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ナタ刃を替えた日
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなスパイスカレーは、バターチキンカレーです。前回、辛すぎたカレーを作ってしまい、今回は辛いスパイスを半分にした弱腰な研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 朝いちばんの「キーン」が告げる、草と私の終わらない勝負――ナタ刃を替えた日 薄曇りの空の下、畑に立つと湿った草の青い匂いが鼻をくすぐります。北海道厚真町。ハニーベリー(ハスカップ)の株元では、先週刈ったはずの雑草がもう背伸びを始めていました。 「今日もよろしく」――そう声を掛ける相棒が、刈払機に取り付けたナタ刃。エンジンをかける前に必ず行うのが、グラインダーでの研ぎ作業です。金属に当てた瞬間、「キーン」と高い音が朝の静けさを切り裂き、火花が散る。この瞬間こそ、私の一日の“始業ベル”です。 ところが今朝、刃先をじっと見つめて思わず苦笑しました。 1年前に取り付けた刃が、円盤の中心だけを残した円形ワッシャーのように痩せこけていたのです。グラインダーを当てた回数、草丈に腕を突っ込んだ回数、そして汗を流した回数――すべてがこの薄さに刻まれているようでした。 なぜナタ刃なのか? ハスカップの樹は低木で、株元の枝が折れやすいのが悩み。チップソーよりもナタ刃の平刃の方がキワ刈りで余分な枝を傷つけにくく、土に当たっても跳ね返りが少ないため、安全面と仕上がりの美しさで勝ります。 刃が長持ちする研ぎのコツ 角度は15〜20度:鋭角にし過ぎると欠けやすく、鈍角過ぎると切れ味が落ちます。 片側3秒まで:熱を持たせ過ぎると焼き戻りを起こし、硬度が下がります。 仕上げはペーパーでバリ取り:切り粉が残ると次の一撃で刃こぼれの原因に。 交換タイミングの目安 刃幅が新品の50%以下 研いでも火花が赤く鈍い 回転時に振動が出る 今回の私の刃は、まさにその三拍子が揃っていました。新品と比べると、その差は一目瞭然――まるで“長距離走を終えたスパイク”と“箱から出たばかりの新品”ほどの違い。 新しい刃がくれた余韻 新品を装着し、エンジンを吹かすと、音まで凛として軽い。草を払うたびに生まれる切り口が、まるで雨上がりの葉先のように滑らかで、ハスカップの根元にやわらかな風を通してくれます。終業後、使い終えた刃を手に取ると、再び火花を散らすあの時間が待ち遠しく思えました。 「道具をいたわることは、自分の時間をいたわること」 すり減ったナタ刃が教えてくれたのは、効率の数字ではなく、毎日の小さな積み重ねの尊さでした。 お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。 オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを発売しています。 それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。 ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。 農園情報は随時、InstagramやLINE公式アカウントで発信。...
ナタ刃を替えた日
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなスパイスカレーは、バターチキンカレーです。前回、辛すぎたカレーを作ってしまい、今回は辛いスパイスを半分にした弱腰な研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 朝いちばんの「キーン」が告げる、草と私の終わらない勝負――ナタ刃を替えた日 薄曇りの空の下、畑に立つと湿った草の青い匂いが鼻をくすぐります。北海道厚真町。ハニーベリー(ハスカップ)の株元では、先週刈ったはずの雑草がもう背伸びを始めていました。 「今日もよろしく」――そう声を掛ける相棒が、刈払機に取り付けたナタ刃。エンジンをかける前に必ず行うのが、グラインダーでの研ぎ作業です。金属に当てた瞬間、「キーン」と高い音が朝の静けさを切り裂き、火花が散る。この瞬間こそ、私の一日の“始業ベル”です。 ところが今朝、刃先をじっと見つめて思わず苦笑しました。 1年前に取り付けた刃が、円盤の中心だけを残した円形ワッシャーのように痩せこけていたのです。グラインダーを当てた回数、草丈に腕を突っ込んだ回数、そして汗を流した回数――すべてがこの薄さに刻まれているようでした。 なぜナタ刃なのか? ハスカップの樹は低木で、株元の枝が折れやすいのが悩み。チップソーよりもナタ刃の平刃の方がキワ刈りで余分な枝を傷つけにくく、土に当たっても跳ね返りが少ないため、安全面と仕上がりの美しさで勝ります。 刃が長持ちする研ぎのコツ 角度は15〜20度:鋭角にし過ぎると欠けやすく、鈍角過ぎると切れ味が落ちます。 片側3秒まで:熱を持たせ過ぎると焼き戻りを起こし、硬度が下がります。 仕上げはペーパーでバリ取り:切り粉が残ると次の一撃で刃こぼれの原因に。 交換タイミングの目安 刃幅が新品の50%以下 研いでも火花が赤く鈍い 回転時に振動が出る 今回の私の刃は、まさにその三拍子が揃っていました。新品と比べると、その差は一目瞭然――まるで“長距離走を終えたスパイク”と“箱から出たばかりの新品”ほどの違い。 新しい刃がくれた余韻 新品を装着し、エンジンを吹かすと、音まで凛として軽い。草を払うたびに生まれる切り口が、まるで雨上がりの葉先のように滑らかで、ハスカップの根元にやわらかな風を通してくれます。終業後、使い終えた刃を手に取ると、再び火花を散らすあの時間が待ち遠しく思えました。 「道具をいたわることは、自分の時間をいたわること」 すり減ったナタ刃が教えてくれたのは、効率の数字ではなく、毎日の小さな積み重ねの尊さでした。 お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。 オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを発売しています。 それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。 ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。 農園情報は随時、InstagramやLINE公式アカウントで発信。...

