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ニュース
「うわぁっ、やっちまった!」——ハスカップ畑、草との静かな攻防
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 欲しいエスプレッソマシーンは手動のエスプレッソマシーンです。今日行ったお菓子とコーヒーのマルシェで使っているお店を見て、どうしても欲しくなった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道厚真町の春。 青空のもと、今日もひとり、刈払機のエンジン音がハスカップ畑に響き渡ります。 この時期の恒例行事、草刈り。 畑一面に芽吹いた雑草たちは、まるで待ってましたと言わんばかりにぐんぐん伸びていきます。 けれど、彼らをすべて一掃してしまうわけにはいかないのが、ハスカップ農家の難しいところです。 草を刈るとき、最も神経を使うのが「ひこばえ(蘖)」の存在。 ひこばえとは、植物の根元や幹の下の方から新しく出てくる若い芽や枝のこと。 これがまた、雑草にまぎれてひょっこり顔を出しているのです。 特に注意しなければならないのは、樹のすぐそばから出ているひこばえ。 これらは、将来の主枝となるかもしれない、いわば“次世代の希望”。 一本の木が長く元気に実をつけてくれるかどうか、そのカギを握る存在です。 だから、うっかりこれを刈ってしまうと…… 「うわぁっ!やっちまった……」と、誰もいない畑でひとり叫ぶことになります。 (実際、叫びました。笑) 一方で、少し離れた場所から出ているひこばえは、たとえ元気でも残すべきではありません。 それを伸ばしてしまうと、樹形が乱れたり、管理が難しくなったり、他の枝と競合してしまうからです。 つまり、ひこばえにも「残すもの」「刈るもの」がある。 見極めながら、刈払機をそっと動かす。 この地味だけれどとても大切な作業に、ハスカップ農家の春は支えられているのです。 広い畑をひとりで刈っていると、ついスピードを上げたくなるもの。 でも、そうすると大事なひこばえを切ってしまうリスクが上がる。 スピードと慎重さ、この相反するふたつのバランスをどう取るか。 そこに農家としての腕が問われているような気がします。 まだまだ草との戦いは続きます。 でも、そのひとつひとつが、未来の実りにつながっていると思うと、力が湧いてきます。 ——今年も、美味しいハスカップが実りますように。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。...
「うわぁっ、やっちまった!」——ハスカップ畑、草との静かな攻防
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 欲しいエスプレッソマシーンは手動のエスプレッソマシーンです。今日行ったお菓子とコーヒーのマルシェで使っているお店を見て、どうしても欲しくなった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道厚真町の春。 青空のもと、今日もひとり、刈払機のエンジン音がハスカップ畑に響き渡ります。 この時期の恒例行事、草刈り。 畑一面に芽吹いた雑草たちは、まるで待ってましたと言わんばかりにぐんぐん伸びていきます。 けれど、彼らをすべて一掃してしまうわけにはいかないのが、ハスカップ農家の難しいところです。 草を刈るとき、最も神経を使うのが「ひこばえ(蘖)」の存在。 ひこばえとは、植物の根元や幹の下の方から新しく出てくる若い芽や枝のこと。 これがまた、雑草にまぎれてひょっこり顔を出しているのです。 特に注意しなければならないのは、樹のすぐそばから出ているひこばえ。 これらは、将来の主枝となるかもしれない、いわば“次世代の希望”。 一本の木が長く元気に実をつけてくれるかどうか、そのカギを握る存在です。 だから、うっかりこれを刈ってしまうと…… 「うわぁっ!やっちまった……」と、誰もいない畑でひとり叫ぶことになります。 (実際、叫びました。笑) 一方で、少し離れた場所から出ているひこばえは、たとえ元気でも残すべきではありません。 それを伸ばしてしまうと、樹形が乱れたり、管理が難しくなったり、他の枝と競合してしまうからです。 つまり、ひこばえにも「残すもの」「刈るもの」がある。 見極めながら、刈払機をそっと動かす。 この地味だけれどとても大切な作業に、ハスカップ農家の春は支えられているのです。 広い畑をひとりで刈っていると、ついスピードを上げたくなるもの。 でも、そうすると大事なひこばえを切ってしまうリスクが上がる。 スピードと慎重さ、この相反するふたつのバランスをどう取るか。 そこに農家としての腕が問われているような気がします。 まだまだ草との戦いは続きます。 でも、そのひとつひとつが、未来の実りにつながっていると思うと、力が湧いてきます。 ——今年も、美味しいハスカップが実りますように。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。...
