っていきます。 自然と向き合いながら、一歩ずつ 終わりが見えないように思える草刈りも、...

【今シーズンのハスカップ発送完了】

【今シーズンのハスカップ発送完了】

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月8日は洋食の日。好きな洋食はミックスフライ定食です。エビフライはタルタルソースで食べたい研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 【今シーズンのハスカップ発送完了】完売の御礼と、挑戦と学びに満ちたシーズンを振り返って   本日、今シーズンのハスカップ果実の発送がすべて無事に完了いたしました! ご予約いただいた皆様、そして日々温かく見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。 振り返ってみると、今シーズンは新しい挑戦とたくさんの感謝に溢れた、農園にとっても大きな節目となるシーズンでした。 本日は、無事に発送を終えたご報告とともに、今シーズンの歩みを少し振り返らせていただきたいと思います。 1. 昨年の倍の量が、わずか1ヶ月で完売 今シーズンは、より多くの方に美味しいハスカップをお届けしたいという想いから、オンラインショップで扱う量を昨シーズンの「2倍」にご用意して臨みました。 昨シーズンは1月頃まで販売していたのですが、なんと今シーズンは8月初旬の本日ですべて完売となりました! また、今シーズンから新たにスタートした「食べチョク」を通じても、全国のたくさんの新しいお客様との素敵なご縁をいただくことができました。 一番人気「生あつまみらい」への想い 中でも特に人気だったのが、朝摘みしたものをその日のうちに発送する冷蔵ハスカップ「生あつまみらい」です。 一番最初に売り切れとなってしまい、「もっと多くの方にお届けしたかった…!」という悔しい気持ちもあります。しかし、朝摘みならではのフレッシュな食感と風味を最高のマシンガンでお届けするための“品質へのこだわり”として妥協せず、お届けできる量を増やす努力は来季への大きな宿題にしたいと思います。 2. 初の「こだわりギフト商品」と、カフェへの小さな楽しみ 今シーズンは初めて、パッケージや世界観にこだわった「ギフト商品」をご用意しました。 お買い上げくださった方からは「自分への特別なご褒美として選びました」というお声を多くいただき、とても胸が熱くなりました。今後はご自身用はもちろん、「大切な方への贈り物」としても選んでいただけるよう、さらにデザインやブランドの世界観を磨いていきたいと考えています。 実は…ほんの少しだけ在庫を残しています ここでひとつ、秘密のお話を。 実は、オンラインショップの在庫はすべて完売いたしましたが、ほんの少しだけハスカップの在庫を残してあります。 これは、来年2月にオープンを予定しているログカフェの特別メニューのために大切に確保しておくためです! カフェでどんなハスカップスイーツやドリンクが登場するのか、ぜひ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。 3. 心を支えてくれた温かいメッセージと、失敗から学んだ大切なこと シーズン前から、おかげさまでInstagramのフォロワー様が約3倍に増えました。 日々の作業の合間に届く温かいコメントやメッセージは、農作業で少し疲れた身体にすーっと染み渡り、本当に大きな心の支えとなりました。 トラブルから学んだ「丁寧に向き合うこと」の尊さ...

【今シーズンのハスカップ発送完了】

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」 8月8日は洋食の日。好きな洋食はミックスフライ定食です。エビフライはタルタルソースで食べたい研修生Hataです。いつもご愛読ありがとうございます。 【今シーズンのハスカップ発送完了】完売の御礼と、挑戦と学びに満ちたシーズンを振り返って   本日、今シーズンのハスカップ果実の発送がすべて無事に完了いたしました! ご予約いただいた皆様、そして日々温かく見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。 振り返ってみると、今シーズンは新しい挑戦とたくさんの感謝に溢れた、農園にとっても大きな節目となるシーズンでした。 本日は、無事に発送を終えたご報告とともに、今シーズンの歩みを少し振り返らせていただきたいと思います。 1. 昨年の倍の量が、わずか1ヶ月で完売 今シーズンは、より多くの方に美味しいハスカップをお届けしたいという想いから、オンラインショップで扱う量を昨シーズンの「2倍」にご用意して臨みました。 昨シーズンは1月頃まで販売していたのですが、なんと今シーズンは8月初旬の本日ですべて完売となりました! また、今シーズンから新たにスタートした「食べチョク」を通じても、全国のたくさんの新しいお客様との素敵なご縁をいただくことができました。 一番人気「生あつまみらい」への想い 中でも特に人気だったのが、朝摘みしたものをその日のうちに発送する冷蔵ハスカップ「生あつまみらい」です。 一番最初に売り切れとなってしまい、「もっと多くの方にお届けしたかった…!」という悔しい気持ちもあります。しかし、朝摘みならではのフレッシュな食感と風味を最高のマシンガンでお届けするための“品質へのこだわり”として妥協せず、お届けできる量を増やす努力は来季への大きな宿題にしたいと思います。 2. 初の「こだわりギフト商品」と、カフェへの小さな楽しみ 今シーズンは初めて、パッケージや世界観にこだわった「ギフト商品」をご用意しました。 お買い上げくださった方からは「自分への特別なご褒美として選びました」というお声を多くいただき、とても胸が熱くなりました。今後はご自身用はもちろん、「大切な方への贈り物」としても選んでいただけるよう、さらにデザインやブランドの世界観を磨いていきたいと考えています。 実は…ほんの少しだけ在庫を残しています ここでひとつ、秘密のお話を。 実は、オンラインショップの在庫はすべて完売いたしましたが、ほんの少しだけハスカップの在庫を残してあります。 これは、来年2月にオープンを予定しているログカフェの特別メニューのために大切に確保しておくためです! カフェでどんなハスカップスイーツやドリンクが登場するのか、ぜひ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。 3. 心を支えてくれた温かいメッセージと、失敗から学んだ大切なこと シーズン前から、おかげさまでInstagramのフォロワー様が約3倍に増えました。 日々の作業の合間に届く温かいコメントやメッセージは、農作業で少し疲れた身体にすーっと染み渡り、本当に大きな心の支えとなりました。 トラブルから学んだ「丁寧に向き合うこと」の尊さ...