ブルーベリー狩りを堪能する
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなミニトマトは、完熟のプチぷよです。ついに始まりました。ミニトマト収穫ラッシュ。毎朝の収穫が忙しくなってきた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 まるで宝石探し!忘れられない、北海道の「実りの夏」を巡る旅 夏の北海道。からりと晴れた空の下、緑豊かな大地が最も輝きを放つ季節です。太陽の光を一身に浴びて、大地は色とりどりの恵みを私たちに見せてくれます。今回は、そんな夏の北海道で出会った、忘れられない「宝石」についてお話ししたいと思います。 先日、私たちは江別市にある「キタイチゴ農園」さんを再訪しました。6月に一度お邪魔し、その素晴らしい取り組みに感銘を受けたのですが、今回の目的はただ一つ。たわわに実る、大粒のブルーベリーを心ゆくまで味わうことでした。 静寂のなかで始まった、特別なブルーベリー狩り 農園に到着すると、その静けさに驚きました。キタイチゴ農園さんでは、訪れる人が心からリラックスして楽しめるようにと、完全予約制をとられています。おかげで、その時間のブルーベリー園は、なんと私たち夫婦だけの貸し切り状態。広大な農園に響くのは、風が葉を揺らす音と、鳥のさえずりだけ。これ以上ない贅沢な時間が始まりました。 スタッフの方から手渡されたのは、キンと冷えた氷水が入った可愛らしいミニバケツ。 「採ったブルーベリーをこの中で少し冷やすと、味がキリッと引き締まって、また格別の美味しさになりますよ」 そんな心憎い演出に、期待はますます膨らみます。 一歩、また一歩と足を踏み入れると、そこはまさにブルーベリーの楽園でした。枝という枝が、その重みにしなだれるほど、ぷっくりと実った果実をつけています。濃い紫色の完熟した実、ルビーのように輝くピンク色の若い実、その美しいグラデーションは、まるで自然が描いたアートのようです。 そっと指先でつまむと、ほろりと優しく採れる完熟の果実。まずは一粒、そのまま口に運びます。ぷちり、と皮が弾けた瞬間に広がる、濃厚で芳醇な甘み。そして、後から追いかけてくる爽やかな酸味。思わず「おいしい…」と声が漏れてしまいました。 そして、教わった通りに、採れたてのブルーベリーを氷水に浮かべてみます。数分後、ひんやりと冷えた一粒を口に入れると、その変化に驚きました。甘さがよりクリアになり、雑味のない「キリッとした甘さ」が口の中を満たします。火照った体に、その冷たさと甘さが染みわたっていくようで、これはもう、手が止まりません。 20種類を食べ比べ!「お気に入り」を探す宝探し キタイチゴ農園さんのもう一つの魅力は、その種類の豊富さです。なんと、園内には20種類ものブルーベリーが栽培されているとのこと。それぞれに名前の札がついていて、味や大きさ、香りも少しずつ違うのです。 「こっちは酸味がしっかりしていて爽やかだね」 「あっちのは、はちみつのような濃厚な甘さがある!」 まるで宝探しのように、夫婦で感想を言い合いながら、お気に入りの一粒、お気に入りの木を探して農園を巡る。それは、単に「食べる」という行為を超えた、五感で楽しむ豊かな体験でした。気がつけば、夢中になって5粒もいっぺんに頬張ってしまうほどの美味しさ。子どもに返ったような、純粋な喜びに満ちた時間でした。 大粒で甘い果実の秘密「バッグカルチャー栽培」 なぜ、ここのブルーベリーはこれほどまでに大粒で、甘みが凝縮されているのでしょうか。その秘密は「バッグカルチャー」という特別な栽培方法にあります。 これは、地面に直接植えるのではなく、特別な培地(バッグ)で育て、必要な栄養と水分をチューブで直接与える「養液栽培」システムです。この方法だと、植物は根を張るための余計なエネルギーを使わず、その力をすべて、実を大きく、甘くすることに注ぐことができるのだとか。 6月に伺った際にその理論は聞いていましたが、今回、実際にその果実を味わい、そのシステムの凄さを、舌で、そして心で実感したのでした。科学的な知見と、植物への深い愛情が、この一粒一粒を生み出しているのです。 この感動を、私たちの農園でも ハニーベリー(ハスカップ)を育てる私たちにとって、このブルーベリー狩りの体験は、多くの学びと感動を与えてくれました。お客様が自分の手で果実を摘み、その場で味わう喜び。お気に入りの味を見つける楽しさ。そして、農園という空間で過ごす、心穏やかな時間。...
ブルーベリー狩りを堪能する
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなミニトマトは、完熟のプチぷよです。ついに始まりました。ミニトマト収穫ラッシュ。毎朝の収穫が忙しくなってきた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 まるで宝石探し!忘れられない、北海道の「実りの夏」を巡る旅 夏の北海道。からりと晴れた空の下、緑豊かな大地が最も輝きを放つ季節です。太陽の光を一身に浴びて、大地は色とりどりの恵みを私たちに見せてくれます。今回は、そんな夏の北海道で出会った、忘れられない「宝石」についてお話ししたいと思います。 先日、私たちは江別市にある「キタイチゴ農園」さんを再訪しました。6月に一度お邪魔し、その素晴らしい取り組みに感銘を受けたのですが、今回の目的はただ一つ。たわわに実る、大粒のブルーベリーを心ゆくまで味わうことでした。 静寂のなかで始まった、特別なブルーベリー狩り 農園に到着すると、その静けさに驚きました。キタイチゴ農園さんでは、訪れる人が心からリラックスして楽しめるようにと、完全予約制をとられています。おかげで、その時間のブルーベリー園は、なんと私たち夫婦だけの貸し切り状態。広大な農園に響くのは、風が葉を揺らす音と、鳥のさえずりだけ。これ以上ない贅沢な時間が始まりました。 スタッフの方から手渡されたのは、キンと冷えた氷水が入った可愛らしいミニバケツ。 「採ったブルーベリーをこの中で少し冷やすと、味がキリッと引き締まって、また格別の美味しさになりますよ」 そんな心憎い演出に、期待はますます膨らみます。 一歩、また一歩と足を踏み入れると、そこはまさにブルーベリーの楽園でした。枝という枝が、その重みにしなだれるほど、ぷっくりと実った果実をつけています。濃い紫色の完熟した実、ルビーのように輝くピンク色の若い実、その美しいグラデーションは、まるで自然が描いたアートのようです。 