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「山眠る」訪問記

「山眠る」訪問記

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなカレーは、帯広のインディアンのカレーです。いわゆるおうちカレーのようなルーカレーが大好きな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【北海道・幕別町】素敵なご縁が繋いだガレットの名店「山眠る」訪問記。来秋オープンのカフェのヒントを探しに。   風が運ぶ木の葉のささやきや、土の匂いが少しずつ深まっていく今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。ここ北海道厚真町では、来年の秋にオープン予定のログカフェ《りすとかまどとハニーベリーと》の準備が着々と進んでいます。 私たちの農園やカフェの想いを形にしてくれる、可愛らしいリスのキャラクターと温かみのあるロゴ。これをデザインしてくださったのが「Waft Product」さんです。今回は、そのWaft Productさんが北海道の幕別町に新しいお店をオープンされたと聞き、お祝いとお礼をお伝えしたくて、車を走らせました。 デザイン会社さんが、次なる拠点としてどんな場所を作られたのだろう?そんな想像を膨らませていましたが、オープンされたのは、なんとお菓子とガレットのお店でした。 その名は「山眠る」。 なんと詩的で、美しい響きを持つ名前でしょう。   静かな情景に佇む、温かなお店「山眠る」 お店の前に立つと、洗練された中にも温もりを感じる佇まいに、すっと心が引き寄せられます。ガラス張りの入り口から覗くアンティーク調の椅子が、これから始まる素敵な時間を予感させてくれました。 店名の「山眠る」とは、冬の季語。雪をかぶり、厳しい寒さの中で静まり返った山が、まるで眠りについているかのように見える様子を表す言葉です。きっと、お店の名には深い想いが込められているのでしょう。その由来をお尋ねしようと思っていたのに、美味しい料理と心地よい空間に夢中になり、すっかり忘れてしまいました。次回の楽しみにしたいと思います。 店内は、木の質感を大切にした落ち着いた雰囲気。ご主人がキッチンに立ち、奥様が優しく迎えてくださる。その丁寧な接客と、お二人が作り出す穏やかな空気感が、とても居心地の良い空間を生み出していました。   人生初の「本格ガレット」との出会い  さて、皆さんは「ガレット」と聞いて、どんな食べ物を思い浮かべますか?恥ずかしながら、私は「クレープのお仲間…?」くらいの曖昧な知識しかありませんでした。 ガレットはフランス・ブルターニュ地方の郷土料理で、そば粉の生地を使うのが特徴。チーズや卵、ベーコンなど、塩気のある具材を合わせて楽しむ「お食事系」なのだそうです。甘いデザートのイメージが強い小麦粉のクレープとは、また違った魅力があるのですね。 ご主人は以前、フレンチとガレットのお店で腕を磨かれたとのこと。これはもう、期待しかありません。 今回私たちが注文したのは、2種類のガレット。 一つは、エゾシカのひき肉を使った「ボロネーゼ」。運ばれてきた瞬間に、そば粉の香ばしい香りとスパイシーなソースの香りが立ち上ります。野性味あふれるエゾシカの旨味と、とろりとしたチーズ、そして中央に鎮座する卵の黄身。これらを、もちもちとした食感の生地が優しく、しかし力強くまとめています。 もう一つは、地元の恵みが詰まった「マクベツ」。その名の通り、幕別町産のベーコンと数種類のじゃがいも、そしてチーズが使われています。ホクホクのじゃがいもと、ベーコンの塩味、チーズのコクが三位一体となり、口の中に幸せな情景を描き出します。これはもう、一つの完璧な料理です。   デザートは、余韻を楽しむクレープを 食後には、デザートとしてクレープ「ブールシュクレ」をいただきました。こちらは小麦粉を使った、おなじみの甘いクレープです。 シンプルに、砂糖とバターだけ。しかし、このシンプルさが、素材の良さを何よりも雄弁に物語っていました。熱々のクレープの上で、バターがじゅわっと溶けていく。その光景だけで、もう美味しいのです。甘く香ばしい香りが、幸せな時間の余韻をさらに深いものにしてくれました。  ...

「山眠る」訪問記

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなカレーは、帯広のインディアンのカレーです。いわゆるおうちカレーのようなルーカレーが大好きな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【北海道・幕別町】素敵なご縁が繋いだガレットの名店「山眠る」訪問記。来秋オープンのカフェのヒントを探しに。   風が運ぶ木の葉のささやきや、土の匂いが少しずつ深まっていく今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。ここ北海道厚真町では、来年の秋にオープン予定のログカフェ《りすとかまどとハニーベリーと》の準備が着々と進んでいます。 私たちの農園やカフェの想いを形にしてくれる、可愛らしいリスのキャラクターと温かみのあるロゴ。これをデザインしてくださったのが「Waft Product」さんです。今回は、そのWaft Productさんが北海道の幕別町に新しいお店をオープンされたと聞き、お祝いとお礼をお伝えしたくて、車を走らせました。 デザイン会社さんが、次なる拠点としてどんな場所を作られたのだろう?そんな想像を膨らませていましたが、オープンされたのは、なんとお菓子とガレットのお店でした。 その名は「山眠る」。 なんと詩的で、美しい響きを持つ名前でしょう。   静かな情景に佇む、温かなお店「山眠る」 お店の前に立つと、洗練された中にも温もりを感じる佇まいに、すっと心が引き寄せられます。ガラス張りの入り口から覗くアンティーク調の椅子が、これから始まる素敵な時間を予感させてくれました。 店名の「山眠る」とは、冬の季語。雪をかぶり、厳しい寒さの中で静まり返った山が、まるで眠りについているかのように見える様子を表す言葉です。きっと、お店の名には深い想いが込められているのでしょう。その由来をお尋ねしようと思っていたのに、美味しい料理と心地よい空間に夢中になり、すっかり忘れてしまいました。次回の楽しみにしたいと思います。 店内は、木の質感を大切にした落ち着いた雰囲気。ご主人がキッチンに立ち、奥様が優しく迎えてくださる。その丁寧な接客と、お二人が作り出す穏やかな空気感が、とても居心地の良い空間を生み出していました。   人生初の「本格ガレット」との出会い  さて、皆さんは「ガレット」と聞いて、どんな食べ物を思い浮かべますか?恥ずかしながら、私は「クレープのお仲間…?」くらいの曖昧な知識しかありませんでした。 ガレットはフランス・ブルターニュ地方の郷土料理で、そば粉の生地を使うのが特徴。チーズや卵、ベーコンなど、塩気のある具材を合わせて楽しむ「お食事系」なのだそうです。甘いデザートのイメージが強い小麦粉のクレープとは、また違った魅力があるのですね。 ご主人は以前、フレンチとガレットのお店で腕を磨かれたとのこと。これはもう、期待しかありません。 今回私たちが注文したのは、2種類のガレット。 一つは、エゾシカのひき肉を使った「ボロネーゼ」。運ばれてきた瞬間に、そば粉の香ばしい香りとスパイシーなソースの香りが立ち上ります。野性味あふれるエゾシカの旨味と、とろりとしたチーズ、そして中央に鎮座する卵の黄身。これらを、もちもちとした食感の生地が優しく、しかし力強くまとめています。 もう一つは、地元の恵みが詰まった「マクベツ」。その名の通り、幕別町産のベーコンと数種類のじゃがいも、そしてチーズが使われています。ホクホクのじゃがいもと、ベーコンの塩味、チーズのコクが三位一体となり、口の中に幸せな情景を描き出します。これはもう、一つの完璧な料理です。   デザートは、余韻を楽しむクレープを 食後には、デザートとしてクレープ「ブールシュクレ」をいただきました。こちらは小麦粉を使った、おなじみの甘いクレープです。 シンプルに、砂糖とバターだけ。しかし、このシンプルさが、素材の良さを何よりも雄弁に物語っていました。熱々のクレープの上で、バターがじゅわっと溶けていく。その光景だけで、もう美味しいのです。甘く香ばしい香りが、幸せな時間の余韻をさらに深いものにしてくれました。  ...

