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未来のハスカップを救え!

未来のハスカップを救え!

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなぎょうざは、羽つき餃子です。焼き上がった餃子をフライパンから取り出す時に、うまくできるか緊張する研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 未来のハスカップを救え!夏の農園、草との静かなる戦い ここ厚真町の畑嶋ハスカップ農園で、今一番元気なのは、雑草たちかもしれません。少し前まで、広大なハスカップ畑の草刈りに追われる毎日でした。 「よし、これで一通り終わったぞ!」 草刈り機を置き、汗を拭いながら畑全体を見渡したときの安堵感。日々の作業に追われていると、こうした小さな達成感が、次への大きな活力になります。最初に刈った場所からは、また新しい草が顔を出し始めているのは…まあ、見なかったことにしましょう(笑)。農業とは、そんなことの繰り返しです。 しかし、そんな安堵感も束の間、ふと、ある重大なことを思い出しました。 「…あ!しまった!」 すっかり、その存在を忘れていました。農園の片隅にある、未来のハスカップを育むための「挿し木畑」です。   草の海に消えた、小さな苗木たち 慌てて挿し木畑に向かうと、そこには信じられない光景が広がっていました。 本来なら、小さなハスカップの苗木たちが規則正しく並んでいるはずの場所が、見渡す限りの雑草に覆い尽くされているのです。その高さは、主役であるはずのハスカップの背をゆうに超え、まるで緑の波に飲み込まれてしまったかのよう。 「ごめんよ…」 思わず、声が漏れます。この子たちは、来年、再来年、そしてその先の未来にお客様へ美味しいハスカップを届けてくれる、大切な「宝物」です。一本一本、丁寧に枝を切り、発根を促す処理をして、大事に植えたはずなのに、日々の忙しさにかまけて、すっかり草の中に埋もれさせてしまいました。 ここで少し、農園の裏側のお話を。なぜ「挿し木」をするのかというと、ハスカップの木を増やすためです。良い実がなる優良な親木から枝を切り取り、土に挿して根付かせることで、親木と全く同じ性質を持ったクローンを作ることができるのです。種から育てるよりも早く、確実に、美味しいハスカップの木を増やすことができる、とても重要な作業です。 そんな大切な苗木たちですから、草刈り機を使うわけにはいきません。デリケートな苗を傷つけないよう、ここは原始的な方法で、一本一本、手で抜いていくしかありません。 「よし、やるか」 覚悟を決めて腕まくりをし、地面にかがみ込みました。ここから、草との静かで、長い戦いが始まります。   汗と土と、充実感と 腰をかがめ、中腰の姿勢で、ひたすら草を抜く。土にしっかりと根を張った草は、なかなかの強敵です。じっとりと汗が滲み、シャツが肌に張り付きます。聞こえるのは、自分の息遣いと、時折吹く風の音、そして遠くで鳴く鳥の声だけ。 それは、まるで瞑想のような時間でした。無心で手を動かしながら、「この苗が大きくなったら、どんな実をつけるだろう」「来年の今頃は、もう少し畑も立派になっているかな」と、未来の農園の姿に想いを馳せます。 単調な作業ですが、不思議と嫌な気持ちにはなりません。むしろ、土に触れていると、心が落ち着いていくのを感じます。一本抜き、また一本と、着実に畑が綺麗になっていく様子が、目に見えてわかるからです。 そして、1時間半後。 最後の草を抜き終え、立ち上がったときの、あの充実感たるや。見違えるようにすっきりと、風通しの良くなった畑。小さなハスカップの苗たちが、どこか誇らしげに、そして「ありがとう」と言っているかのように見えました。 幸い、この日の空は少し曇りがちで、真夏の強い日差しに体力を奪われずに済んだのは、天からのささやかなプレゼントだったのかもしれません。   小さな命を育むということ...

未来のハスカップを救え!

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなぎょうざは、羽つき餃子です。焼き上がった餃子をフライパンから取り出す時に、うまくできるか緊張する研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 未来のハスカップを救え!夏の農園、草との静かなる戦い ここ厚真町の畑嶋ハスカップ農園で、今一番元気なのは、雑草たちかもしれません。少し前まで、広大なハスカップ畑の草刈りに追われる毎日でした。 「よし、これで一通り終わったぞ!」 草刈り機を置き、汗を拭いながら畑全体を見渡したときの安堵感。日々の作業に追われていると、こうした小さな達成感が、次への大きな活力になります。最初に刈った場所からは、また新しい草が顔を出し始めているのは…まあ、見なかったことにしましょう(笑)。農業とは、そんなことの繰り返しです。 しかし、そんな安堵感も束の間、ふと、ある重大なことを思い出しました。 「…あ!しまった!」 すっかり、その存在を忘れていました。農園の片隅にある、未来のハスカップを育むための「挿し木畑」です。   草の海に消えた、小さな苗木たち 慌てて挿し木畑に向かうと、そこには信じられない光景が広がっていました。 本来なら、小さなハスカップの苗木たちが規則正しく並んでいるはずの場所が、見渡す限りの雑草に覆い尽くされているのです。その高さは、主役であるはずのハスカップの背をゆうに超え、まるで緑の波に飲み込まれてしまったかのよう。 「ごめんよ…」 思わず、声が漏れます。この子たちは、来年、再来年、そしてその先の未来にお客様へ美味しいハスカップを届けてくれる、大切な「宝物」です。一本一本、丁寧に枝を切り、発根を促す処理をして、大事に植えたはずなのに、日々の忙しさにかまけて、すっかり草の中に埋もれさせてしまいました。 ここで少し、農園の裏側のお話を。なぜ「挿し木」をするのかというと、ハスカップの木を増やすためです。良い実がなる優良な親木から枝を切り取り、土に挿して根付かせることで、親木と全く同じ性質を持ったクローンを作ることができるのです。種から育てるよりも早く、確実に、美味しいハスカップの木を増やすことができる、とても重要な作業です。 そんな大切な苗木たちですから、草刈り機を使うわけにはいきません。デリケートな苗を傷つけないよう、ここは原始的な方法で、一本一本、手で抜いていくしかありません。 「よし、やるか」 覚悟を決めて腕まくりをし、地面にかがみ込みました。ここから、草との静かで、長い戦いが始まります。   汗と土と、充実感と 腰をかがめ、中腰の姿勢で、ひたすら草を抜く。土にしっかりと根を張った草は、なかなかの強敵です。じっとりと汗が滲み、シャツが肌に張り付きます。聞こえるのは、自分の息遣いと、時折吹く風の音、そして遠くで鳴く鳥の声だけ。 それは、まるで瞑想のような時間でした。無心で手を動かしながら、「この苗が大きくなったら、どんな実をつけるだろう」「来年の今頃は、もう少し畑も立派になっているかな」と、未来の農園の姿に想いを馳せます。 単調な作業ですが、不思議と嫌な気持ちにはなりません。むしろ、土に触れていると、心が落ち着いていくのを感じます。一本抜き、また一本と、着実に畑が綺麗になっていく様子が、目に見えてわかるからです。 そして、1時間半後。 最後の草を抜き終え、立ち上がったときの、あの充実感たるや。見違えるようにすっきりと、風通しの良くなった畑。小さなハスカップの苗たちが、どこか誇らしげに、そして「ありがとう」と言っているかのように見えました。 幸い、この日の空は少し曇りがちで、真夏の強い日差しに体力を奪われずに済んだのは、天からのささやかなプレゼントだったのかもしれません。   小さな命を育むということ...