春の兆しと小さな希望──ハニーベリーとブルーベリーの成長観察記
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 欲しいエスプレッソマシーンは手動のエスプレッソマシーンです。今日行ったお菓子とコーヒーのマルシェで使っているお店を見て、どうしても欲しくなった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 「このまま大きくなるかな?」 ふと、そんな問いかけをしてしまいたくなるほど、小さな果実たちは、今、静かに膨らみ始めています。 北海道・厚真町にある私たちの農園にも、ようやく春がやってきました。今年の春は全国的に寒さが長引き、作物の成長が3週間ほど遅れているといわれています。例に漏れず、ここでも季節の足取りは少しのんびりで、去年と比べて10日以上も遅れている印象です。 けれども、その分だけ、見つけたときの感動もひとしおです。 ブルーベリー、希望のはじまり 春に届いた13種類のブルーベリーの苗木たち。苗が届いたとき、南の暖かい地からやってきた彼らは、すでに花を咲かせていました。 「北海道のこの冷え込みでは、きっと受粉もうまくいかず、花が落ちて終わってしまうかもしれない…」 そんな心配をよそに、花が落ちたあとの枝先に、小さな緑のふくらみを見つけたときは、思わず「おおっ!」と声を上げてしまいました。 確かに、まだ「実」と呼ぶには小さすぎる。でもその存在感は、私たちに“観察する喜び”と“育つ可能性”を見せてくれます。 ハニーベリー、約束された実りへ 一方、われらが主役・ハニーベリー(ハスカップ)の方はといいますと、こちらも小さな果実の姿を見せ始めています。 赤くふくらんだ花ガラの奥に、ぷっくりとした緑の果実の赤ちゃんが…。 「ここまできたら、もう育つしかないでしょ!」 そう心の中で応援しながら、1本1本の樹を見てまわります。日を追うごとに枝先が重たげになり、陽の光を受けて葉がきらきらと輝いて見える。そんな光景は、農家にとって、何よりのご褒美です。 自然とともに生きるリズム 今年は天候不順もあって、生育のペースは例年とは違っています。でも、それもまた自然のリズム。焦らず、比べず、今の成長を見守ること。植物と向き合うことで、自分の呼吸まで自然に整っていくような気がします。 ブルーベリーも、ハニーベリーも、これからどんなふうに大きくなるのか?そして、どんな味に育ってくれるのか?──毎日の観察が、まるで冒険のようです。 果実たちの物語は、まだ始まったばかり。あなたもその続きを、見届けにきませんか。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
春の兆しと小さな希望──ハニーベリーとブルーベリーの成長観察記
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 欲しいエスプレッソマシーンは手動のエスプレッソマシーンです。今日行ったお菓子とコーヒーのマルシェで使っているお店を見て、どうしても欲しくなった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 「このまま大きくなるかな?」 ふと、そんな問いかけをしてしまいたくなるほど、小さな果実たちは、今、静かに膨らみ始めています。 北海道・厚真町にある私たちの農園にも、ようやく春がやってきました。今年の春は全国的に寒さが長引き、作物の成長が3週間ほど遅れているといわれています。例に漏れず、ここでも季節の足取りは少しのんびりで、去年と比べて10日以上も遅れている印象です。 けれども、その分だけ、見つけたときの感動もひとしおです。 ブルーベリー、希望のはじまり 春に届いた13種類のブルーベリーの苗木たち。苗が届いたとき、南の暖かい地からやってきた彼らは、すでに花を咲かせていました。 「北海道のこの冷え込みでは、きっと受粉もうまくいかず、花が落ちて終わってしまうかもしれない…」 そんな心配をよそに、花が落ちたあとの枝先に、小さな緑のふくらみを見つけたときは、思わず「おおっ!」と声を上げてしまいました。 確かに、まだ「実」と呼ぶには小さすぎる。でもその存在感は、私たちに“観察する喜び”と“育つ可能性”を見せてくれます。 