ハスカップが紡ぐ物語

ハスカップが紡ぐ物語

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きな桃は、少し硬めの桃です。知り合いの桃農家さんから届いた桃にさっそくかぶりついた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 ハスカップが紡ぐ物語。特別なスイーツから知る、その奥深い魅力とは 「なんて、お洒落な名前なんだろう」 思わず、ため息がこぼれました。目の前にあるのは、北海道のお菓子屋さん「morimoto」さんが手がける特別なスイーツ、その名も「ハスカップジュエリー・ヌーボー」。まるで宝石箱のようなその佇まいに、食べる前から心が躍ります。 こんにちは。北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む「畑嶋ハスカップ農園」です。 私たちの農園の周りには、時折かわいいシマリスが顔を出し、冬にはかまどで暖をとる。そんなのどかな風景の中で、太陽の光をたっぷり浴びたハスカップを育てています。 今日は、私たちが愛してやまないハスカップが、素晴らしい職人の手によって素敵なスイーツへと姿を変えたお話と、その奥深い魅力について少しだけお付き合いください。   一口に広がる、北海道の大地と物語 この「ハスカップジュエリー・ヌーボー」が特別なのは、その年に収穫されたばかりのフレッシュなハスカップだけを使っているから。しかも、厚真・千歳・富良野という3つの産地のハスカップを、それぞれ最高の形で味わえるように仕立てられているのです。 箱をそっと開けると、まるで小さなケーキのような愛らしいお菓子が3つ。それぞれが違う表情をしています。産地の個性を最大限に引き出すために、ジャムの風味に合わせて、周りをコーティングするチョコレートや、サンドするクッキーの種類まで変えているというこだわりよう。作り手の深い愛情を感じずにはいられません。 中でも、ひときわ想いが募るのは、もちろん「厚真ヌーボー」。 というのも、このハスカップは、私たちが「師匠」と仰ぐ山口さんの「山口ハスカップファーム」で大切に育てられたものだからです。 口に運ぶと、まずサクッとした薄焼きクッキーの軽やかな食感。続いて、特製のバタークリームのまろやかなコクが広がり、その中心から、主役であるハスカップジャムの甘酸っぱさが弾けます。甘みと酸味のバランスが絶妙で、ホワイトチョコレートの優しい甘さが全体をふわりと包み込む。 「ああ、美味しい…。」 それは、単なる「お菓子」という言葉では片付けられない、一つの「作品」でした。厚真町の澄んだ空気、力強い大地、そして生産者の愛情。そのすべてが、この一粒に凝縮されているような、そんな情景が目に浮かぶ味わいでした。 他の産地のヌーボーとの食べ比べも、また格別な体験です。それぞれに個性があり、「ハスカップ」という果実の持つ多様性、そして無限の可能性を改めて教えてくれます。   ハスカップの魅力を、もっと身近に この記事を読んでくださっている方の中には、「ハスカップって、そもそもどんな果物?」と思われた方もいるかもしれませんね。 ハスカップは、アイヌ語の「ハシカプ(枝の上にたくさんなるもの)」が語源とされる、北海道を代表する特産果実です。近年では「ハニーベリー」という愛称でも親しまれています。小さなブルーベリーのような見た目ですが、その魅力は、なんといっても特徴的な「甘酸っぱさ」。そして、ビタミンCやアントシアニンなどの栄養が豊富なことから、「不老長寿の果実」とも呼ばれてきました。 そのままで食べれば、口の中にきゅっと広がる爽やかな酸味とほのかな甘みが楽しめます。そして、ジャムやソースに加工すると、その風味はさらに深みを増し、鮮やかなルビー色がお料理やお菓子を美しく彩ってくれます。 「ハスカップジュエリー・ヌーボー」が教えてくれたように、ハスカップは職人の手にかかれば、無限の表情を見せてくれる魔法のような果実なのです。   あなたの食卓へ、農園からの物語をお届けします 「大好きなハスカップを、こんなふうに美味しく、素敵な食の作品に仕上げてくれる。そんな相棒が私にも見つかるといいなぁ」 morimotoさんのスイーツをいただきながら、そんな想いが胸に広がりました。私たち「畑嶋ハスカップ農園」が目指しているのも、まさにそれです。ただ果実を育てるだけでなく、その先にある「美味しい笑顔」や「心豊かな時間」を想像しながら、一粒一粒、心を込めてハスカップと向き合っています。 私たちのオンラインショップでは、そんな想いを込めて育てたハスカップをお届けしています。...