そっと指先でつまむと、ほろりと優しく採れる完熟の果実。まずは一粒、そのまま口に運びます。ぷちり、と皮が弾けた瞬間に広がる、濃厚で芳醇な甘み。そして、後から追いかけてくる爽やかな酸味。思わず「おいしい…」と声が漏れてしまいました。 そして、教わった通りに、採れたてのブルーベリーを氷水に浮かべてみます。数分後、ひんやりと冷えた一粒を口に入れると、その変化に驚きました。甘さがよりクリアになり、雑味のない「キリッとした甘さ」が口の中を満たします。火照った体に、その冷たさと甘さが染みわたっていくようで、これはもう、手が止まりません。 20種類を食べ比べ!「お気に入り」を探す宝探し キタイチゴ農園さんのもう一つの魅力は、その種類の豊富さです。なんと、園内には20種類ものブルーベリーが栽培されているとのこと。それぞれに名前の札がついていて、味や大きさ、香りも少しずつ違うのです。 「こっちは酸味がしっかりしていて爽やかだね」 「あっちのは、はちみつのような濃厚な甘さがある!」 まるで宝探しのように、夫婦で感想を言い合いながら、お気に入りの一粒、お気に入りの木を探して農園を巡る。それは、単に「食べる」という行為を超えた、五感で楽しむ豊かな体験でした。気がつけば、夢中になって5粒もいっぺんに頬張ってしまうほどの美味しさ。子どもに返ったような、純粋な喜びに満ちた時間でした。 大粒で甘い果実の秘密「バッグカルチャー栽培」 なぜ、ここのブルーベリーはこれほどまでに大粒で、甘みが凝縮されているのでしょうか。その秘密は「バッグカルチャー」という特別な栽培方法にあります。 これは、地面に直接植えるのではなく、特別な培地(バッグ)で育て、必要な栄養と水分をチューブで直接与える「養液栽培」システムです。この方法だと、植物は根を張るための余計なエネルギーを使わず、その力をすべて、実を大きく、甘くすることに注ぐことができるのだとか。 6月に伺った際にその理論は聞いていましたが、今回、実際にその果実を味わい、そのシステムの凄さを、舌で、そして心で実感したのでした。科学的な知見と、植物への深い愛情が、この一粒一粒を生み出しているのです。 この感動を、私たちの農園でも ハニーベリー(ハスカップ)を育てる私たちにとって、このブルーベリー狩りの体験は、多くの学びと感動を与えてくれました。お客様が自分の手で果実を摘み、その場で味わう喜び。お気に入りの味を見つける楽しさ。そして、農園という空間で過ごす、心穏やかな時間。...

真夏のログカフェ建設レポート
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きな納豆はオクラとネギのたっぷり入った納豆です。家庭菜園で育てているオクラが毎日のようにとれて、毎日オクラ納豆を食べている研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【農園だより】真夏のカフェ作りと、畑からの甘いご褒美 照りつける太陽がまぶしい、北海道の夏。ここ厚真町にある私たちの農園では、新しい夢の舞台となる「ログカフェ」の建設が、着々と進んでいます。 先週は、連日30度を超える真夏日が続きました。屋根や2階の壁下地が張られ、だんだんとその姿を現してきたログハウス。その中に入ると、木の香りと熱気がむわっと立ち込めます。まるで、大きな木のサウナのよう。職人さんたちの汗と、私たちの期待が入り混じった特別な空間です。 今週からは、いよいよカフェのシンボルカラーとなるオレンジ色の屋根が取り付けられる予定。青い夏空に、このオレンジが映える日が待ち遠しくてたまりません。 炎天下のペンキ塗りと、ささやかな幸せ お盆前には建物の周りの足場が外れると聞いて、私たちは今、急ピッチで外壁のペンキ塗りを進めています。特に日差しが厳しい軒下は、熱気がこもってまさにサウナ状態。黙々と刷毛を動かしていると、汗が滝のように流れます。 「今日も一日、頑張ったね」 そんな日の作業終わりに待っているのが、最高のご褒美。キンキンに冷えたアイスクリームです。 最近、ついに近所のセイコーマートに「ハスカップソフト」が入荷されました。年に一度、この時期しか食べられない、北海道民にとってはおなじみの季節限定フレーバー。甘酸っぱくて濃厚なハスカップの風味が、火照った体にじんわりと染み渡ります。この瞬間のために頑張れる、と言っても過言ではありません。 「おいしい」の源泉、私たちのハスカップ このソフトクリームで使われているハスカップ。実は、私たちの農園で愛情を込めて育てている「ハニーベリー」と同じ果実です。ビタミンやアントシアニンが豊富で、古くからアイヌの人々には「不老長寿の果実」として親しまれてきました。 私たちのオンラインショップでは、このハスカップを全国の皆さんにお届けしています。 特におすすめなのが、厚真町のオリジナルブランド「あつまみらい」と、昔ながらの「在来品種」を組み合わせた特別なセット。 「あつまみらい」は、大粒で甘みが強く、そのまま食べても驚くほどのおいしさ。まるでフルーツのように、パクパクとつまんでいただけます。 一方、「在来品種」は、きゅっとした酸味が特徴。この酸味こそが、ジャムやスイーツに加工したときに、ハスカップ本来の豊かな風味を最大限に引き出してくれるのです。 物語は、まだ始まったばかり 今はまだ、汗と土にまみれながらの毎日ですが、この場所でお客様の笑顔に出会える日を想像すると、自然と力が湧いてきます。 オレンジ色の屋根の下で、木の温もりを感じながら、自家製のハスカップスイーツを味わっていただく。そんな光景が、私たちの何よりの原動力です。 カフェが完成するまでの物語も、このブログで少しずつお伝えしていけたらと思っています。 まずは、私たちの自慢のハスカップを、ご自宅で味わってみませんか?北海道の夏の太陽をいっぱいに浴びた、甘酸っぱい一粒が、あなたの日常にささやかな彩りを添えられますように。 お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。 オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを新発売しています。 それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。 ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。 農園情報は随時、InstagramやLINE公式アカウントで発信。...