ハニーベリー、約束された実りへ 一方、われらが主役・ハニーベリー(ハスカップ)の方はといいますと、こちらも小さな果実の姿を見せ始めています。 赤くふくらんだ花ガラの奥に、ぷっくりとした緑の果実の赤ちゃんが…。 「ここまできたら、もう育つしかないでしょ!」 そう心の中で応援しながら、1本1本の樹を見てまわります。日を追うごとに枝先が重たげになり、陽の光を受けて葉がきらきらと輝いて見える。そんな光景は、農家にとって、何よりのご褒美です。 自然とともに生きるリズム 今年は天候不順もあって、生育のペースは例年とは違っています。でも、それもまた自然のリズム。焦らず、比べず、今の成長を見守ること。植物と向き合うことで、自分の呼吸まで自然に整っていくような気がします。 ブルーベリーも、ハニーベリーも、これからどんなふうに大きくなるのか?そして、どんな味に育ってくれるのか?──毎日の観察が、まるで冒険のようです。 果実たちの物語は、まだ始まったばかり。あなたもその続きを、見届けにきませんか。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
草との戦い、そして「ひこばえ」と女王バチの物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなイチゴはケンタロウです。近くのイチゴ農家さんのところに、ブルーベリーの樹を見せてもらいに行きました。そこで、いただいたのがケンタロウ。早速夕食後のデザートでぺろっと食べちゃった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道の春は、じわじわと大地を目覚めさせていきます。 陽の光を浴びて芽吹く雑草たち。実はこの「草」との戦いこそが、ハニーベリー(ハスカップ)農家の春の大仕事の始まりです。 土の中に潜む敵「ナガチャコガネ」 ハニーベリーの根元にひそむ見えない天敵――その名は「ナガチャコガネ」。 一見ただのコガネムシですが、問題はその幼虫。地中に潜り込み、植物の根をムシャムシャと食べてしまうのです。 特にハニーベリーの根はやわらかく、標的になりやすい。ひどい時には1本の樹が丸ごと枯れてしまうことも…。けれど、この虫を完全に駆除する手立ては、今のところありません。 草を味方につける農法 では、どうするのか? 一見意外ですが、「草を生やす」ことが対策になるのです。 土の中に他の植物の根があると、ナガチャコガネの幼虫がハニーベリーの根だけに集中せず、被害が分散されるという考え方。草を敵にせず、共存する道を選ぶのです。 しかし、伸びすぎた草は別の問題を生みます。栄養を奪い合い、収穫時には作業の邪魔になる。だからこそ、今の時期に草の「地上部」だけをきれいに刈り取っておく必要があります。 相棒は、昨年購入した刈払機 草刈りの開幕戦。 整備を終えたばかりの刈払機を肩に、畑へと繰り出します。エンジンの振動と音を背中で感じながら、一歩ずつ進んでいくと―― 根元に何かが目にとまりました。 「ひこばえ」に宿る、ハニーベリーの意志 それは、幹の根元から生えている若い芽――「ひこばえ」でした。 ひこばえ(蘖)は、植物の生命力の象徴です。幹が切られたり、ダメージを受けたりしたとき、まるで「まだ終わっていない」と言うかのように芽吹いてきます。 ハニーベリーも同じ。古くなった枝や剪定後に、こうした若い芽が出てくることがあります。中には、将来の主枝に育てられるほど力強く伸びるものもあるのです。 雑草と間違えて刈ってしまわないように、慎重に。一本一本の「芽」を見守ること、それも農家の大切な仕事です。 そして、地面近くを飛ぶ一匹のハチ ふと足元に視線を落とすと、ぶんぶんと重低音を響かせながら飛んでいるハチの姿がありました。 黒と黄色の毛むくじゃらの体。チャッピーに聞いたところ、これは「マルハナバチ」の一種だそうです。しかも、地面すれすれを飛んでいることから、どうやら女王バチ。 彼女は今、巣をつくる場所を探しているのです。 このマルハナバチが無事に巣作りを終え、働きバチたちが羽化すれば、ハニーベリーにとって最強の受粉パートナーになってくれます。人間の手ではできない繊細な仕事を、彼女たちは確実にこなしてくれるのです。 春は、静かなドラマの舞台 草を刈る音の裏で、命の営みがひっそりと始まっています。...