ハスカップが紡ぐ物語

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きな桃は、少し硬めの桃です。知り合いの桃農家さんから届いた桃にさっそくかぶりついた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 ハスカップが紡ぐ物語。特別なスイーツから知る、その奥深い魅力とは 「なんて、お洒落な名前なんだろう」 思わず、ため息がこぼれました。目の前にあるのは、北海道のお菓子屋さん「morimoto」さんが手がける特別なスイーツ、その名も「ハスカップジュエリー・ヌーボー」。まるで宝石箱のようなその佇まいに、食べる前から心が躍ります。 こんにちは。北海道厚真町でハニーベリー(ハスカップ)農園を営む「畑嶋ハスカップ農園」です。 私たちの農園の周りには、時折かわいいシマリスが顔を出し、冬にはかまどで暖をとる。そんなのどかな風景の中で、太陽の光をたっぷり浴びたハスカップを育てています。 今日は、私たちが愛してやまないハスカップが、素晴らしい職人の手によって素敵なスイーツへと姿を変えたお話と、その奥深い魅力について少しだけお付き合いください。   一口に広がる、北海道の大地と物語 この「ハスカップジュエリー・ヌーボー」が特別なのは、その年に収穫されたばかりのフレッシュなハスカップだけを使っているから。しかも、厚真・千歳・富良野という3つの産地のハスカップを、それぞれ最高の形で味わえるように仕立てられているのです。 箱をそっと開けると、まるで小さなケーキのような愛らしいお菓子が3つ。それぞれが違う表情をしています。産地の個性を最大限に引き出すために、ジャムの風味に合わせて、周りをコーティングするチョコレートや、サンドするクッキーの種類まで変えているというこだわりよう。作り手の深い愛情を感じずにはいられません。 中でも、ひときわ想いが募るのは、もちろん「厚真ヌーボー」。 というのも、このハスカップは、私たちが「師匠」と仰ぐ山口さんの「山口ハスカップファーム」で大切に育てられたものだからです。 口に運ぶと、まずサクッとした薄焼きクッキーの軽やかな食感。続いて、特製のバタークリームのまろやかなコクが広がり、その中心から、主役であるハスカップジャムの甘酸っぱさが弾けます。甘みと酸味のバランスが絶妙で、ホワイトチョコレートの優しい甘さが全体をふわりと包み込む。 「ああ、美味しい…。」 それは、単なる「お菓子」という言葉では片付けられない、一つの「作品」でした。厚真町の澄んだ空気、力強い大地、そして生産者の愛情。そのすべてが、この一粒に凝縮されているような、そんな情景が目に浮かぶ味わいでした。 他の産地のヌーボーとの食べ比べも、また格別な体験です。それぞれに個性があり、「ハスカップ」という果実の持つ多様性、そして無限の可能性を改めて教えてくれます。   ハスカップの魅力を、もっと身近に この記事を読んでくださっている方の中には、「ハスカップって、そもそもどんな果物?」と思われた方もいるかもしれませんね。 ハスカップは、アイヌ語の「ハシカプ(枝の上にたくさんなるもの)」が語源とされる、北海道を代表する特産果実です。近年では「ハニーベリー」という愛称でも親しまれています。小さなブルーベリーのような見た目ですが、その魅力は、なんといっても特徴的な「甘酸っぱさ」。そして、ビタミンCやアントシアニンなどの栄養が豊富なことから、「不老長寿の果実」とも呼ばれてきました。 そのままで食べれば、口の中にきゅっと広がる爽やかな酸味とほのかな甘みが楽しめます。そして、ジャムやソースに加工すると、その風味はさらに深みを増し、鮮やかなルビー色がお料理やお菓子を美しく彩ってくれます。 「ハスカップジュエリー・ヌーボー」が教えてくれたように、ハスカップは職人の手にかかれば、無限の表情を見せてくれる魔法のような果実なのです。   あなたの食卓へ、農園からの物語をお届けします 「大好きなハスカップを、こんなふうに美味しく、素敵な食の作品に仕上げてくれる。そんな相棒が私にも見つかるといいなぁ」 morimotoさんのスイーツをいただきながら、そんな想いが胸に広がりました。私たち「畑嶋ハスカップ農園」が目指しているのも、まさにそれです。ただ果実を育てるだけでなく、その先にある「美味しい笑顔」や「心豊かな時間」を想像しながら、一粒一粒、心を込めてハスカップと向き合っています。 私たちのオンラインショップでは、そんな想いを込めて育てたハスカップをお届けしています。...