森に灯るオレンジの屋根

森に灯るオレンジの屋根

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなどんぶりはは、天丼です。天丼のタレは甘めが好きな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【農園カフェ物語】森に灯るオレンジの屋根。僕らがペンキを握った、あの夏の日。 北海道厚真町の森の中、僕たちの夢の結晶である農園カフェの建設は、静かに、しかし着実に進んでいます。これまで骨組みと壁だけだった建物が、ついにその「顔」を持つ日がやってきました。カフェの印象を決定づける、屋根の工事が始まったのです。 プロの手仕事が、空に描くオレンジの軌跡 現場に到着すると、いつもと違う活気が満ちていました。屋根屋さんが、僕たちが選んだオレンジ色の「ガルバリウム鋼板」を、一枚一枚、手際よく空へと葺き上げていきます。 高所での作業にもかかわらず、その動きには一切の無駄がありません。計算され尽くした美しい流れ作業で、緑の森を背景に、鮮やかなオレンジ色の屋根がみるみるうちに広がっていく。その光景は、まるで一本の映画を見ているかのようでした。 今回、私たちが屋根材に選んだのは「ガルバリウム鋼板」。 これは、北海道の厳しい自然環境にも耐えうる耐久性の高さと、メンテナンスのしやすさが魅力の素材です。そして何より、そのモダンで洗練されたデザインに惹かれました。 とはいえ、一番悩んだのは「色」でした。 小さな色見本を太陽の下にかざし、「うーん…」「こっちの色もいいね…」と頭を悩ませた日々。最終的に、えいやっと覚悟を決めて選んだのが、このオレンジ色でした。 正直なところ、実際に屋根全体がこの色になった時、周囲の風景と調和するのか、それとも浮いてしまうのかは、一種の「賭け」でした。 しかし、その心配は杞憂に終わります。 灰色の曇り空の下でさえ、森の深い緑の中で、このオレンジ色はまるで温かい光を灯しているかのように、生き生きと輝いて見えました。自分たちの選択が間違っていなかったと確信した瞬間、胸が熱くなったのを覚えています。 迫るタイムリミット。僕らはペンキを握りしめた 屋根の完成が近づくにつれ、屋根屋さんからこんな一言が。 「屋根が終わったら、もうすぐ足場を解体しますよ」 その言葉は、僕たちにとってのタイムリミット宣告でした。 そう、足場があるうちに、外壁の塗装を自分たちの手で終えなければならないのです。 業者さんにお願いすれば、きっと早く、美しく仕上がるでしょう。でも、この場所は自分たちの手で作りたい。その想いが、僕たちを動かしていました。  平日は農園の仕事があるため、作業ができるのは限られた時間だけ。焦る気持ちを抑えながら、毎日少しずつ、無心で刷毛を動かします。 動画に映っているのは、まさにその奮闘の様子です。ぎこちない動きで、一進一退を繰り返す。プロのようにはいきませんが、一塗り一塗りに「このカフェが、訪れる人にとって心安らぐ場所になりますように」という願いを込めて。 DIYでの外壁塗装は、想像以上に根気のいる作業です。 もし、これからご自身で挑戦してみようという方がいれば、何よりも「養生(塗料がついてはいけない場所を保護すること)」を丁寧に行うことをお勧めします。この地味な作業が、最終的な仕上がりの美しさを大きく左右するのです。   物語は、まだ始まったばかり 事実を伝えるだけなら、「屋根がつき、壁を塗りました」の一言で終わってしまいます。 でも、僕たちが紡ぎたいのは、単なる建設記録ではありません。 なぜこの色を選んだのか、という迷いの時間。プロの仕事ぶりに感動した心。自分たちの手で作り上げることの喜びと苦労。その一つひとつが、この建物に温かい血を通わせ、血の通った「物語」となっていくのだと信じています。...