草との戦い、そして「ひこばえ」と女王バチの物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなイチゴはケンタロウです。近くのイチゴ農家さんのところに、ブルーベリーの樹を見せてもらいに行きました。そこで、いただいたのがケンタロウ。早速夕食後のデザートでぺろっと食べちゃった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道の春は、じわじわと大地を目覚めさせていきます。 陽の光を浴びて芽吹く雑草たち。実はこの「草」との戦いこそが、ハニーベリー(ハスカップ)農家の春の大仕事の始まりです。 土の中に潜む敵「ナガチャコガネ」 ハニーベリーの根元にひそむ見えない天敵――その名は「ナガチャコガネ」。 一見ただのコガネムシですが、問題はその幼虫。地中に潜り込み、植物の根をムシャムシャと食べてしまうのです。 特にハニーベリーの根はやわらかく、標的になりやすい。ひどい時には1本の樹が丸ごと枯れてしまうことも…。けれど、この虫を完全に駆除する手立ては、今のところありません。 草を味方につける農法 では、どうするのか? 一見意外ですが、「草を生やす」ことが対策になるのです。 土の中に他の植物の根があると、ナガチャコガネの幼虫がハニーベリーの根だけに集中せず、被害が分散されるという考え方。草を敵にせず、共存する道を選ぶのです。 しかし、伸びすぎた草は別の問題を生みます。栄養を奪い合い、収穫時には作業の邪魔になる。だからこそ、今の時期に草の「地上部」だけをきれいに刈り取っておく必要があります。 相棒は、昨年購入した刈払機 草刈りの開幕戦。 整備を終えたばかりの刈払機を肩に、畑へと繰り出します。エンジンの振動と音を背中で感じながら、一歩ずつ進んでいくと―― 根元に何かが目にとまりました。 「ひこばえ」に宿る、ハニーベリーの意志 それは、幹の根元から生えている若い芽――「ひこばえ」でした。 ひこばえ(蘖)は、植物の生命力の象徴です。幹が切られたり、ダメージを受けたりしたとき、まるで「まだ終わっていない」と言うかのように芽吹いてきます。 ハニーベリーも同じ。古くなった枝や剪定後に、こうした若い芽が出てくることがあります。中には、将来の主枝に育てられるほど力強く伸びるものもあるのです。 雑草と間違えて刈ってしまわないように、慎重に。一本一本の「芽」を見守ること、それも農家の大切な仕事です。 そして、地面近くを飛ぶ一匹のハチ ふと足元に視線を落とすと、ぶんぶんと重低音を響かせながら飛んでいるハチの姿がありました。 黒と黄色の毛むくじゃらの体。チャッピーに聞いたところ、これは「マルハナバチ」の一種だそうです。しかも、地面すれすれを飛んでいることから、どうやら女王バチ。 彼女は今、巣をつくる場所を探しているのです。 このマルハナバチが無事に巣作りを終え、働きバチたちが羽化すれば、ハニーベリーにとって最強の受粉パートナーになってくれます。人間の手ではできない繊細な仕事を、彼女たちは確実にこなしてくれるのです。 春は、静かなドラマの舞台 草を刈る音の裏で、命の営みがひっそりと始まっています。...