畑の真ん中で味わう奇跡のコース

畑の真ん中で味わう奇跡のコース

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなマンゴーは、ミニマンゴーです。知り合いの沖縄のマンゴー農家さんから送っていただいたミニマンゴーを毎朝食べるのが楽しみな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 畑の真ん中で味わう奇跡のコース。ハスカップの可能性に心躍らせた、特別な一日。 抜けるような青空が広がり、畑を渡る風が心地よく頬をなでる。 数日前までの観光農園の賑わいが、まるで夢だったかのように静まり返った北海道厚真町の畑。ここは、私が「師匠」と仰ぐ方の、大切なハスカップファームです。 ハスカップの収穫という大きな仕事を終えた私たち夫婦へのご褒美のように、その特別なイベントは予定されていました。 「畑の中のレストラン」 その名の通り、畑の真ん中に一日限りのレストランが出現する、コープさっぽろさんが企画する夢のようなイベントです。毎年、道内の名だたるシェフが生産者のもとへ駆けつけ、その土地の旬の食材をテーマに腕を振るいます。 この日の舞台は、ここ山口ハスカップファーム。そして、腕を振るってくださるのは、札幌の名店イタリアンレストラン「terzina(テルツィーナ)」の堀川秀樹シェフです。テーマはもちろん、私たちの愛する「ハスカップ」。 抽選倍率が高いことでも知られるこの企画に、幸運にも当選することができ、妻と二人で胸を弾ませながら参加しました。   畑が、レストランに変わった日 いつもは見慣れた畑の風景が、その日は特別な空間に生まれ変わっていました。緑の絨毯の上に並ぶ白いテント、きちんとテーブルクロスがかけられた食卓、そしてこれから始まる美食の時間に期待を寄せる人々の穏やかな笑顔。ウェルカムボードの優しいイラストに迎えられ、私たちは席に着きました。 目の前に運ばれてきたメニューリストには、これから始まる物語の序章が記されています。生産者である師匠、山口さんの名前と、堀川シェフの名前が並び、これからどんな驚きが待っているのだろうと期待に胸が膨らみます。 堀川シェフと、このレストランを支えるスタッフの方々の挨拶から、宴は始まりました。食材への敬意と、参加者への温かいもてなしの心が伝わってきます。   ハスカップが紡ぐ、一皿ごとの物語 いよいよ、一皿目の登場です。 「ハスカップムースととうきびのスープ」 冷たいスープの中に浮かぶ、鮮やかなハスカップのムース。とうきびの優しい甘さと、ハスカップのきゅんとする酸味が、口の中で驚くほど見事に調和します。「甘いもの」というハスカップのイメージが、一皿目から鮮やかに覆されました。 「パテドカンパーニュ、ハスカップのコンソメジュレ添え」 続いて、お肉の旨味が凝縮されたパテ。そこに添えられているのは、キラキラと輝くハスカップのジュレです。濃厚なパテに、爽やかな酸味とコンソメの奥深い風味が加わり、味わったことのない洗練された一品に。 「赤平火をとりとハスカップを練り込んだラザニア」 驚いたのは、このラザニアです。なんと、パスタの生地そのものにハスカップが練り込まれているとのこと。鶏肉の優しい味わいのソースと、ほんのりと香るハスカップの風味が、ラザニアという定番料理を全く新しいステージへと昇華させていました。 「浜中町産鹿ロースト、ハスカップ赤ワインソース」 メインディッシュは、美しいロゼ色に火入れされた鹿肉。ベリー系のソースと相性の良いジビエですが、堀川シェフの手にかかると、その相性は芸術の域に達します。ハスカップの野性味と赤ワインのコクが一体となったソースが、鹿肉の力強い旨味を極限まで引き立てていました。 「ハスカップとミントのゼリータルト、マンゴーのバロア添え」 最後のデザートは、まるで宝石のような一皿。ハスカップの鮮烈な赤、マンゴーの優しいオレンジ、そしてミントの爽やかさが織りなすハーモニー。甘み、酸味、そして香りが口いっぱいに広がり、この素晴らしいコース料理の余韻にいつまでも浸っていたい気持ちにさせられました。 スイーツだけじゃない。食卓の可能性を広げる果実...

畑の真ん中で味わう奇跡のコース

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなマンゴーは、ミニマンゴーです。知り合いの沖縄のマンゴー農家さんから送っていただいたミニマンゴーを毎朝食べるのが楽しみな研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 畑の真ん中で味わう奇跡のコース。ハスカップの可能性に心躍らせた、特別な一日。 抜けるような青空が広がり、畑を渡る風が心地よく頬をなでる。 数日前までの観光農園の賑わいが、まるで夢だったかのように静まり返った北海道厚真町の畑。ここは、私が「師匠」と仰ぐ方の、大切なハスカップファームです。 ハスカップの収穫という大きな仕事を終えた私たち夫婦へのご褒美のように、その特別なイベントは予定されていました。 「畑の中のレストラン」 その名の通り、畑の真ん中に一日限りのレストランが出現する、コープさっぽろさんが企画する夢のようなイベントです。毎年、道内の名だたるシェフが生産者のもとへ駆けつけ、その土地の旬の食材をテーマに腕を振るいます。 この日の舞台は、ここ山口ハスカップファーム。そして、腕を振るってくださるのは、札幌の名店イタリアンレストラン「terzina(テルツィーナ)」の堀川秀樹シェフです。テーマはもちろん、私たちの愛する「ハスカップ」。 抽選倍率が高いことでも知られるこの企画に、幸運にも当選することができ、妻と二人で胸を弾ませながら参加しました。   畑が、レストランに変わった日 いつもは見慣れた畑の風景が、その日は特別な空間に生まれ変わっていました。緑の絨毯の上に並ぶ白いテント、きちんとテーブルクロスがかけられた食卓、そしてこれから始まる美食の時間に期待を寄せる人々の穏やかな笑顔。ウェルカムボードの優しいイラストに迎えられ、私たちは席に着きました。 目の前に運ばれてきたメニューリストには、これから始まる物語の序章が記されています。生産者である師匠、山口さんの名前と、堀川シェフの名前が並び、これからどんな驚きが待っているのだろうと期待に胸が膨らみます。 堀川シェフと、このレストランを支えるスタッフの方々の挨拶から、宴は始まりました。食材への敬意と、参加者への温かいもてなしの心が伝わってきます。   ハスカップが紡ぐ、一皿ごとの物語 いよいよ、一皿目の登場です。 「ハスカップムースととうきびのスープ」 冷たいスープの中に浮かぶ、鮮やかなハスカップのムース。とうきびの優しい甘さと、ハスカップのきゅんとする酸味が、口の中で驚くほど見事に調和します。「甘いもの」というハスカップのイメージが、一皿目から鮮やかに覆されました。 「パテドカンパーニュ、ハスカップのコンソメジュレ添え」 続いて、お肉の旨味が凝縮されたパテ。そこに添えられているのは、キラキラと輝くハスカップのジュレです。濃厚なパテに、爽やかな酸味とコンソメの奥深い風味が加わり、味わったことのない洗練された一品に。 「赤平火をとりとハスカップを練り込んだラザニア」 驚いたのは、このラザニアです。なんと、パスタの生地そのものにハスカップが練り込まれているとのこと。鶏肉の優しい味わいのソースと、ほんのりと香るハスカップの風味が、ラザニアという定番料理を全く新しいステージへと昇華させていました。 「浜中町産鹿ロースト、ハスカップ赤ワインソース」 メインディッシュは、美しいロゼ色に火入れされた鹿肉。ベリー系のソースと相性の良いジビエですが、堀川シェフの手にかかると、その相性は芸術の域に達します。ハスカップの野性味と赤ワインのコクが一体となったソースが、鹿肉の力強い旨味を極限まで引き立てていました。 「ハスカップとミントのゼリータルト、マンゴーのバロア添え」 最後のデザートは、まるで宝石のような一皿。ハスカップの鮮烈な赤、マンゴーの優しいオレンジ、そしてミントの爽やかさが織りなすハーモニー。甘み、酸味、そして香りが口いっぱいに広がり、この素晴らしいコース料理の余韻にいつまでも浸っていたい気持ちにさせられました。 スイーツだけじゃない。食卓の可能性を広げる果実...