森に灯るオレンジの屋根

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなどんぶりはは、天丼です。天丼のタレは甘めが好きな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【農園カフェ物語】森に灯るオレンジの屋根。僕らがペンキを握った、あの夏の日。 北海道厚真町の森の中、僕たちの夢の結晶である農園カフェの建設は、静かに、しかし着実に進んでいます。これまで骨組みと壁だけだった建物が、ついにその「顔」を持つ日がやってきました。カフェの印象を決定づける、屋根の工事が始まったのです。 プロの手仕事が、空に描くオレンジの軌跡 現場に到着すると、いつもと違う活気が満ちていました。屋根屋さんが、僕たちが選んだオレンジ色の「ガルバリウム鋼板」を、一枚一枚、手際よく空へと葺き上げていきます。 高所での作業にもかかわらず、その動きには一切の無駄がありません。計算され尽くした美しい流れ作業で、緑の森を背景に、鮮やかなオレンジ色の屋根がみるみるうちに広がっていく。その光景は、まるで一本の映画を見ているかのようでした。 今回、私たちが屋根材に選んだのは「ガルバリウム鋼板」。 これは、北海道の厳しい自然環境にも耐えうる耐久性の高さと、メンテナンスのしやすさが魅力の素材です。そして何より、そのモダンで洗練されたデザインに惹かれました。 とはいえ、一番悩んだのは「色」でした。 小さな色見本を太陽の下にかざし、「うーん…」「こっちの色もいいね…」と頭を悩ませた日々。最終的に、えいやっと覚悟を決めて選んだのが、このオレンジ色でした。 正直なところ、実際に屋根全体がこの色になった時、周囲の風景と調和するのか、それとも浮いてしまうのかは、一種の「賭け」でした。 しかし、その心配は杞憂に終わります。 灰色の曇り空の下でさえ、森の深い緑の中で、このオレンジ色はまるで温かい光を灯しているかのように、生き生きと輝いて見えました。自分たちの選択が間違っていなかったと確信した瞬間、胸が熱くなったのを覚えています。 迫るタイムリミット。僕らはペンキを握りしめた 屋根の完成が近づくにつれ、屋根屋さんからこんな一言が。 「屋根が終わったら、もうすぐ足場を解体しますよ」 その言葉は、僕たちにとってのタイムリミット宣告でした。 そう、足場があるうちに、外壁の塗装を自分たちの手で終えなければならないのです。 業者さんにお願いすれば、きっと早く、美しく仕上がるでしょう。でも、この場所は自分たちの手で作りたい。その想いが、僕たちを動かしていました。  平日は農園の仕事があるため、作業ができるのは限られた時間だけ。焦る気持ちを抑えながら、毎日少しずつ、無心で刷毛を動かします。 動画に映っているのは、まさにその奮闘の様子です。ぎこちない動きで、一進一退を繰り返す。プロのようにはいきませんが、一塗り一塗りに「このカフェが、訪れる人にとって心安らぐ場所になりますように」という願いを込めて。 DIYでの外壁塗装は、想像以上に根気のいる作業です。 もし、これからご自身で挑戦してみようという方がいれば、何よりも「養生(塗料がついてはいけない場所を保護すること)」を丁寧に行うことをお勧めします。この地味な作業が、最終的な仕上がりの美しさを大きく左右するのです。   物語は、まだ始まったばかり 事実を伝えるだけなら、「屋根がつき、壁を塗りました」の一言で終わってしまいます。 でも、僕たちが紡ぎたいのは、単なる建設記録ではありません。 なぜこの色を選んだのか、という迷いの時間。プロの仕事ぶりに感動した心。自分たちの手で作り上げることの喜びと苦労。その一つひとつが、この建物に温かい血を通わせ、血の通った「物語」となっていくのだと信じています。...

ナタ刃を替えた日

ナタ刃を替えた日

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなスパイスカレーは、バターチキンカレーです。前回、辛すぎたカレーを作ってしまい、今回は辛いスパイスを半分にした弱腰な研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。  朝いちばんの「キーン」が告げる、草と私の終わらない勝負――ナタ刃を替えた日 薄曇りの空の下、畑に立つと湿った草の青い匂いが鼻をくすぐります。北海道厚真町。ハニーベリー(ハスカップ)の株元では、先週刈ったはずの雑草がもう背伸びを始めていました。 「今日もよろしく」――そう声を掛ける相棒が、刈払機に取り付けたナタ刃。エンジンをかける前に必ず行うのが、グラインダーでの研ぎ作業です。金属に当てた瞬間、「キーン」と高い音が朝の静けさを切り裂き、火花が散る。この瞬間こそ、私の一日の“始業ベル”です。 ところが今朝、刃先をじっと見つめて思わず苦笑しました。 1年前に取り付けた刃が、円盤の中心だけを残した円形ワッシャーのように痩せこけていたのです。グラインダーを当てた回数、草丈に腕を突っ込んだ回数、そして汗を流した回数――すべてがこの薄さに刻まれているようでした。 なぜナタ刃なのか? ハスカップの樹は低木で、株元の枝が折れやすいのが悩み。チップソーよりもナタ刃の平刃の方がキワ刈りで余分な枝を傷つけにくく、土に当たっても跳ね返りが少ないため、安全面と仕上がりの美しさで勝ります。   刃が長持ちする研ぎのコツ 角度は15〜20度:鋭角にし過ぎると欠けやすく、鈍角過ぎると切れ味が落ちます。 片側3秒まで:熱を持たせ過ぎると焼き戻りを起こし、硬度が下がります。 仕上げはペーパーでバリ取り:切り粉が残ると次の一撃で刃こぼれの原因に。   交換タイミングの目安 刃幅が新品の50%以下 研いでも火花が赤く鈍い 回転時に振動が出る 今回の私の刃は、まさにその三拍子が揃っていました。新品と比べると、その差は一目瞭然――まるで“長距離走を終えたスパイク”と“箱から出たばかりの新品”ほどの違い。 新しい刃がくれた余韻 新品を装着し、エンジンを吹かすと、音まで凛として軽い。草を払うたびに生まれる切り口が、まるで雨上がりの葉先のように滑らかで、ハスカップの根元にやわらかな風を通してくれます。終業後、使い終えた刃を手に取ると、再び火花を散らすあの時間が待ち遠しく思えました。 「道具をいたわることは、自分の時間をいたわること」 すり減ったナタ刃が教えてくれたのは、効率の数字ではなく、毎日の小さな積み重ねの尊さでした。 お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。 オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを発売しています。 それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。 ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。 農園情報は随時、InstagramやLINE公式アカウントで発信。...