真夏のログカフェ建設レポート
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きな納豆はオクラとネギのたっぷり入った納豆です。家庭菜園で育てているオクラが毎日のようにとれて、毎日オクラ納豆を食べている研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【農園だより】真夏のカフェ作りと、畑からの甘いご褒美 照りつける太陽がまぶしい、北海道の夏。ここ厚真町にある私たちの農園では、新しい夢の舞台となる「ログカフェ」の建設が、着々と進んでいます。 先週は、連日30度を超える真夏日が続きました。屋根や2階の壁下地が張られ、だんだんとその姿を現してきたログハウス。その中に入ると、木の香りと熱気がむわっと立ち込めます。まるで、大きな木のサウナのよう。職人さんたちの汗と、私たちの期待が入り混じった特別な空間です。 今週からは、いよいよカフェのシンボルカラーとなるオレンジ色の屋根が取り付けられる予定。青い夏空に、このオレンジが映える日が待ち遠しくてたまりません。 炎天下のペンキ塗りと、ささやかな幸せ お盆前には建物の周りの足場が外れると聞いて、私たちは今、急ピッチで外壁のペンキ塗りを進めています。特に日差しが厳しい軒下は、熱気がこもってまさにサウナ状態。黙々と刷毛を動かしていると、汗が滝のように流れます。 「今日も一日、頑張ったね」 そんな日の作業終わりに待っているのが、最高のご褒美。キンキンに冷えたアイスクリームです。 最近、ついに近所のセイコーマートに「ハスカップソフト」が入荷されました。年に一度、この時期しか食べられない、北海道民にとってはおなじみの季節限定フレーバー。甘酸っぱくて濃厚なハスカップの風味が、火照った体にじんわりと染み渡ります。この瞬間のために頑張れる、と言っても過言ではありません。 「おいしい」の源泉、私たちのハスカップ このソフトクリームで使われているハスカップ。実は、私たちの農園で愛情を込めて育てている「ハニーベリー」と同じ果実です。ビタミンやアントシアニンが豊富で、古くからアイヌの人々には「不老長寿の果実」として親しまれてきました。 私たちのオンラインショップでは、このハスカップを全国の皆さんにお届けしています。 特におすすめなのが、厚真町のオリジナルブランド「あつまみらい」と、昔ながらの「在来品種」を組み合わせた特別なセット。 「あつまみらい」は、大粒で甘みが強く、そのまま食べても驚くほどのおいしさ。まるでフルーツのように、パクパクとつまんでいただけます。 一方、「在来品種」は、きゅっとした酸味が特徴。この酸味こそが、ジャムやスイーツに加工したときに、ハスカップ本来の豊かな風味を最大限に引き出してくれるのです。 物語は、まだ始まったばかり 今はまだ、汗と土にまみれながらの毎日ですが、この場所でお客様の笑顔に出会える日を想像すると、自然と力が湧いてきます。 オレンジ色の屋根の下で、木の温もりを感じながら、自家製のハスカップスイーツを味わっていただく。そんな光景が、私たちの何よりの原動力です。 カフェが完成するまでの物語も、このブログで少しずつお伝えしていけたらと思っています。 まずは、私たちの自慢のハスカップを、ご自宅で味わってみませんか?北海道の夏の太陽をいっぱいに浴びた、甘酸っぱい一粒が、あなたの日常にささやかな彩りを添えられますように。 お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。 オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを新発売しています。 それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。 ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。 農園情報は随時、InstagramやLINE公式アカウントで発信。...

倉庫で生まれた子猫
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなおかずの残り物は、きんぴらレンコンです。1日経つと美味しくなるものって結構あるよなと思っている研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 畑嶋ハスカップ農園の小さな家族。倉庫で生まれた子猫と、北海道の豊かな暮らし 本州の気温よりも高くなっている北海道です。ここ厚真町は、それほどでもありませんが、30度を超える中での農作業にまいっています。 そんな作業の合間、汗をぬぐいに倉庫へ立ち寄ると、どこからか「みゃー、みゃー」と、か細い鳴き声が聞こえてくるようになりました。まるで小さな鈴を振るような、か弱くも確かな生命の気配。 「ああ、今年もどこかで産まれたんだな」。 そう思いながらも、声はすれども姿は見えず。忙しい日々に追われるうち、その声はいつしか農園の日常のBGMのようになっていました。 母猫の愛情と、見守る農園主の優しい眼差し 今日も、倉庫で作業をしに、ひんやりとした土の匂いがする倉庫に足を踏み入れたときのことです。一匹の母猫が、何かをそっと口にくわえ、用心深くあたりをうかがいながら入ってきました。 次の瞬間、今まで静かだった倉庫の隅から、まるで合図を受けたかのように「みゃー!みゃー!」と一斉に歓声が上がったのです。声のする方へ目をやると、真っ黒な小さな毛玉のような子猫たちが、おぼつかない足取りで母猫のもとへ駆け寄っていくではありませんか。 母猫は、私たち人間の気配に気づくと、一瞬ピタリと動きを止め、鋭い眼光でこちらを牽制します。しかし、お腹を空かせた我が子たちの催促にはかなわない様子。やがて観念したかのようにその場に体を横たえ、安心したように乳をすする子猫たちを、深い愛情のこもった瞳で見つめながら、授乳を始めたのでした。 乾いたコンクリートの床の上で繰り広げられる、静かで、しかし力強い生命の営み。その光景は、収穫作業の疲れも忘れさせてくれる、心温まる瞬間でした。 猫と人とハスカップ。畑嶋農園の「共生」のかたち そう、ここ畑嶋ハスカップ農園には、猫たちが暮らしています。 農園主の昭さんは、「いや、飼っているわけじゃないんだ」とぶっきらぼうに言いながらも、毎朝夕、欠かさず猫たちのためにご飯を用意しています。(それを世間では「飼っている」と言うのでは…と、私たちは心の中でそっとツッコミを入れていますが)。 いつからか住み着き、増えたり減ったりを繰り返しながら、今ではだいたい10匹以上の猫たちが、この農園を自分たちの家として暮らしているのです。 10匹もいれば、その個性はまさに十猫十色。小屋でお昼のお弁当を広げれば、どこからともなく現れて「ひとつ、おくれよ」とばかりに膝に前足を乗せてくる食いしん坊。かと思えば、時々、畑に仕掛けたアライグマ用の罠にうっかり引っかかってしまう、おっちょこちょいな子もいます。 彼らはただ居候しているだけではありません。実は、農園にとって大切な役割を担ってくれています。 【読者様への豆知識:農園と猫の素敵な関係】 猫は、農作物に被害をもたらすネズミを捕食してくれる、とても頼りになる存在です。彼らが農園内をパトロールしてくれるおかげで、作物がネズミにかじられたり、倉庫の食料が荒らされたりするのを防ぐことができます。薬剤を使わずに害獣対策ができるため、自然環境にも優しいのです。畑嶋農園でネズミの姿を全く見かけないのは、きっとこの働き者の猫たちのおかげなのでしょう。まさに、自然の摂理に沿った「共生」のかたちが、ここにはあります。 個性豊かな猫たちのように、ハスカップの魅力もいろいろ そんな個性豊かな猫たちに見守られながら、今年もたくさんのハスカップを収穫することができました。 実は、ハスカップにも猫たちと同じように、それぞれにユニークな個性があることをご存知でしょうか? 当園のオンラインショップで新しくご提供を始めた**「ハスカップ満喫セット」**は、そんなハスカップの個性の違いを存分に楽しんでいただくための特別なセットです。 セットの一つは、厚真町のオリジナルブランドでもある**「あつまみらい」**。大粒で糖度が高く、酸味がまろやかなのが特徴です。まるで、人懐っこく甘え上手な猫のように、まずはそのまま一粒、口に放り込んでその美味しさをダイレクトに味わってみてください。 もう一つは、昔ながらの**「在来品種オールスターズ」**。こちらは小粒で、きゅっとした酸味が力強いのが持ち味。少し気難しそうに見えて、実は深い魅力を持った孤高の猫のよう。このしっかりとした酸味は、ジャムやお菓子に加工することで、その真価を発揮します。砂糖の甘さと融合することで、驚くほど風味豊かで鮮やかなルビー色のジャムが出来上がるのです。 農園の物語を、あなたの食卓へ...