【感謝御礼】畑嶋ハスカップ農園今季終了

【感謝御礼】畑嶋ハスカップ農園今季終了

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなどんぶりは、鰻丼です。観光農園終了のご褒美に奮発して鰻を買ってきた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【感謝御礼】畑嶋ハスカップ農園2025シーズン、閉園いたしました! 7月12日。この日をもちまして、今シーズンの「畑嶋ハスカップ農園」の観光農園としての営業を、無事に終了させていただきました。吹き抜ける風に、夏の始まりと、ほんの少しの寂しさを感じながら、心からの感謝を込めて、このブログを綴っています。   宝石のような実りと、たくさんの笑顔に包まれた12日間 今シーズンは、本当にたくさんのハスカップが実ってくれました。太陽の光をたっぷりと浴びて、一粒一粒がまるで宝石のように輝く姿は、私たちが一年で最も心躍る光景です。 そして、その輝きにも増して私たちの心を温かくしてくれたのが、農園に足を運んでくださった皆様の笑顔でした。 シーズン最終日となった12日は、「とりつくしセール」を開催したところ、なんと81名ものお客様がご来園くださいました。当初の予定より1日早い閉園となりましたが、畑に残っていたハスカップたちが、皆様の笑顔と共にカゴの中へと収まっていく光景は、私たちにとって何よりのご褒美です。 ふと気づけば、営業日数はわずか12日間。その短い期間に、639名ものお客様との出会いがありました。近隣の町からはもちろん、遠く本州から「この日のために来ました」と声をかけてくださる方もいらっしゃり、驚きと共に、胸が熱くなる瞬間が何度もありました。 「これで1年分のジャムが作れるわ」と嬉しそうにカゴを見せてくださる常連のお客様。初めてハスカップを口にして、「甘酸っぱくて美味しい!」と目を輝かせるお子様。一つひとつの光景が、私たちの記憶に深く刻まれています。   小さなカフェの大きな挑戦 今シーズンは、私たちにとって新しい挑戦の年でもありました。農園の片隅に、ささやかな「農園カフェ」をオープンしたのです。たった2日間の限定営業でしたが、こちらも本当にたくさんの方にご利用いただきました。 メニューは、私たちが心を込めて手作りしたものばかり。朝採れのハスカップをたっぷり使った「特製シフォンケーキ」や、爽やかな酸味が体に染みわたる「ハスカップドリンク」。ご用意した分はすべて完売となり、「美味しかったよ」の一言が、私たちの次なる活力となりました。 この小さなカフェが、ハスカップ狩りの合間の、皆様の憩いの場となれたなら、こんなに嬉しいことはありません。 看板犬「おと」も頑張りました! そして、今シーズンも大活躍してくれたのが、当園の看板犬、しば犬の「おと」です。お客様を足元で静かにお出迎えしたり、撫でてもらって嬉しそうに尻尾を振ったり。おとの存在が、農園ののどかな雰囲気をより一層、和やかなものにしてくれました。 最終日の今日は、なんとおとの兄弟犬である「ダイスケ」くんが、久しぶりに遊びに来てくれるというサプライズも!二匹がじゃれ合う姿に、私たちスタッフもお客様も、みんなで顔がほころんでしまいました。 ハスカップの魅力をご存知ですか? ところで、皆様はハスカップの魅力をご存知でしょうか?アイヌ語の「ハシカプ(枝の上にたくさんなるもの)」が語源とされる、北海道を代表する果実です。 その小さな実に秘められた栄養価の高さから「不老長寿の果実」とも呼ばれています。特に注目すべきは、ブルーベリーの数倍ともいわれる豊富な「アントシアニン」。このポリフェノールの一種は、目の健康維持やアンチエイジングへの効果が期待されています。 ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄分などもバランス良く含まれており、その甘酸っぱい味わいは、まさに自然からの贈り物。ジャムやスイーツはもちろん、お肉料理のソースや、お酢と合わせてビネガードリンクにするのもおすすめです。   感謝を込めて、これからも。 観光農園の季節は終わりましたが、私たちのハスカップへの情熱はまだまだ終わりません。 オンラインショップ「りすとかまどとハニーベリーと」では、摘みたての風味をそのまま閉じ込めた「冷凍ハスカップ」を引き続き販売しております。ご家庭でジャム作りやスイーツ作りを楽しまれる方は、ぜひご利用ください。 そして、9月頃には、大好評の「ハスカップジャム」と「ハスカップシロップ」の販売を予定しております。さらに、時期はまだ未定ですが、現在新しい商品として「ハスカップビネガー」の開発も進めております。商品の詳細が決まりましたら、またこのブログでお知らせいたしますので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。 ▼オンラインショップはこちら...