ナタ刃を替えた日

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなスパイスカレーは、バターチキンカレーです。前回、辛すぎたカレーを作ってしまい、今回は辛いスパイスを半分にした弱腰な研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。  朝いちばんの「キーン」が告げる、草と私の終わらない勝負――ナタ刃を替えた日 薄曇りの空の下、畑に立つと湿った草の青い匂いが鼻をくすぐります。北海道厚真町。ハニーベリー(ハスカップ)の株元では、先週刈ったはずの雑草がもう背伸びを始めていました。 「今日もよろしく」――そう声を掛ける相棒が、刈払機に取り付けたナタ刃。エンジンをかける前に必ず行うのが、グラインダーでの研ぎ作業です。金属に当てた瞬間、「キーン」と高い音が朝の静けさを切り裂き、火花が散る。この瞬間こそ、私の一日の“始業ベル”です。 ところが今朝、刃先をじっと見つめて思わず苦笑しました。 1年前に取り付けた刃が、円盤の中心だけを残した円形ワッシャーのように痩せこけていたのです。グラインダーを当てた回数、草丈に腕を突っ込んだ回数、そして汗を流した回数――すべてがこの薄さに刻まれているようでした。 なぜナタ刃なのか? ハスカップの樹は低木で、株元の枝が折れやすいのが悩み。チップソーよりもナタ刃の平刃の方がキワ刈りで余分な枝を傷つけにくく、土に当たっても跳ね返りが少ないため、安全面と仕上がりの美しさで勝ります。   刃が長持ちする研ぎのコツ 角度は15〜20度:鋭角にし過ぎると欠けやすく、鈍角過ぎると切れ味が落ちます。 片側3秒まで:熱を持たせ過ぎると焼き戻りを起こし、硬度が下がります。 仕上げはペーパーでバリ取り:切り粉が残ると次の一撃で刃こぼれの原因に。   交換タイミングの目安 刃幅が新品の50%以下 研いでも火花が赤く鈍い 回転時に振動が出る 今回の私の刃は、まさにその三拍子が揃っていました。新品と比べると、その差は一目瞭然――まるで“長距離走を終えたスパイク”と“箱から出たばかりの新品”ほどの違い。 新しい刃がくれた余韻 新品を装着し、エンジンを吹かすと、音まで凛として軽い。草を払うたびに生まれる切り口が、まるで雨上がりの葉先のように滑らかで、ハスカップの根元にやわらかな風を通してくれます。終業後、使い終えた刃を手に取ると、再び火花を散らすあの時間が待ち遠しく思えました。 「道具をいたわることは、自分の時間をいたわること」 すり減ったナタ刃が教えてくれたのは、効率の数字ではなく、毎日の小さな積み重ねの尊さでした。 お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。 オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを発売しています。 それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。 ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。 農園情報は随時、InstagramやLINE公式アカウントで発信。...

ブルーベリー狩りを堪能する

ブルーベリー狩りを堪能する

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなミニトマトは、完熟のプチぷよです。ついに始まりました。ミニトマト収穫ラッシュ。毎朝の収穫が忙しくなってきた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。   まるで宝石探し!忘れられない、北海道の「実りの夏」を巡る旅 夏の北海道。からりと晴れた空の下、緑豊かな大地が最も輝きを放つ季節です。太陽の光を一身に浴びて、大地は色とりどりの恵みを私たちに見せてくれます。今回は、そんな夏の北海道で出会った、忘れられない「宝石」についてお話ししたいと思います。 先日、私たちは江別市にある「キタイチゴ農園」さんを再訪しました。6月に一度お邪魔し、その素晴らしい取り組みに感銘を受けたのですが、今回の目的はただ一つ。たわわに実る、大粒のブルーベリーを心ゆくまで味わうことでした。   静寂のなかで始まった、特別なブルーベリー狩り 農園に到着すると、その静けさに驚きました。キタイチゴ農園さんでは、訪れる人が心からリラックスして楽しめるようにと、完全予約制をとられています。おかげで、その時間のブルーベリー園は、なんと私たち夫婦だけの貸し切り状態。広大な農園に響くのは、風が葉を揺らす音と、鳥のさえずりだけ。これ以上ない贅沢な時間が始まりました。 スタッフの方から手渡されたのは、キンと冷えた氷水が入った可愛らしいミニバケツ。 「採ったブルーベリーをこの中で少し冷やすと、味がキリッと引き締まって、また格別の美味しさになりますよ」 そんな心憎い演出に、期待はますます膨らみます。 一歩、また一歩と足を踏み入れると、そこはまさにブルーベリーの楽園でした。枝という枝が、その重みにしなだれるほど、ぷっくりと実った果実をつけています。濃い紫色の完熟した実、ルビーのように輝くピンク色の若い実、その美しいグラデーションは、まるで自然が描いたアートのようです。 そっと指先でつまむと、ほろりと優しく採れる完熟の果実。まずは一粒、そのまま口に運びます。ぷちり、と皮が弾けた瞬間に広がる、濃厚で芳醇な甘み。そして、後から追いかけてくる爽やかな酸味。思わず「おいしい…」と声が漏れてしまいました。 そして、教わった通りに、採れたてのブルーベリーを氷水に浮かべてみます。数分後、ひんやりと冷えた一粒を口に入れると、その変化に驚きました。甘さがよりクリアになり、雑味のない「キリッとした甘さ」が口の中を満たします。火照った体に、その冷たさと甘さが染みわたっていくようで、これはもう、手が止まりません。   20種類を食べ比べ!「お気に入り」を探す宝探し キタイチゴ農園さんのもう一つの魅力は、その種類の豊富さです。なんと、園内には20種類ものブルーベリーが栽培されているとのこと。それぞれに名前の札がついていて、味や大きさ、香りも少しずつ違うのです。 「こっちは酸味がしっかりしていて爽やかだね」 「あっちのは、はちみつのような濃厚な甘さがある!」 まるで宝探しのように、夫婦で感想を言い合いながら、お気に入りの一粒、お気に入りの木を探して農園を巡る。それは、単に「食べる」という行為を超えた、五感で楽しむ豊かな体験でした。気がつけば、夢中になって5粒もいっぺんに頬張ってしまうほどの美味しさ。子どもに返ったような、純粋な喜びに満ちた時間でした。   大粒で甘い果実の秘密「バッグカルチャー栽培」 なぜ、ここのブルーベリーはこれほどまでに大粒で、甘みが凝縮されているのでしょうか。その秘密は「バッグカルチャー」という特別な栽培方法にあります。 これは、地面に直接植えるのではなく、特別な培地(バッグ)で育て、必要な栄養と水分をチューブで直接与える「養液栽培」システムです。この方法だと、植物は根を張るための余計なエネルギーを使わず、その力をすべて、実を大きく、甘くすることに注ぐことができるのだとか。 6月に伺った際にその理論は聞いていましたが、今回、実際にその果実を味わい、そのシステムの凄さを、舌で、そして心で実感したのでした。科学的な知見と、植物への深い愛情が、この一粒一粒を生み出しているのです。   この感動を、私たちの農園でも ハニーベリー(ハスカップ)を育てる私たちにとって、このブルーベリー狩りの体験は、多くの学びと感動を与えてくれました。お客様が自分の手で果実を摘み、その場で味わう喜び。お気に入りの味を見つける楽しさ。そして、農園という空間で過ごす、心穏やかな時間。...