倉庫で生まれた子猫
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなおかずの残り物は、きんぴらレンコンです。1日経つと美味しくなるものって結構あるよなと思っている研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 畑嶋ハスカップ農園の小さな家族。倉庫で生まれた子猫と、北海道の豊かな暮らし 本州の気温よりも高くなっている北海道です。ここ厚真町は、それほどでもありませんが、30度を超える中での農作業にまいっています。 そんな作業の合間、汗をぬぐいに倉庫へ立ち寄ると、どこからか「みゃー、みゃー」と、か細い鳴き声が聞こえてくるようになりました。まるで小さな鈴を振るような、か弱くも確かな生命の気配。 「ああ、今年もどこかで産まれたんだな」。 そう思いながらも、声はすれども姿は見えず。忙しい日々に追われるうち、その声はいつしか農園の日常のBGMのようになっていました。 母猫の愛情と、見守る農園主の優しい眼差し 今日も、倉庫で作業をしに、ひんやりとした土の匂いがする倉庫に足を踏み入れたときのことです。一匹の母猫が、何かをそっと口にくわえ、用心深くあたりをうかがいながら入ってきました。 次の瞬間、今まで静かだった倉庫の隅から、まるで合図を受けたかのように「みゃー!みゃー!」と一斉に歓声が上がったのです。声のする方へ目をやると、真っ黒な小さな毛玉のような子猫たちが、おぼつかない足取りで母猫のもとへ駆け寄っていくではありませんか。 母猫は、私たち人間の気配に気づくと、一瞬ピタリと動きを止め、鋭い眼光でこちらを牽制します。しかし、お腹を空かせた我が子たちの催促にはかなわない様子。やがて観念したかのようにその場に体を横たえ、安心したように乳をすする子猫たちを、深い愛情のこもった瞳で見つめながら、授乳を始めたのでした。 乾いたコンクリートの床の上で繰り広げられる、静かで、しかし力強い生命の営み。その光景は、収穫作業の疲れも忘れさせてくれる、心温まる瞬間でした。 猫と人とハスカップ。畑嶋農園の「共生」のかたち そう、ここ畑嶋ハスカップ農園には、猫たちが暮らしています。 農園主の昭さんは、「いや、飼っているわけじゃないんだ」とぶっきらぼうに言いながらも、毎朝夕、欠かさず猫たちのためにご飯を用意しています。(それを世間では「飼っている」と言うのでは…と、私たちは心の中でそっとツッコミを入れていますが)。 いつからか住み着き、増えたり減ったりを繰り返しながら、今ではだいたい10匹以上の猫たちが、この農園を自分たちの家として暮らしているのです。 10匹もいれば、その個性はまさに十猫十色。小屋でお昼のお弁当を広げれば、どこからともなく現れて「ひとつ、おくれよ」とばかりに膝に前足を乗せてくる食いしん坊。かと思えば、時々、畑に仕掛けたアライグマ用の罠にうっかり引っかかってしまう、おっちょこちょいな子もいます。 彼らはただ居候しているだけではありません。実は、農園にとって大切な役割を担ってくれています。 【読者様への豆知識:農園と猫の素敵な関係】 猫は、農作物に被害をもたらすネズミを捕食してくれる、とても頼りになる存在です。彼らが農園内をパトロールしてくれるおかげで、作物がネズミにかじられたり、倉庫の食料が荒らされたりするのを防ぐことができます。薬剤を使わずに害獣対策ができるため、自然環境にも優しいのです。畑嶋農園でネズミの姿を全く見かけないのは、きっとこの働き者の猫たちのおかげなのでしょう。まさに、自然の摂理に沿った「共生」のかたちが、ここにはあります。 個性豊かな猫たちのように、ハスカップの魅力もいろいろ そんな個性豊かな猫たちに見守られながら、今年もたくさんのハスカップを収穫することができました。 実は、ハスカップにも猫たちと同じように、それぞれにユニークな個性があることをご存知でしょうか? 当園のオンラインショップで新しくご提供を始めた**「ハスカップ満喫セット」**は、そんなハスカップの個性の違いを存分に楽しんでいただくための特別なセットです。 セットの一つは、厚真町のオリジナルブランドでもある**「あつまみらい」**。大粒で糖度が高く、酸味がまろやかなのが特徴です。まるで、人懐っこく甘え上手な猫のように、まずはそのまま一粒、口に放り込んでその美味しさをダイレクトに味わってみてください。 もう一つは、昔ながらの**「在来品種オールスターズ」**。こちらは小粒で、きゅっとした酸味が力強いのが持ち味。少し気難しそうに見えて、実は深い魅力を持った孤高の猫のよう。このしっかりとした酸味は、ジャムやお菓子に加工することで、その真価を発揮します。砂糖の甘さと融合することで、驚くほど風味豊かで鮮やかなルビー色のジャムが出来上がるのです。 農園の物語を、あなたの食卓へ...