【感謝御礼】畑嶋ハスカップ農園今季終了

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 好きなどんぶりは、鰻丼です。観光農園終了のご褒美に奮発して鰻を買ってきた研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【感謝御礼】畑嶋ハスカップ農園2025シーズン、閉園いたしました! 7月12日。この日をもちまして、今シーズンの「畑嶋ハスカップ農園」の観光農園としての営業を、無事に終了させていただきました。吹き抜ける風に、夏の始まりと、ほんの少しの寂しさを感じながら、心からの感謝を込めて、このブログを綴っています。   宝石のような実りと、たくさんの笑顔に包まれた12日間 今シーズンは、本当にたくさんのハスカップが実ってくれました。太陽の光をたっぷりと浴びて、一粒一粒がまるで宝石のように輝く姿は、私たちが一年で最も心躍る光景です。 そして、その輝きにも増して私たちの心を温かくしてくれたのが、農園に足を運んでくださった皆様の笑顔でした。 シーズン最終日となった12日は、「とりつくしセール」を開催したところ、なんと81名ものお客様がご来園くださいました。当初の予定より1日早い閉園となりましたが、畑に残っていたハスカップたちが、皆様の笑顔と共にカゴの中へと収まっていく光景は、私たちにとって何よりのご褒美です。 ふと気づけば、営業日数はわずか12日間。その短い期間に、639名ものお客様との出会いがありました。近隣の町からはもちろん、遠く本州から「この日のために来ました」と声をかけてくださる方もいらっしゃり、驚きと共に、胸が熱くなる瞬間が何度もありました。 「これで1年分のジャムが作れるわ」と嬉しそうにカゴを見せてくださる常連のお客様。初めてハスカップを口にして、「甘酸っぱくて美味しい!」と目を輝かせるお子様。一つひとつの光景が、私たちの記憶に深く刻まれています。   小さなカフェの大きな挑戦 今シーズンは、私たちにとって新しい挑戦の年でもありました。農園の片隅に、ささやかな「農園カフェ」をオープンしたのです。たった2日間の限定営業でしたが、こちらも本当にたくさんの方にご利用いただきました。 メニューは、私たちが心を込めて手作りしたものばかり。朝採れのハスカップをたっぷり使った「特製シフォンケーキ」や、爽やかな酸味が体に染みわたる「ハスカップドリンク」。ご用意した分はすべて完売となり、「美味しかったよ」の一言が、私たちの次なる活力となりました。 この小さなカフェが、ハスカップ狩りの合間の、皆様の憩いの場となれたなら、こんなに嬉しいことはありません。 看板犬「おと」も頑張りました! そして、今シーズンも大活躍してくれたのが、当園の看板犬、しば犬の「おと」です。お客様を足元で静かにお出迎えしたり、撫でてもらって嬉しそうに尻尾を振ったり。おとの存在が、農園ののどかな雰囲気をより一層、和やかなものにしてくれました。 最終日の今日は、なんとおとの兄弟犬である「ダイスケ」くんが、久しぶりに遊びに来てくれるというサプライズも!二匹がじゃれ合う姿に、私たちスタッフもお客様も、みんなで顔がほころんでしまいました。 ハスカップの魅力をご存知ですか? ところで、皆様はハスカップの魅力をご存知でしょうか?アイヌ語の「ハシカプ(枝の上にたくさんなるもの)」が語源とされる、北海道を代表する果実です。 その小さな実に秘められた栄養価の高さから「不老長寿の果実」とも呼ばれています。特に注目すべきは、ブルーベリーの数倍ともいわれる豊富な「アントシアニン」。このポリフェノールの一種は、目の健康維持やアンチエイジングへの効果が期待されています。 ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄分などもバランス良く含まれており、その甘酸っぱい味わいは、まさに自然からの贈り物。ジャムやスイーツはもちろん、お肉料理のソースや、お酢と合わせてビネガードリンクにするのもおすすめです。   感謝を込めて、これからも。 観光農園の季節は終わりましたが、私たちのハスカップへの情熱はまだまだ終わりません。 オンラインショップ「りすとかまどとハニーベリーと」では、摘みたての風味をそのまま閉じ込めた「冷凍ハスカップ」を引き続き販売しております。ご家庭でジャム作りやスイーツ作りを楽しまれる方は、ぜひご利用ください。 そして、9月頃には、大好評の「ハスカップジャム」と「ハスカップシロップ」の販売を予定しております。さらに、時期はまだ未定ですが、現在新しい商品として「ハスカップビネガー」の開発も進めております。商品の詳細が決まりましたら、またこのブログでお知らせいたしますので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。 ▼オンラインショップはこちら...

農園カフェOPEN!

農園カフェOPEN!

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 気になるポッドキャストは、「深井・けんすうのまぼろし会議」です。COTEN RADIOファンの研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【農園カフェOPEN!】北海道厚真町で過ごす特別な週末。今シーズン最後の生ハスカップを味わい尽くす。 夏の終わりの気配が、風のなかに感じられる季節になりました。北海道厚真町にある私たち「畑嶋ハスカップ農園」では、太陽の光をたっぷりと浴びたハニーベリー(ハスカップ)が、今まさに収穫のクライマックスを迎えています。 今年のハスカップは、驚くほどの大豊作。シーズンを通して、本当にたくさんのお客様に足を運んでいただき、農園は笑顔と活気に満ち溢れていました。スタッフ一同、心より感謝申し上げます。 そして、賑やかだった収穫シーズンも、いよいよフィナーレが近づいています。 今週末、**7月12日(土)**は、今シーズンのフレッシュな生ハスカップに出会える、最後の一日になるかもしれません。 この週末を逃すと、また来年まで出会えないかもしれない、特別なハスカップ体験があなたを待っています。   物語の最終章へ。畑に実る、最後の一粒まで「採り尽くしセール」開催! あたり一面に広がる青い防鳥ネット。その向こうでは、緑の葉の陰から、まるで宝石のような濃い紫色のハスカップが顔をのぞかせています。畑を歩けば、土の匂いと、ハスカップの甘酸っぱい香りがふわりと風に乗ってきて、心が洗われるようです。 今シーズン、私たちの愛情を一身に受けて育ったハスカップたち。その最後の一粒まで、皆様の笑顔と共に収穫したい。そんな想いから、12日(土)・13日(日)の2日間限定で「採り尽くしセール」を開催いたします! なんと、園内のどの場所で摘み取っていただいても、1キロ1,000円という特別な価格でお持ち帰りいただけます。 例年以上にたわわに実ったとはいえ、畑のハスカップも残りわずか。もし12日(土)にすべて摘み取っていただけた場合、その日をもって閉園となります。週末にお出かけをご予定の方は、ぜひ12日(土)の来園を心よりお勧めいたします。 ご自身の指で、ぷちり、ぷちりと優しく摘み取る時間。それは、自然と一体になる、何にも代えがたい豊かな体験です。   農園の片隅に、物語が生まれる場所。「りすとかまどとハニーベリーと」 そして、この特別な週末に合わせて、あの農園カフェが帰ってきます。 「りすとかまどとハニーベリーと」 農園の片隅に佇む、私たちの小さなカフェです。 前回OPENした際には、本当に多くの方にお立ち寄りいただき、大好評のうちに幕を閉じました。今回は、その感謝の気持ちを込めて、さらにパワーアップしたメニューをご用意しています。 ・ハスカップシフォンケーキ 口にした瞬間、思わず笑みがこぼれる、ふわっふわのシフォンケーキ。優しい甘さの生地に、農園で採れたばかりのハスカップを贅沢に練り込みました。甘さ控えめのクリームと、きゅんと甘酸っぱいハスカップの果実が、口の中で最高のハーモニーを奏でます。ホールでの販売もございますので、ご家族へのお土産にもぴったりです。   ・ハスカップドリンク ハスカップ狩りで火照った体に染み渡る、特製のハスカップミルクやハスカップソーダはいかがでしょう。濃厚ながらも後味はさっぱり。夏の青空の下で味わう一杯は、格別の美味しさです。 ・ハスカップジャム&シロップ 「この美味しさを、家に帰ってからも楽しみたい!」というお客様の声にお応えして。今年の太陽をたっぷりと浴びたハスカップを、コトコトと煮詰めて、ぎゅっと瓶に閉じ込めました。パンやヨーグルトはもちろん、炭酸で割ったり、お肉料理のソースの隠し味に加えたり。食卓に彩りと、北海道の風を運びます。 そして、このカフェにはもう一つの楽しみが。...