ブルーベリー狩りを堪能する

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなミニトマトは、完熟のプチぷよです。ついに始まりました。ミニトマト収穫ラッシュ。毎朝の収穫が忙しくなってきた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。   まるで宝石探し!忘れられない、北海道の「実りの夏」を巡る旅 夏の北海道。からりと晴れた空の下、緑豊かな大地が最も輝きを放つ季節です。太陽の光を一身に浴びて、大地は色とりどりの恵みを私たちに見せてくれます。今回は、そんな夏の北海道で出会った、忘れられない「宝石」についてお話ししたいと思います。 先日、私たちは江別市にある「キタイチゴ農園」さんを再訪しました。6月に一度お邪魔し、その素晴らしい取り組みに感銘を受けたのですが、今回の目的はただ一つ。たわわに実る、大粒のブルーベリーを心ゆくまで味わうことでした。   静寂のなかで始まった、特別なブルーベリー狩り 農園に到着すると、その静けさに驚きました。キタイチゴ農園さんでは、訪れる人が心からリラックスして楽しめるようにと、完全予約制をとられています。おかげで、その時間のブルーベリー園は、なんと私たち夫婦だけの貸し切り状態。広大な農園に響くのは、風が葉を揺らす音と、鳥のさえずりだけ。これ以上ない贅沢な時間が始まりました。 スタッフの方から手渡されたのは、キンと冷えた氷水が入った可愛らしいミニバケツ。 「採ったブルーベリーをこの中で少し冷やすと、味がキリッと引き締まって、また格別の美味しさになりますよ」 そんな心憎い演出に、期待はますます膨らみます。 一歩、また一歩と足を踏み入れると、そこはまさにブルーベリーの楽園でした。枝という枝が、その重みにしなだれるほど、ぷっくりと実った果実をつけています。濃い紫色の完熟した実、ルビーのように輝くピンク色の若い実、その美しいグラデーションは、まるで自然が描いたアートのようです。 そっと指先でつまむと、ほろりと優しく採れる完熟の果実。まずは一粒、そのまま口に運びます。ぷちり、と皮が弾けた瞬間に広がる、濃厚で芳醇な甘み。そして、後から追いかけてくる爽やかな酸味。思わず「おいしい…」と声が漏れてしまいました。 そして、教わった通りに、採れたてのブルーベリーを氷水に浮かべてみます。数分後、ひんやりと冷えた一粒を口に入れると、その変化に驚きました。甘さがよりクリアになり、雑味のない「キリッとした甘さ」が口の中を満たします。火照った体に、その冷たさと甘さが染みわたっていくようで、これはもう、手が止まりません。   20種類を食べ比べ!「お気に入り」を探す宝探し キタイチゴ農園さんのもう一つの魅力は、その種類の豊富さです。なんと、園内には20種類ものブルーベリーが栽培されているとのこと。それぞれに名前の札がついていて、味や大きさ、香りも少しずつ違うのです。 「こっちは酸味がしっかりしていて爽やかだね」 「あっちのは、はちみつのような濃厚な甘さがある!」 まるで宝探しのように、夫婦で感想を言い合いながら、お気に入りの一粒、お気に入りの木を探して農園を巡る。それは、単に「食べる」という行為を超えた、五感で楽しむ豊かな体験でした。気がつけば、夢中になって5粒もいっぺんに頬張ってしまうほどの美味しさ。子どもに返ったような、純粋な喜びに満ちた時間でした。   大粒で甘い果実の秘密「バッグカルチャー栽培」 なぜ、ここのブルーベリーはこれほどまでに大粒で、甘みが凝縮されているのでしょうか。その秘密は「バッグカルチャー」という特別な栽培方法にあります。 これは、地面に直接植えるのではなく、特別な培地(バッグ)で育て、必要な栄養と水分をチューブで直接与える「養液栽培」システムです。この方法だと、植物は根を張るための余計なエネルギーを使わず、その力をすべて、実を大きく、甘くすることに注ぐことができるのだとか。 6月に伺った際にその理論は聞いていましたが、今回、実際にその果実を味わい、そのシステムの凄さを、舌で、そして心で実感したのでした。科学的な知見と、植物への深い愛情が、この一粒一粒を生み出しているのです。   この感動を、私たちの農園でも ハニーベリー(ハスカップ)を育てる私たちにとって、このブルーベリー狩りの体験は、多くの学びと感動を与えてくれました。お客様が自分の手で果実を摘み、その場で味わう喜び。お気に入りの味を見つける楽しさ。そして、農園という空間で過ごす、心穏やかな時間。...