花の数が語る、ハニーベリーの“春”の物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) スコーンにつけたいものは、クロテッドクリームとハスカップジャムです。妻がクリームを手作りしてくれたので、たっぷりつけて楽しんだ研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 春の陽ざしが、やさしく畑を包み始めました。 毎朝の見回りで、少しずつ開き始めるハニーベリー(ハスカップ)の花に、自然と足が止まります。今年もこの季節がやってきた。けれど、去年の同時期の写真と見比べてみると、やはり生育のペースが遅れているようです。 去年の様子。枝が伸びています。 今年はまだ枝が伸びていません。春の冷え込みが影響しているようです。 全国的に作物の生育が3週間ほど遅れているといわれる今年の春。私たちの畑でも、その影響がしっかりと現れています。北海道・厚真町の春はまだ寒さが残り、地温もなかなか上がりません。 けれども、そんな中でも、少しずつ咲いてくるハスカップの小さな花は、私たちにたくさんのことを教えてくれます。 ハニーベリーの花の数が未来を占う ハニーベリーは、1つの花芽からは2輪の花が咲き、さらにその花芽が2つ。つまり、1段につき4輪の花が咲くのです。 この段が、2段であれば不作、3段で平年並み、4〜5段となれば豊作の年だといわれています。今年の樹をよく見てみると、1段目の上に、2段目の花芽がようやく顔を出したところ。これから何段目まで咲くのか、期待とともに見守る日々が始まります。 自然と向き合う農業だからこそ この時期になると、日々の気温や風、雨の有無によって、植物たちの様子がガラリと変わります。自然を相手にする農業は、まさに“読み合い”。決してこちらの思い通りにはいきませんが、その不確かさこそが、この仕事の奥深さでもあります。 私は今、ハニーベリー農家として修行の身。毎年が初めてのような連続です。けれど、一つ一つの気づきを積み重ね、いつかはどんな年でも対応できる力を身につけていきたいと思っています。 ハニーベリーと暮らす日々 ハニーベリーの花は、うす黄緑のベルのような形をしています。まるで妖精のランタンのように、春の光の中でやさしく揺れるその姿に、毎年心を奪われます。 やがてこの花たちが実を結び、紫色の果実となるころ、私たちの農園もにぎやかになります。収穫体験を楽しみにしているお客様の声に背中を押されながら、今できることをひとつずつ積み重ねていく——それが、この季節の私たちのしごとです。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
花の数が語る、ハニーベリーの“春”の物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) スコーンにつけたいものは、クロテッドクリームとハスカップジャムです。妻がクリームを手作りしてくれたので、たっぷりつけて楽しんだ研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 春の陽ざしが、やさしく畑を包み始めました。 毎朝の見回りで、少しずつ開き始めるハニーベリー(ハスカップ)の花に、自然と足が止まります。今年もこの季節がやってきた。けれど、去年の同時期の写真と見比べてみると、やはり生育のペースが遅れているようです。 去年の様子。枝が伸びています。 今年はまだ枝が伸びていません。春の冷え込みが影響しているようです。 全国的に作物の生育が3週間ほど遅れているといわれる今年の春。私たちの畑でも、その影響がしっかりと現れています。北海道・厚真町の春はまだ寒さが残り、地温もなかなか上がりません。 けれども、そんな中でも、少しずつ咲いてくるハスカップの小さな花は、私たちにたくさんのことを教えてくれます。 ハニーベリーの花の数が未来を占う ハニーベリーは、1つの花芽からは2輪の花が咲き、さらにその花芽が2つ。つまり、1段につき4輪の花が咲くのです。 この段が、2段であれば不作、3段で平年並み、4〜5段となれば豊作の年だといわれています。今年の樹をよく見てみると、1段目の上に、2段目の花芽がようやく顔を出したところ。これから何段目まで咲くのか、期待とともに見守る日々が始まります。 自然と向き合う農業だからこそ この時期になると、日々の気温や風、雨の有無によって、植物たちの様子がガラリと変わります。