農園カフェOPEN!

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 気になるポッドキャストは、「深井・けんすうのまぼろし会議」です。COTEN RADIOファンの研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【農園カフェOPEN!】北海道厚真町で過ごす特別な週末。今シーズン最後の生ハスカップを味わい尽くす。 夏の終わりの気配が、風のなかに感じられる季節になりました。北海道厚真町にある私たち「畑嶋ハスカップ農園」では、太陽の光をたっぷりと浴びたハニーベリー(ハスカップ)が、今まさに収穫のクライマックスを迎えています。 今年のハスカップは、驚くほどの大豊作。シーズンを通して、本当にたくさんのお客様に足を運んでいただき、農園は笑顔と活気に満ち溢れていました。スタッフ一同、心より感謝申し上げます。 そして、賑やかだった収穫シーズンも、いよいよフィナーレが近づいています。 今週末、**7月12日(土)**は、今シーズンのフレッシュな生ハスカップに出会える、最後の一日になるかもしれません。 この週末を逃すと、また来年まで出会えないかもしれない、特別なハスカップ体験があなたを待っています。   物語の最終章へ。畑に実る、最後の一粒まで「採り尽くしセール」開催! あたり一面に広がる青い防鳥ネット。その向こうでは、緑の葉の陰から、まるで宝石のような濃い紫色のハスカップが顔をのぞかせています。畑を歩けば、土の匂いと、ハスカップの甘酸っぱい香りがふわりと風に乗ってきて、心が洗われるようです。 今シーズン、私たちの愛情を一身に受けて育ったハスカップたち。その最後の一粒まで、皆様の笑顔と共に収穫したい。そんな想いから、12日(土)・13日(日)の2日間限定で「採り尽くしセール」を開催いたします! なんと、園内のどの場所で摘み取っていただいても、1キロ1,000円という特別な価格でお持ち帰りいただけます。 例年以上にたわわに実ったとはいえ、畑のハスカップも残りわずか。もし12日(土)にすべて摘み取っていただけた場合、その日をもって閉園となります。週末にお出かけをご予定の方は、ぜひ12日(土)の来園を心よりお勧めいたします。 ご自身の指で、ぷちり、ぷちりと優しく摘み取る時間。それは、自然と一体になる、何にも代えがたい豊かな体験です。   農園の片隅に、物語が生まれる場所。「りすとかまどとハニーベリーと」 そして、この特別な週末に合わせて、あの農園カフェが帰ってきます。 「りすとかまどとハニーベリーと」 農園の片隅に佇む、私たちの小さなカフェです。 前回OPENした際には、本当に多くの方にお立ち寄りいただき、大好評のうちに幕を閉じました。今回は、その感謝の気持ちを込めて、さらにパワーアップしたメニューをご用意しています。 ・ハスカップシフォンケーキ 口にした瞬間、思わず笑みがこぼれる、ふわっふわのシフォンケーキ。優しい甘さの生地に、農園で採れたばかりのハスカップを贅沢に練り込みました。甘さ控えめのクリームと、きゅんと甘酸っぱいハスカップの果実が、口の中で最高のハーモニーを奏でます。ホールでの販売もございますので、ご家族へのお土産にもぴったりです。   ・ハスカップドリンク ハスカップ狩りで火照った体に染み渡る、特製のハスカップミルクやハスカップソーダはいかがでしょう。濃厚ながらも後味はさっぱり。夏の青空の下で味わう一杯は、格別の美味しさです。 ・ハスカップジャム&シロップ 「この美味しさを、家に帰ってからも楽しみたい!」というお客様の声にお応えして。今年の太陽をたっぷりと浴びたハスカップを、コトコトと煮詰めて、ぎゅっと瓶に閉じ込めました。パンやヨーグルトはもちろん、炭酸で割ったり、お肉料理のソースの隠し味に加えたり。食卓に彩りと、北海道の風を運びます。 そして、このカフェにはもう一つの楽しみが。...