真夏のログカフェ建設レポート

真夏のログカフェ建設レポート

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きな納豆はオクラとネギのたっぷり入った納豆です。家庭菜園で育てているオクラが毎日のようにとれて、毎日オクラ納豆を食べている研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【農園だより】真夏のカフェ作りと、畑からの甘いご褒美 照りつける太陽がまぶしい、北海道の夏。ここ厚真町にある私たちの農園では、新しい夢の舞台となる「ログカフェ」の建設が、着々と進んでいます。 先週は、連日30度を超える真夏日が続きました。屋根や2階の壁下地が張られ、だんだんとその姿を現してきたログハウス。その中に入ると、木の香りと熱気がむわっと立ち込めます。まるで、大きな木のサウナのよう。職人さんたちの汗と、私たちの期待が入り混じった特別な空間です。 今週からは、いよいよカフェのシンボルカラーとなるオレンジ色の屋根が取り付けられる予定。青い夏空に、このオレンジが映える日が待ち遠しくてたまりません。 炎天下のペンキ塗りと、ささやかな幸せ お盆前には建物の周りの足場が外れると聞いて、私たちは今、急ピッチで外壁のペンキ塗りを進めています。特に日差しが厳しい軒下は、熱気がこもってまさにサウナ状態。黙々と刷毛を動かしていると、汗が滝のように流れます。 「今日も一日、頑張ったね」 そんな日の作業終わりに待っているのが、最高のご褒美。キンキンに冷えたアイスクリームです。 最近、ついに近所のセイコーマートに「ハスカップソフト」が入荷されました。年に一度、この時期しか食べられない、北海道民にとってはおなじみの季節限定フレーバー。甘酸っぱくて濃厚なハスカップの風味が、火照った体にじんわりと染み渡ります。この瞬間のために頑張れる、と言っても過言ではありません。   「おいしい」の源泉、私たちのハスカップ このソフトクリームで使われているハスカップ。実は、私たちの農園で愛情を込めて育てている「ハニーベリー」と同じ果実です。ビタミンやアントシアニンが豊富で、古くからアイヌの人々には「不老長寿の果実」として親しまれてきました。 私たちのオンラインショップでは、このハスカップを全国の皆さんにお届けしています。 特におすすめなのが、厚真町のオリジナルブランド「あつまみらい」と、昔ながらの「在来品種」を組み合わせた特別なセット。 「あつまみらい」は、大粒で甘みが強く、そのまま食べても驚くほどのおいしさ。まるでフルーツのように、パクパクとつまんでいただけます。 一方、「在来品種」は、きゅっとした酸味が特徴。この酸味こそが、ジャムやスイーツに加工したときに、ハスカップ本来の豊かな風味を最大限に引き出してくれるのです。   物語は、まだ始まったばかり 今はまだ、汗と土にまみれながらの毎日ですが、この場所でお客様の笑顔に出会える日を想像すると、自然と力が湧いてきます。 オレンジ色の屋根の下で、木の温もりを感じながら、自家製のハスカップスイーツを味わっていただく。そんな光景が、私たちの何よりの原動力です。 カフェが完成するまでの物語も、このブログで少しずつお伝えしていけたらと思っています。 まずは、私たちの自慢のハスカップを、ご自宅で味わってみませんか?北海道の夏の太陽をいっぱいに浴びた、甘酸っぱい一粒が、あなたの日常にささやかな彩りを添えられますように。 お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。 オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを新発売しています。 それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。 ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。 農園情報は随時、InstagramやLINE公式アカウントで発信。...

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イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きな納豆はオクラとネギのたっぷり入った納豆です。家庭菜園で育てているオクラが毎日のようにとれて、毎日オクラ納豆を食べている研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【農園だより】真夏のカフェ作りと、畑からの甘いご褒美 照りつける太陽がまぶしい、北海道の夏。ここ厚真町にある私たちの農園では、新しい夢の舞台となる「ログカフェ」の建設が、着々と進んでいます。 先週は、連日30度を超える真夏日が続きました。屋根や2階の壁下地が張られ、だんだんとその姿を現してきたログハウス。その中に入ると、木の香りと熱気がむわっと立ち込めます。まるで、大きな木のサウナのよう。職人さんたちの汗と、私たちの期待が入り混じった特別な空間です。 今週からは、いよいよカフェのシンボルカラーとなるオレンジ色の屋根が取り付けられる予定。青い夏空に、このオレンジが映える日が待ち遠しくてたまりません。 炎天下のペンキ塗りと、ささやかな幸せ お盆前には建物の周りの足場が外れると聞いて、私たちは今、急ピッチで外壁のペンキ塗りを進めています。特に日差しが厳しい軒下は、熱気がこもってまさにサウナ状態。黙々と刷毛を動かしていると、汗が滝のように流れます。 「今日も一日、頑張ったね」 そんな日の作業終わりに待っているのが、最高のご褒美。キンキンに冷えたアイスクリームです。 最近、ついに近所のセイコーマートに「ハスカップソフト」が入荷されました。年に一度、この時期しか食べられない、北海道民にとってはおなじみの季節限定フレーバー。甘酸っぱくて濃厚なハスカップの風味が、火照った体にじんわりと染み渡ります。この瞬間のために頑張れる、と言っても過言ではありません。   「おいしい」の源泉、私たちのハスカップ このソフトクリームで使われているハスカップ。実は、私たちの農園で愛情を込めて育てている「ハニーベリー」と同じ果実です。ビタミンやアントシアニンが豊富で、古くからアイヌの人々には「不老長寿の果実」として親しまれてきました。 私たちのオンラインショップでは、このハスカップを全国の皆さんにお届けしています。 特におすすめなのが、厚真町のオリジナルブランド「あつまみらい」と、昔ながらの「在来品種」を組み合わせた特別なセット。 「あつまみらい」は、大粒で甘みが強く、そのまま食べても驚くほどのおいしさ。まるでフルーツのように、パクパクとつまんでいただけます。 一方、「在来品種」は、きゅっとした酸味が特徴。この酸味こそが、ジャムやスイーツに加工したときに、ハスカップ本来の豊かな風味を最大限に引き出してくれるのです。   物語は、まだ始まったばかり 今はまだ、汗と土にまみれながらの毎日ですが、この場所でお客様の笑顔に出会える日を想像すると、自然と力が湧いてきます。 オレンジ色の屋根の下で、木の温もりを感じながら、自家製のハスカップスイーツを味わっていただく。そんな光景が、私たちの何よりの原動力です。 カフェが完成するまでの物語も、このブログで少しずつお伝えしていけたらと思っています。 まずは、私たちの自慢のハスカップを、ご自宅で味わってみませんか?北海道の夏の太陽をいっぱいに浴びた、甘酸っぱい一粒が、あなたの日常にささやかな彩りを添えられますように。 お客様の声に支えられ、今日も美味しいハスカップをお届けできるよう努めてまいります。ぜひ、畑嶋農園の美味しいハスカップをご賞味ください。 オンラインショップでは、厚真町のオリジナルブランド品種で、生で食べても酸味が少なく甘みが際立つ『あつまみらい』と、ジャムやスイーツ作りに最適な、昔ながらの品種を詰め合わせた『在来品種オールスターズ』の満喫セットを新発売しています。 それぞれの個性を、ぜひご家庭で味わってみてください。来年のカフェオープンまで、まずは私たちのハスカップで、北国の短い夏を感じていただけたら嬉しいです。 ご購入は、この記事の上のロゴからどうぞ。 農園情報は随時、InstagramやLINE公式アカウントで発信。...