夏の農園、草との戦いの物語。
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きな納豆は、オクラ納豆です。ビニールハウスで育てているオクラが、そろそろ収穫ラッシュを迎えそうな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 夏の農園、草との戦いの物語。美味しいハスカップを育てるための、私たちの舞台裏 うだるような暑さが続く、北海道の夏。太陽がじりじりと照りつける中、私たちの農園では、日々の大切な営みがあります。それは、元気すぎるほどに伸びてくる「草」との、終わらない戦いです。 息つく間もない、草との根比べ 「ああ、また伸びてる…」 農園の通路を歩くたび、そんなため息がこぼれます。一週間前にきれいに刈り終えたはずの場所が、もううっすらと緑色に染まっている。植物の生命力には、毎年驚かされるばかりです。 特に、私たちの宝物であるハニーベリー(ハスカップ)の樹にとっては、この雑草たちが大敵。樹の根本に生い茂る草は、土の中の栄養や水分を奪い合い、ハスカップの健やかな成長を妨げてしまいます。一粒一粒に甘酸っぱさがぎゅっと詰まった実を育てるためには、この草たちとの共存、いえ、”戦い”が欠かせないのです。 日中の最も暑い時間帯は、さすがに体も悲鳴を上げます。一度、クーラーの効いた涼しい家へと避難し、しばしの休息。この短い昼寝が、午後の活力を生み出す、最高の贅沢だったりします。そして、日差しが少し和らぐ朝夕の涼しい時間帯を狙って、私たちは再び農園へと向かうのです。 頼れる相棒、「ウィングモアー」との共演 この草刈りという名の舞台で、主役級の働きを見せてくれるのが、私たちの頼れる相棒「ウィングモアー」という機械です。 https://youtube.com/shorts/Pa2D4MY2DdA?si=c3IzQYpC4Ccp-sQz 動画をご覧ください。この機械はただ草を刈るだけではありません。本体の横から、まるで鳥の翼のようにスッと伸びるアームの先にも回転刃がついています。これが、ハスカップの樹の株元、ギリギリのラインを攻めてくれるのです。 「ウィーン!」という小気味よいエンジン音とともに、通路の草はみるみるうちに刈り取られ、同時に株元の厄介な草も一掃されていきます。デリケートな樹の幹を傷つけることなく、効率よく作業を進めることができるのは、この相棒のおかげ。まるで心を通わせたパートナーと息の合ったダンスを踊るように、農園の通路を滑らかに進んでいきます。 もちろん、ウィングモアーだけでは届かない、さらに細かい場所は、刈払機で丁寧に仕上げます。この二段階の作業によって、ハスカップの樹々は、太陽の光を一身に浴び、土の栄養を独り占めできる最高の環境を手に入れるのです。 手間ひまの先にある、一粒の輝き なぜ、私たちがここまで草刈りに情熱を注ぐのか。 それは、すべてがお客様にお届けする、あの一粒のハスカップに繋がっているからです。 雑草に養分を奪われることなく、のびのびと育ったハスカップの実は、味も香りも格別です。十分な栄養を蓄えた実は、深い青紫色に輝き、口に含んだ瞬間に、爽やかな酸味と豊かな甘みがじゅわっと広がります。 この手間ひまこそが、私たちの農園の「隠し味」。農薬に頼らず、自然の力を最大限に引き出すために。私たちのハスカップが「美味しい」と言っていただける、一番の理由なのだと信じています。 2つの味わい、あなたのお好みは? この夏も、そんな愛情をたっぷり注いで育てたハスカップたちが、収穫の時期を迎えました。オンラインショップでは、この畑から直送で、自慢のハスカップをお届けしています。 特におすすめしたいのが、2種類のハスカップの魅力が詰まった「満喫セット」です。 一つは、厚真町のオリジナルブランドでもある「あつまみらい」。 大粒で甘みが強く、酸味はマイルド。まずはぜひ、そのまま一粒、口に放り込んでみてください。フルーツとしてのハスカップの、新しい美味しさに出会えるはずです。 もう一つは、昔ながらの「在来品種オールスターズ」。 こちらは、きゅっとした酸味が特徴で、ジャムやスイーツに加工すると、その魅力が最大限に引き出されます。濃厚なハスカップジャムをコトコト煮詰める時間は、きっと格別なものになるでしょう。...