【ハスカップ保存の新常識?】

【ハスカップ保存の新常識?】

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 気になる視線は、飼い犬おとの視線です。部屋の遠くから見つめてくるおとの視線を背中に感じる研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【ハスカップの新常識?】冷凍でもジャムでもない、シン保存方法への挑戦 畑を吹き抜ける風が、少しだけ夏の終わりを告げているような気がする今日この頃。 畑嶋ハスカップ農園では、今シーズンの収穫もいよいよクライマックスを迎えています。連日、たくさんのお客様に足を運んでいただき、一粒一粒、愛情を込めて育てたハスカップたちが、皆様の笑顔と共に旅立っていく姿は、私たちにとって何よりの喜びです。 今年のハスカップ狩りも、あと残りわずか。13日ごろには一度、閉園させていただくかもしれません。「まだ間に合いますか?」というお問い合わせも増えてきました。たくさん収穫したい方は、ぜひお早めにご来園くださいね。 宝石のような一粒を、どうやって残すか 「こんなにたくさん、どうやって食べるのが一番いいの?」 収穫かごいっぱいのハスカップを前に、お客様からよくいただく質問です。多くの方が「そのまま冷凍して、少しずつアイスのように」「コトコト煮詰めてジャムにする」と教えてくれます。 確かに、ハスカップの楽しみ方として、冷凍や加工は王道です。生のままでは冷蔵庫で1週間ほどが限界。その儚さも魅力ではありますが、せっかくなら、この美味しさを長く楽しみたいと思うのが人情ですよね。 ただ、冷凍すると、解凍した時に薄い皮が破れて、せっかくの果汁(ドリップ)が出てきてしまうのが少し残念なところ。ジャムにすれば日持ちはしますが、甘さが加わることで、ハスカップ本来の持つ、あの爽やかな酸味や独特の風味は少し姿を変えてしまいます。 昔ながらの「塩漬け」という保存方法もありますが、これでは梅干しのようにしょっぱくなってしまい、デザートとして楽しむのとは少し違ってきます。 「この採れたてのフレッシュな風味を、そのままの形で、もっと長く楽しむことはできないだろうか…」 それは、私たち農園にとっても長年のテーマでした。 冬の静けさの中に見つけた、一筋の光 そのヒントは、意外なところで見つかりました。農作業が一段落した冬のこと。ストーブの前で、ハスカップに関する様々な資料や論文に目を通していた時のことです。 ある論文に、こんな一文がありました。 「ハスカップを酸液に漬け込むことで、細胞壁の破壊を抑制し、長期間の保存が可能になる」 …なんだって? 読み進めると、この方法なら、皮が破れることもなく、腐敗も防げる。しかも、ハスカップが持つ本来の風味を損なわずに保存できる可能性がある、と書かれているではありませんか。 もしこれが本当なら、まさに革命です。冷凍でも、ジャムでも、塩漬けでもない、「第四の選択肢」。採れたてのハスカップを、生の食感と風味のまま、何か月も楽しめるかもしれないのです。 「これは、試さない手はない!」 その発見から数ヶ月。待ちに待ったハスカップの季節がやってきました。 りんご酢の海に沈む、青い宝石 そして今朝。夜露をまとってキラキラと輝く、採れたばかりの「あつまみらい」を使い、さっそく実験を開始しました。 林檎酢を使って洗ったハスカップを、透明な容器へ。そこへ、もう一度有機りんご酢をそっと注ぎ入れます。深い藍色の実が、琥珀色の液体の中をゆらゆらと漂い、ゆっくりと沈んでいく。まるで、小さな海に宝石が沈んでいくような、美しい光景が広がりました。 今のところ、見た目は「ハスカップのピクルス」といったところでしょうか。この後、どうなっていくのか。本当に風味はそのまま残るのか。いつまで美味しく食べられるのか。 すべてはまだ未知数ですが、この試みが成功すれば、皆様のハスカップライフが、もっと豊かで楽しいものになるかもしれません。冬の凍える日に、夏の太陽をいっぱいに浴びたハスカップを、生のまま一粒パクリ…なんてことが、当たり前になるかもしれないのですから。 この実験の経過は、またご報告させていただきますね。どうぞ、お楽しみに。...

【ハスカップ保存の新常識?】

イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」) 気になる視線は、飼い犬おとの視線です。部屋の遠くから見つめてくるおとの視線を背中に感じる研修生Hataです。 いつもご愛読ありがとうございます。 【ハスカップの新常識?】冷凍でもジャムでもない、シン保存方法への挑戦 畑を吹き抜ける風が、少しだけ夏の終わりを告げているような気がする今日この頃。 畑嶋ハスカップ農園では、今シーズンの収穫もいよいよクライマックスを迎えています。連日、たくさんのお客様に足を運んでいただき、一粒一粒、愛情を込めて育てたハスカップたちが、皆様の笑顔と共に旅立っていく姿は、私たちにとって何よりの喜びです。 今年のハスカップ狩りも、あと残りわずか。13日ごろには一度、閉園させていただくかもしれません。「まだ間に合いますか?」というお問い合わせも増えてきました。たくさん収穫したい方は、ぜひお早めにご来園くださいね。 宝石のような一粒を、どうやって残すか 「こんなにたくさん、どうやって食べるのが一番いいの?」 収穫かごいっぱいのハスカップを前に、お客様からよくいただく質問です。多くの方が「そのまま冷凍して、少しずつアイスのように」「コトコト煮詰めてジャムにする」と教えてくれます。 確かに、ハスカップの楽しみ方として、冷凍や加工は王道です。生のままでは冷蔵庫で1週間ほどが限界。その儚さも魅力ではありますが、せっかくなら、この美味しさを長く楽しみたいと思うのが人情ですよね。 ただ、冷凍すると、解凍した時に薄い皮が破れて、せっかくの果汁(ドリップ)が出てきてしまうのが少し残念なところ。ジャムにすれば日持ちはしますが、甘さが加わることで、ハスカップ本来の持つ、あの爽やかな酸味や独特の風味は少し姿を変えてしまいます。 昔ながらの「塩漬け」という保存方法もありますが、これでは梅干しのようにしょっぱくなってしまい、デザートとして楽しむのとは少し違ってきます。 「この採れたてのフレッシュな風味を、そのままの形で、もっと長く楽しむことはできないだろうか…」 それは、私たち農園にとっても長年のテーマでした。 冬の静けさの中に見つけた、一筋の光 そのヒントは、意外なところで見つかりました。農作業が一段落した冬のこと。ストーブの前で、ハスカップに関する様々な資料や論文に目を通していた時のことです。 ある論文に、こんな一文がありました。 「ハスカップを酸液に漬け込むことで、細胞壁の破壊を抑制し、長期間の保存が可能になる」 …なんだって? 読み進めると、この方法なら、皮が破れることもなく、腐敗も防げる。しかも、ハスカップが持つ本来の風味を損なわずに保存できる可能性がある、と書かれているではありませんか。 もしこれが本当なら、まさに革命です。冷凍でも、ジャムでも、塩漬けでもない、「第四の選択肢」。採れたてのハスカップを、生の食感と風味のまま、何か月も楽しめるかもしれないのです。 「これは、試さない手はない!」 その発見から数ヶ月。待ちに待ったハスカップの季節がやってきました。 りんご酢の海に沈む、青い宝石 そして今朝。夜露をまとってキラキラと輝く、採れたばかりの「あつまみらい」を使い、さっそく実験を開始しました。 林檎酢を使って洗ったハスカップを、透明な容器へ。そこへ、もう一度有機りんご酢をそっと注ぎ入れます。深い藍色の実が、琥珀色の液体の中をゆらゆらと漂い、ゆっくりと沈んでいく。まるで、小さな海に宝石が沈んでいくような、美しい光景が広がりました。 今のところ、見た目は「ハスカップのピクルス」といったところでしょうか。この後、どうなっていくのか。本当に風味はそのまま残るのか。いつまで美味しく食べられるのか。 すべてはまだ未知数ですが、この試みが成功すれば、皆様のハスカップライフが、もっと豊かで楽しいものになるかもしれません。冬の凍える日に、夏の太陽をいっぱいに浴びたハスカップを、生のまま一粒パクリ…なんてことが、当たり前になるかもしれないのですから。 この実験の経過は、またご報告させていただきますね。どうぞ、お楽しみに。...