倉庫で生まれた子猫

倉庫で生まれた子猫

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなおかずの残り物は、きんぴらレンコンです。1日経つと美味しくなるものって結構あるよなと思っている研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 畑嶋ハスカップ農園の小さな家族。倉庫で生まれた子猫と、北海道の豊かな暮らし 本州の気温よりも高くなっている北海道です。ここ厚真町は、それほどでもありませんが、30度を超える中での農作業にまいっています。 そんな作業の合間、汗をぬぐいに倉庫へ立ち寄ると、どこからか「みゃー、みゃー」と、か細い鳴き声が聞こえてくるようになりました。まるで小さな鈴を振るような、か弱くも確かな生命の気配。 「ああ、今年もどこかで産まれたんだな」。 そう思いながらも、声はすれども姿は見えず。忙しい日々に追われるうち、その声はいつしか農園の日常のBGMのようになっていました。 母猫の愛情と、見守る農園主の優しい眼差し 今日も、倉庫で作業をしに、ひんやりとした土の匂いがする倉庫に足を踏み入れたときのことです。一匹の母猫が、何かをそっと口にくわえ、用心深くあたりをうかがいながら入ってきました。 次の瞬間、今まで静かだった倉庫の隅から、まるで合図を受けたかのように「みゃー!みゃー!」と一斉に歓声が上がったのです。声のする方へ目をやると、真っ黒な小さな毛玉のような子猫たちが、おぼつかない足取りで母猫のもとへ駆け寄っていくではありませんか。 母猫は、私たち人間の気配に気づくと、一瞬ピタリと動きを止め、鋭い眼光でこちらを牽制します。しかし、お腹を空かせた我が子たちの催促にはかなわない様子。やがて観念したかのようにその場に体を横たえ、安心したように乳をすする子猫たちを、深い愛情のこもった瞳で見つめながら、授乳を始めたのでした。 乾いたコンクリートの床の上で繰り広げられる、静かで、しかし力強い生命の営み。その光景は、収穫作業の疲れも忘れさせてくれる、心温まる瞬間でした。 猫と人とハスカップ。畑嶋農園の「共生」のかたち そう、ここ畑嶋ハスカップ農園には、猫たちが暮らしています。 農園主の昭さんは、「いや、飼っているわけじゃないんだ」とぶっきらぼうに言いながらも、毎朝夕、欠かさず猫たちのためにご飯を用意しています。(それを世間では「飼っている」と言うのでは…と、私たちは心の中でそっとツッコミを入れていますが)。 いつからか住み着き、増えたり減ったりを繰り返しながら、今ではだいたい10匹以上の猫たちが、この農園を自分たちの家として暮らしているのです。 10匹もいれば、その個性はまさに十猫十色。小屋でお昼のお弁当を広げれば、どこからともなく現れて「ひとつ、おくれよ」とばかりに膝に前足を乗せてくる食いしん坊。かと思えば、時々、畑に仕掛けたアライグマ用の罠にうっかり引っかかってしまう、おっちょこちょいな子もいます。 彼らはただ居候しているだけではありません。実は、農園にとって大切な役割を担ってくれています。 【読者様への豆知識:農園と猫の素敵な関係】 猫は、農作物に被害をもたらすネズミを捕食してくれる、とても頼りになる存在です。彼らが農園内をパトロールしてくれるおかげで、作物がネズミにかじられたり、倉庫の食料が荒らされたりするのを防ぐことができます。薬剤を使わずに害獣対策ができるため、自然環境にも優しいのです。畑嶋農園でネズミの姿を全く見かけないのは、きっとこの働き者の猫たちのおかげなのでしょう。まさに、自然の摂理に沿った「共生」のかたちが、ここにはあります。   個性豊かな猫たちのように、ハスカップの魅力もいろいろ そんな個性豊かな猫たちに見守られながら、今年もたくさんのハスカップを収穫することができました。 実は、ハスカップにも猫たちと同じように、それぞれにユニークな個性があることをご存知でしょうか? 当園のオンラインショップで新しくご提供を始めた**「ハスカップ満喫セット」**は、そんなハスカップの個性の違いを存分に楽しんでいただくための特別なセットです。 セットの一つは、厚真町のオリジナルブランドでもある**「あつまみらい」**。大粒で糖度が高く、酸味がまろやかなのが特徴です。まるで、人懐っこく甘え上手な猫のように、まずはそのまま一粒、口に放り込んでその美味しさをダイレクトに味わってみてください。 もう一つは、昔ながらの**「在来品種オールスターズ」**。こちらは小粒で、きゅっとした酸味が力強いのが持ち味。少し気難しそうに見えて、実は深い魅力を持った孤高の猫のよう。このしっかりとした酸味は、ジャムやお菓子に加工することで、その真価を発揮します。砂糖の甘さと融合することで、驚くほど風味豊かで鮮やかなルビー色のジャムが出来上がるのです。   農園の物語を、あなたの食卓へ...