夏の農園、草との戦いの物語。
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きな納豆は、オクラ納豆です。ビニールハウスで育てているオクラが、そろそろ収穫ラッシュを迎えそうな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 夏の農園、草との戦いの物語。美味しいハスカップを育てるための、私たちの舞台裏 うだるような暑さが続く、北海道の夏。太陽がじりじりと照りつける中、私たちの農園では、日々の大切な営みがあります。それは、元気すぎるほどに伸びてくる「草」との、終わらない戦いです。 息つく間もない、草との根比べ 「ああ、また伸びてる…」 農園の通路を歩くたび、そんなため息がこぼれます。一週間前にきれいに刈り終えたはずの場所が、もううっすらと緑色に染まっている。植物の生命力には、毎年驚かされるばかりです。 特に、私たちの宝物であるハニーベリー(ハスカップ)の樹にとっては、この雑草たちが大敵。樹の根本に生い茂る草は、土の中の栄養や水分を奪い合い、ハスカップの健やかな成長を妨げてしまいます。一粒一粒に甘酸っぱさがぎゅっと詰まった実を育てるためには、この草たちとの共存、いえ、”戦い”が欠かせないのです。 日中の最も暑い時間帯は、さすがに体も悲鳴を上げます。一度、クーラーの効いた涼しい家へと避難し、しばしの休息。この短い昼寝が、午後の活力を生み出す、最高の贅沢だったりします。そして、日差しが少し和らぐ朝夕の涼しい時間帯を狙って、私たちは再び農園へと向かうのです。 頼れる相棒、「ウィングモアー」との共演 この草刈りという名の舞台で、主役級の働きを見せてくれるのが、私たちの頼れる相棒「ウィングモアー」という機械です。 https://youtube.com/shorts/Pa2D4MY2DdA?si=c3IzQYpC4Ccp-sQz 動画をご覧ください。この機械はただ草を刈るだけではありません。本体の横から、まるで鳥の翼のようにスッと伸びるアームの先にも回転刃がついています。これが、ハスカップの樹の株元、ギリギリのラインを攻めてくれるのです。 「ウィーン!」という小気味よいエンジン音とともに、通路の草はみるみるうちに刈り取られ、同時に株元の厄介な草も一掃されていきます。デリケートな樹の幹を傷つけることなく、効率よく作業を進めることができるのは、この相棒のおかげ。まるで心を通わせたパートナーと息の合ったダンスを踊るように、農園の通路を滑らかに進んでいきます。 もちろん、ウィングモアーだけでは届かない、さらに細かい場所は、刈払機で丁寧に仕上げます。この二段階の作業によって、ハスカップの樹々は、太陽の光を一身に浴び、土の栄養を独り占めできる最高の環境を手に入れるのです。 手間ひまの先にある、一粒の輝き なぜ、私たちがここまで草刈りに情熱を注ぐのか。 それは、すべてがお客様にお届けする、あの一粒のハスカップに繋がっているからです。 雑草に養分を奪われることなく、のびのびと育ったハスカップの実は、味も香りも格別です。十分な栄養を蓄えた実は、深い青紫色に輝き、口に含んだ瞬間に、爽やかな酸味と豊かな甘みがじゅわっと広がります。 この手間ひまこそが、私たちの農園の「隠し味」。農薬に頼らず、自然の力を最大限に引き出すために。私たちのハスカップが「美味しい」と言っていただける、一番の理由なのだと信じています。 2つの味わい、あなたのお好みは? この夏も、そんな愛情をたっぷり注いで育てたハスカップたちが、収穫の時期を迎えました。オンラインショップでは、この畑から直送で、自慢のハスカップをお届けしています。 特におすすめしたいのが、2種類のハスカップの魅力が詰まった「満喫セット」です。 一つは、厚真町のオリジナルブランドでもある「あつまみらい」。 大粒で甘みが強く、酸味はマイルド。まずはぜひ、そのまま一粒、口に放り込んでみてください。フルーツとしてのハスカップの、新しい美味しさに出会えるはずです。 もう一つは、昔ながらの「在来品種オールスターズ」。 こちらは、きゅっとした酸味が特徴で、ジャムやスイーツに加工すると、その魅力が最大限に引き出されます。濃厚なハスカップジャムをコトコト煮詰める時間は、きっと格別なものになるでしょう。...

来年の美味しい実りのために
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなカレーは、帯広のインディアンのカレーです。いわゆるおうちカレーのようなルーカレーが大好きな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 夏の農園だより:来年の美味しい実りのために。北海道・厚真町の畑から 抜けるような青い空に、もくもくと湧き上がる白い雲。夏の強い日差しが、畑の緑を一層濃く照らし出しています。ここは、北海道厚真町にある私たちのハスカップ農園。動画でお届けしたのは、そんな真夏の一日の、ほんのひとコマです。 https://youtube.com/shorts/dZ8QsyA3P_4?si=oXaajXWVUNxBmygT 「北海道は涼しい」だけじゃない、夏のリアル 「北海道の夏」と聞くと、多くの皆さんはきっと爽やかで涼しい気候をイメージされることでしょう。たしかに、海沿いの街などでは過ごしやすい日が続きます。 しかし、ここ数年の夏は少し様子が違います。私たちの農園がある厚真町も例外ではなく、この日も気温は30度を超えました。じりじりと肌を焼くような日差しと、草いきれの匂いが立ち込める畑に立つと、額から、首筋から、玉のような汗が流れ落ちます。 そんな暑さの中、私たちは今、来年の収穫に向けたとても大切な作業の真っ最中です。 一本一本に心を込めて。手作業の草刈り 動画に映っていたのは、ひたすら草を刈る姿。収穫の忙しさに追われていると、畑の草はあっという間に背を伸ばし、主役であるハスカップの樹に覆いかぶさるほどになってしまいます。 「乗用の草刈り機で一気に刈ってしまえば楽なのに」 そう思われるかもしれません。もちろん、広い農園ですから機械の力も借ります。しかし、ハスカップの樹の根本や、枝が伸びている繊細な場所は、どうしても手作業でなければなりません。 私たちが使っているのは「刈払機」という、肩から下げて使う草刈り機です。ブゥゥン…というエンジン音を響かせながら、一本一本の樹を傷つけないように、細心の注意を払って株元の草だけを刈り取っていく。それは、想像以上に根気と集中力が必要な作業です。足元に気をつけながら、ゆっくり、ゆっくりと列を進んでいきます。 なぜ、そこまで手間をかけるのか。それは、ハスカップの樹たちが、今まさに来年の実りのための準備をしている大切な時期だからです。 来年の「おいしい」は、今の「ひと手間」から生まれる ハスカップの収穫は初夏に終わりますが、樹たちの仕事はそこからが本番です。 青々と茂った葉を大きく広げ、夏の太陽の光を全身で浴びる。そうして、光合成を活発に行い、来年、甘酸っぱくみずみずしい実をつけるための栄養を、枝や幹に、そして根に、じっくりと蓄えているのです。 私たちが今行っている草刈りは、その大切な光合成を助けるための環境づくり。伸びすぎた雑草は、ハスカップが浴びるべき太陽の光を遮ってしまいます。また、土の中の水分や養分も奪い合ってしまう。だからこそ、私たちは汗を流しながら、ハスカップの樹たちが健やかに夏を過ごせるように、周辺の環境を丁寧に整えているのです。 これは、子育てに少し似ているかもしれません。手をかければかけた分だけ、子どもが健やかに育ってくれるように、樹もまた、私たちの愛情に応えてくれます。「ハニーベリーファースト」—。それが私たちの農園の合言葉。すべては、この樹々が育んでくれる一粒一粒の輝きのために。そして、それを「おいしい」と頬張ってくださる、あなたの笑顔のためにあるのです。 2つ+アルファの個性を楽しむ、畑嶋ハスカップ農園のこだわり 私たちの農園では、主に3種類のハスカップを育てています。 厚真町のオリジナルブランドでもある「ゆうしげ」と「あつまみらい」。大粒で甘みが強く、酸味がおだやかなのが特徴で、そのまま生でつまんで食べるのが最高に美味しい品種です。 もうひとつが、古くからこの土地で栽培されてきた「在来品種」たち。こちらは小粒で酸味がキリッとしており、色も濃いのが特徴。この酸味と豊かな風味こそが、ジャムやスイーツに加工したときに、その魅力を最大限に発揮します。1本1本樹によって味わいが違いますから、ひとつというよりは、いっぱいと言ったほうがいいかもしれません。 オンラインショップでは、この「あつまみらい」と「在来品種」の魅力を存分に味わっていただける**「満喫セット」**をご用意しました。 まずは「あつまみらい」をそのまま一粒、口に放り込んでみてください。北海道の夏の太陽をたっぷり浴びた、優しい甘さと爽やかな香りが口いっぱいに広がります。そして、「在来品種」で手作りジャムに挑戦してみてください。鍋を火にかけると、キッチンが甘酸っぱい香りに包まれる時間もまた、格別なものです。鮮やかなルビー色のジャムは、きっと食卓を豊かに彩ってくれるはずです。...