自然を相手にする農業は、まさに“読み合い”。決してこちらの思い通りにはいきませんが、その不確かさこそが、この仕事の奥深さでもあります。 私は今、ハニーベリー農家として修行の身。毎年が初めてのような連続です。けれど、一つ一つの気づきを積み重ね、いつかはどんな年でも対応できる力を身につけていきたいと思っています。 ハニーベリーと暮らす日々 ハニーベリーの花は、うす黄緑のベルのような形をしています。まるで妖精のランタンのように、春の光の中でやさしく揺れるその姿に、毎年心を奪われます。 やがてこの花たちが実を結び、紫色の果実となるころ、私たちの農園もにぎやかになります。収穫体験を楽しみにしているお客様の声に背中を押されながら、今できることをひとつずつ積み重ねていく——それが、この季節の私たちのしごとです。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
「ハニーベリーころりん」収穫の新しいかたち──効率と品質を両立させるカート開発の物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 近頃ハマっているスーパーは、ロピアです。札幌方面に行くとつい立ち寄りたくなるのはコストコとロピアです。今日もロピアで大量のお肉を買ってきて、小分けして冷凍庫に入れた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 公ハスカップ農家として迎えた昨シーズン、私たちは大きな課題に直面しました。それは「収穫の限界」です。 一粒一粒を手作業で摘み取る方法は、果実に傷をつけず、美しいままの生食用として市場に出せる、もっとも丁寧な方法です。しかしその反面、時間と人手が圧倒的に必要でした。収穫が追いつかず、木に実が残ったまま収穫期を終えた悔しさは、忘れられません。 その経験が、私たちに新たな挑戦を決意させました。 シェイカー×専用カートで、未来の収穫スタイルをつくる 今シーズン、私たちは「機械化」と「効率化」をキーワードに掲げ、ハスカップの収穫に新たなアプローチを導入しています。それが、枝を優しく揺らして果実を落とす特殊なシェイカーと、その落下した果実を受け止める専用カートの開発です。 このカートの構造には、ちょっとした秘密があります。傾斜のついた板の上に果実が落ちると、「おむすびころりん」ならぬ「ハニーベリーころりん」と、実が転がって収穫カゴに集まっていくのです。 札幌の株式会社ケーエス新栄さんにお願いし、ゼロから開発を始めました。現場での実験では、ラグビーボール型のハニーベリーが、期待どおりころころと転がり、まるで子どもが滑り台で遊んでいるような軽やかさ。動画に収めたその様子は、開発チームの思わず笑顔がこぼれる瞬間でした。 効率化の先にある「農の未来」 この開発が進めば、今まで見過ごさざるを得なかった果実も収穫でき、廃棄ロスの削減にもつながります。また、作業負担の軽減により、今後の担い手不足や高齢化といった課題にも対応しやすくなるでしょう。 もちろん、すべてを機械化するつもりはありません。丁寧に手摘みした生食用果実と、シェイカーで収穫する加工用果実──それぞれにふさわしい方法を選びながら、「質」と「量」の両立を目指していきたいと思います。 そして何より、この挑戦の先にあるのは、もっと多くの方にハスカップのおいしさを届ける未来です。 「また一歩前進」──試行錯誤の先に見える希望 農業とは、いつだって「試して、失敗して、また挑戦する」もの。まだこのカートも試作段階ですが、成功した実験の手応えに、チーム全体が大きな一歩を実感しました。 これからも、私たちは自然と向き合い、工夫を重ねながら、皆さんに安心してお届けできるハスカップを育ててまいります。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
「ハニーベリーころりん」収穫の新しいかたち──効率と品質を両立させるカート開発の物語