倉庫で生まれた子猫

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなおかずの残り物は、きんぴらレンコンです。1日経つと美味しくなるものって結構あるよなと思っている研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 畑嶋ハスカップ農園の小さな家族。倉庫で生まれた子猫と、北海道の豊かな暮らし 本州の気温よりも高くなっている北海道です。ここ厚真町は、それほどでもありませんが、30度を超える中での農作業にまいっています。 そんな作業の合間、汗をぬぐいに倉庫へ立ち寄ると、どこからか「みゃー、みゃー」と、か細い鳴き声が聞こえてくるようになりました。まるで小さな鈴を振るような、か弱くも確かな生命の気配。 「ああ、今年もどこかで産まれたんだな」。 そう思いながらも、声はすれども姿は見えず。忙しい日々に追われるうち、その声はいつしか農園の日常のBGMのようになっていました。 母猫の愛情と、見守る農園主の優しい眼差し 今日も、倉庫で作業をしに、ひんやりとした土の匂いがする倉庫に足を踏み入れたときのことです。一匹の母猫が、何かをそっと口にくわえ、用心深くあたりをうかがいながら入ってきました。 次の瞬間、今まで静かだった倉庫の隅から、まるで合図を受けたかのように「みゃー!みゃー!」と一斉に歓声が上がったのです。声のする方へ目をやると、真っ黒な小さな毛玉のような子猫たちが、おぼつかない足取りで母猫のもとへ駆け寄っていくではありませんか。 母猫は、私たち人間の気配に気づくと、一瞬ピタリと動きを止め、鋭い眼光でこちらを牽制します。しかし、お腹を空かせた我が子たちの催促にはかなわない様子。やがて観念したかのようにその場に体を横たえ、安心したように乳をすする子猫たちを、深い愛情のこもった瞳で見つめながら、授乳を始めたのでした。 乾いたコンクリートの床の上で繰り広げられる、静かで、しかし力強い生命の営み。その光景は、収穫作業の疲れも忘れさせてくれる、心温まる瞬間でした。 猫と人とハスカップ。畑嶋農園の「共生」のかたち そう、ここ畑嶋ハスカップ農園には、猫たちが暮らしています。 農園主の昭さんは、「いや、飼っているわけじゃないんだ」とぶっきらぼうに言いながらも、毎朝夕、欠かさず猫たちのためにご飯を用意しています。(それを世間では「飼っている」と言うのでは…と、私たちは心の中でそっとツッコミを入れていますが)。 いつからか住み着き、増えたり減ったりを繰り返しながら、今ではだいたい10匹以上の猫たちが、この農園を自分たちの家として暮らしているのです。 10匹もいれば、その個性はまさに十猫十色。小屋でお昼のお弁当を広げれば、どこからともなく現れて「ひとつ、おくれよ」とばかりに膝に前足を乗せてくる食いしん坊。かと思えば、時々、畑に仕掛けたアライグマ用の罠にうっかり引っかかってしまう、おっちょこちょいな子もいます。 彼らはただ居候しているだけではありません。実は、農園にとって大切な役割を担ってくれています。 【読者様への豆知識:農園と猫の素敵な関係】 猫は、農作物に被害をもたらすネズミを捕食してくれる、とても頼りになる存在です。彼らが農園内をパトロールしてくれるおかげで、作物がネズミにかじられたり、倉庫の食料が荒らされたりするのを防ぐことができます。薬剤を使わずに害獣対策ができるため、自然環境にも優しいのです。畑嶋農園でネズミの姿を全く見かけないのは、きっとこの働き者の猫たちのおかげなのでしょう。まさに、自然の摂理に沿った「共生」のかたちが、ここにはあります。   個性豊かな猫たちのように、ハスカップの魅力もいろいろ そんな個性豊かな猫たちに見守られながら、今年もたくさんのハスカップを収穫することができました。 実は、ハスカップにも猫たちと同じように、それぞれにユニークな個性があることをご存知でしょうか? 当園のオンラインショップで新しくご提供を始めた**「ハスカップ満喫セット」**は、そんなハスカップの個性の違いを存分に楽しんでいただくための特別なセットです。 セットの一つは、厚真町のオリジナルブランドでもある**「あつまみらい」**。大粒で糖度が高く、酸味がまろやかなのが特徴です。まるで、人懐っこく甘え上手な猫のように、まずはそのまま一粒、口に放り込んでその美味しさをダイレクトに味わってみてください。 もう一つは、昔ながらの**「在来品種オールスターズ」**。こちらは小粒で、きゅっとした酸味が力強いのが持ち味。少し気難しそうに見えて、実は深い魅力を持った孤高の猫のよう。このしっかりとした酸味は、ジャムやお菓子に加工することで、その真価を発揮します。砂糖の甘さと融合することで、驚くほど風味豊かで鮮やかなルビー色のジャムが出来上がるのです。   農園の物語を、あなたの食卓へ...