来年の美味しい実りのために
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなカレーは、帯広のインディアンのカレーです。いわゆるおうちカレーのようなルーカレーが大好きな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 夏の農園だより:来年の美味しい実りのために。北海道・厚真町の畑から 抜けるような青い空に、もくもくと湧き上がる白い雲。夏の強い日差しが、畑の緑を一層濃く照らし出しています。ここは、北海道厚真町にある私たちのハスカップ農園。動画でお届けしたのは、そんな真夏の一日の、ほんのひとコマです。 https://youtube.com/shorts/dZ8QsyA3P_4?si=oXaajXWVUNxBmygT 「北海道は涼しい」だけじゃない、夏のリアル 「北海道の夏」と聞くと、多くの皆さんはきっと爽やかで涼しい気候をイメージされることでしょう。たしかに、海沿いの街などでは過ごしやすい日が続きます。 しかし、ここ数年の夏は少し様子が違います。私たちの農園がある厚真町も例外ではなく、この日も気温は30度を超えました。じりじりと肌を焼くような日差しと、草いきれの匂いが立ち込める畑に立つと、額から、首筋から、玉のような汗が流れ落ちます。 そんな暑さの中、私たちは今、来年の収穫に向けたとても大切な作業の真っ最中です。 一本一本に心を込めて。手作業の草刈り 動画に映っていたのは、ひたすら草を刈る姿。収穫の忙しさに追われていると、畑の草はあっという間に背を伸ばし、主役であるハスカップの樹に覆いかぶさるほどになってしまいます。 「乗用の草刈り機で一気に刈ってしまえば楽なのに」 そう思われるかもしれません。もちろん、広い農園ですから機械の力も借ります。しかし、ハスカップの樹の根本や、枝が伸びている繊細な場所は、どうしても手作業でなければなりません。 私たちが使っているのは「刈払機」という、肩から下げて使う草刈り機です。ブゥゥン…というエンジン音を響かせながら、一本一本の樹を傷つけないように、細心の注意を払って株元の草だけを刈り取っていく。それは、想像以上に根気と集中力が必要な作業です。足元に気をつけながら、ゆっくり、ゆっくりと列を進んでいきます。 なぜ、そこまで手間をかけるのか。それは、ハスカップの樹たちが、今まさに来年の実りのための準備をしている大切な時期だからです。 来年の「おいしい」は、今の「ひと手間」から生まれる ハスカップの収穫は初夏に終わりますが、樹たちの仕事はそこからが本番です。 青々と茂った葉を大きく広げ、夏の太陽の光を全身で浴びる。そうして、光合成を活発に行い、来年、甘酸っぱくみずみずしい実をつけるための栄養を、枝や幹に、そして根に、じっくりと蓄えているのです。 私たちが今行っている草刈りは、その大切な光合成を助けるための環境づくり。伸びすぎた雑草は、ハスカップが浴びるべき太陽の光を遮ってしまいます。また、土の中の水分や養分も奪い合ってしまう。だからこそ、私たちは汗を流しながら、ハスカップの樹たちが健やかに夏を過ごせるように、周辺の環境を丁寧に整えているのです。 これは、子育てに少し似ているかもしれません。手をかければかけた分だけ、子どもが健やかに育ってくれるように、樹もまた、私たちの愛情に応えてくれます。「ハニーベリーファースト」—。それが私たちの農園の合言葉。すべては、この樹々が育んでくれる一粒一粒の輝きのために。そして、それを「おいしい」と頬張ってくださる、あなたの笑顔のためにあるのです。 2つ+アルファの個性を楽しむ、畑嶋ハスカップ農園のこだわり 私たちの農園では、主に3種類のハスカップを育てています。 厚真町のオリジナルブランドでもある「ゆうしげ」と「あつまみらい」。大粒で甘みが強く、酸味がおだやかなのが特徴で、そのまま生でつまんで食べるのが最高に美味しい品種です。 もうひとつが、古くからこの土地で栽培されてきた「在来品種」たち。こちらは小粒で酸味がキリッとしており、色も濃いのが特徴。この酸味と豊かな風味こそが、ジャムやスイーツに加工したときに、その魅力を最大限に発揮します。1本1本樹によって味わいが違いますから、ひとつというよりは、いっぱいと言ったほうがいいかもしれません。 オンラインショップでは、この「あつまみらい」と「在来品種」の魅力を存分に味わっていただける**「満喫セット」**をご用意しました。 まずは「あつまみらい」をそのまま一粒、口に放り込んでみてください。北海道の夏の太陽をたっぷり浴びた、優しい甘さと爽やかな香りが口いっぱいに広がります。そして、「在来品種」で手作りジャムに挑戦してみてください。鍋を火にかけると、キッチンが甘酸っぱい香りに包まれる時間もまた、格別なものです。鮮やかなルビー色のジャムは、きっと食卓を豊かに彩ってくれるはずです。...