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 近頃ハマっているスーパーは、ロピアです。札幌方面に行くとつい立ち寄りたくなるのはコストコとロピアです。今日もロピアで大量のお肉を買ってきて、小分けして冷凍庫に入れた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 公ハスカップ農家として迎えた昨シーズン、私たちは大きな課題に直面しました。それは「収穫の限界」です。 一粒一粒を手作業で摘み取る方法は、果実に傷をつけず、美しいままの生食用として市場に出せる、もっとも丁寧な方法です。しかしその反面、時間と人手が圧倒的に必要でした。収穫が追いつかず、木に実が残ったまま収穫期を終えた悔しさは、忘れられません。 その経験が、私たちに新たな挑戦を決意させました。 シェイカー×専用カートで、未来の収穫スタイルをつくる 今シーズン、私たちは「機械化」と「効率化」をキーワードに掲げ、ハスカップの収穫に新たなアプローチを導入しています。それが、枝を優しく揺らして果実を落とす特殊なシェイカーと、その落下した果実を受け止める専用カートの開発です。 このカートの構造には、ちょっとした秘密があります。傾斜のついた板の上に果実が落ちると、「おむすびころりん」ならぬ「ハニーベリーころりん」と、実が転がって収穫カゴに集まっていくのです。 札幌の株式会社ケーエス新栄さんにお願いし、ゼロから開発を始めました。現場での実験では、ラグビーボール型のハニーベリーが、期待どおりころころと転がり、まるで子どもが滑り台で遊んでいるような軽やかさ。動画に収めたその様子は、開発チームの思わず笑顔がこぼれる瞬間でした。 効率化の先にある「農の未来」 この開発が進めば、今まで見過ごさざるを得なかった果実も収穫でき、廃棄ロスの削減にもつながります。また、作業負担の軽減により、今後の担い手不足や高齢化といった課題にも対応しやすくなるでしょう。 もちろん、すべてを機械化するつもりはありません。丁寧に手摘みした生食用果実と、シェイカーで収穫する加工用果実──それぞれにふさわしい方法を選びながら、「質」と「量」の両立を目指していきたいと思います。 そして何より、この挑戦の先にあるのは、もっと多くの方にハスカップのおいしさを届ける未来です。 「また一歩前進」──試行錯誤の先に見える希望 農業とは、いつだって「試して、失敗して、また挑戦する」もの。まだこのカートも試作段階ですが、成功した実験の手応えに、チーム全体が大きな一歩を実感しました。 これからも、私たちは自然と向き合い、工夫を重ねながら、皆さんに安心してお届けできるハスカップを育ててまいります。 公式LINE《りすとかまどとハニーベリーと》では、農園情報などもお届けします。5月中にお友達になっていただけますと、オンラインショップでお使いいただけるクーポンも進呈予定。 プロフィールから飛んできてくださいね。 ぜひ、私たちのLINE公式アカウントとお友達になってください! ↓↓↓↓登録はコチラから↓↓↓↓https://lin.ee/sIZGNW4 今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。 スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」) ⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む”畑嶋ハスカップ農園”です。#ハニーベリー#ハスカップ#畑嶋ハスカップ農園#北海道#厚真町#りすとかまどとハニーベリーと#ブルーベリー#ログカフェ#ヘーゼルナッツ
春、畑に灯る妖精のランタン 〜ハニーベリーの開花が告げる季節の始まり〜
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなお蕎麦は、とうふそばです。隣町にある大人気店の蕎麦屋さんにやっと行くことができました。古民家が改装された素敵な雰囲気のお蕎麦屋さんでいただいた、自家製どうふが添えられているとうふそばに舌鼓をうった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道・厚真町の春は、そっと静かにやってきます。 朝の陽射しに包まれながら農園を歩くと、そこには小さな奇跡がたくさん広がっていました。 昨日まではまだそんなに咲いていなかったハニーベリー(ハスカップ)の花が、あちらでもこちらでも咲き始めていたのです。 昨日の夕方、見回ったときには、確かにつぼみばかりだったはず。けれど、今朝の畑では、薄黄色のベルのような花が枝先にふたつ並んで揺れている。 まるで妖精が森に灯したランタンのよう。風にそよぐたびに、春の訪れを小さな鈴の音で知らせてくれているようにも見えます。 緑が広がる畑に、春の精たちが訪れる 冬の間、枝と土ばかりだった畑は、気がつけば新芽の緑と草の絨毯で覆われていました。その中に咲くハニーベリーの花は、他の果樹にはない静かな存在感を放っています。 花の近くではモンシロチョウが舞い、小さなハチたちはまだ見えないけれど、きっとこの花の受粉を手伝いに来てくれているのでしょう。 ハニーベリーは、1つの芽から2輪の花を咲かせ、その名の通り2つの実を並んで実らせます。花が落ちると、そこから濃いパープルの果実がゆっくりと育ち始めるのです。 ハニーベリー栽培の魅力は「変化のドラマ」 毎日見ていても、変化に気づかされる。 農園での暮らしは、まるで自然の連続ドラマを見ているようです。 昨日とは違う今日の表情。 芽のふくらみ、花の開き方、葉の色合い… 毎朝の散歩が、ちょっとした発見の連続です。 そして、こうした微細な変化に気づけるのは、実際に畑に立っているからこそ。 季節の一瞬を見逃さないこと。 それが、果樹栽培の楽しさでもあり、難しさでもあります。 今年こそ、豊作への願いを込めて 昨年はハスカップにとっては少し厳しい年でした。開花と虫たちの活動時期がずれてしまい、十分な受粉が得られなかったことも一つの原因ではないかと推測しています。 だからこそ、今年は期待もひとしお。 「虫たち、ちゃんと来てくれるかな」 「いいタイミングで晴れてくれるかな」 天候にも虫にも助けてもらいながら、私たち人間はただ、日々の管理と祈りを重ねていくしかありません。 春の農園を訪れてみませんか? ハスカップの開花は、わずか2〜3週間の限られた時間。 それを過ぎれば、あっという間に葉が茂り、果実の準備が始まります。...
春、畑に灯る妖精のランタン 〜ハニーベリーの開花が告げる季節の始まり〜
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなお蕎麦は、とうふそばです。隣町にある大人気店の蕎麦屋さんにやっと行くことができました。古民家が改装された素敵な雰囲気のお蕎麦屋さんでいただいた、自家製どうふが添えられているとうふそばに舌鼓をうった研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 北海道・厚真町の春は、そっと静かにやってきます。 朝の陽射しに包まれながら農園を歩くと、そこには小さな奇跡がたくさん広がっていました。 昨日まではまだそんなに咲いていなかったハニーベリー(ハスカップ)の花が、あちらでもこちらでも咲き始めていたのです。 昨日の夕方、見回ったときには、確かにつぼみばかりだったはず。けれど、今朝の畑では、薄黄色のベルのような花が枝先にふたつ並んで揺れている。 まるで妖精が森に灯したランタンのよう。風にそよぐたびに、春の訪れを小さな鈴の音で知らせてくれているようにも見えます。 緑が広がる畑に、春の精たちが訪れる 冬の間、枝と土ばかりだった畑は、気がつけば新芽の緑と草の絨毯で覆われていました。その中に咲くハニーベリーの花は、他の果樹にはない静かな存在感を放っています。 花の近くではモンシロチョウが舞い、小さなハチたちはまだ見えないけれど、きっとこの花の受粉を手伝いに来てくれているのでしょう。 ハニーベリーは、1つの芽から2輪の花を咲かせ、その名の通り2つの実を並んで実らせます。花が落ちると、そこから濃いパープルの果実がゆっくりと育ち始めるのです。 ハニーベリー栽培の魅力は「変化のドラマ」 毎日見ていても、変化に気づかされる。 農園での暮らしは、まるで自然の連続ドラマを見ているようです。 昨日とは違う今日の表情。 芽のふくらみ、花の開き方、葉の色合い… 毎朝の散歩が、ちょっとした発見の連続です。 そして、こうした微細な変化に気づけるのは、実際に畑に立っているからこそ。 季節の一瞬を見逃さないこと。 それが、果樹栽培の楽しさでもあり、難しさでもあります。 今年こそ、豊作への願いを込めて 昨年はハスカップにとっては少し厳しい年でした。開花と虫たちの活動時期がずれてしまい、十分な受粉が得られなかったことも一つの原因ではないかと推測しています。 だからこそ、今年は期待もひとしお。 「虫たち、ちゃんと来てくれるかな」 「いいタイミングで晴れてくれるかな」 天候にも虫にも助けてもらいながら、私たち人間はただ、日々の管理と祈りを重ねていくしかありません。 春の農園を訪れてみませんか? ハスカップの開花は、わずか2〜3週間の限られた時間。 それを過ぎれば、あっという間に葉が茂り、果実の準備が始まります。...